放浪者/The Wanderer (ストーリー)

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2023年2月7日 (火) 01:27時点におけるYoidome (トーク | 投稿記録)による版
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放浪者/The Wanderer灯争大戦初出のキャラクター。カードとしては灯争大戦の放浪者/The Wandererが初出。

目次

解説

神河/Kamigawa出身のプレインズウォーカー/Planeswalker。幅広の帽子と白い髪が特徴的な人間/Humanの女性。(イラスト

彼女のプレインズウォーカーの灯/Planeswalker's Sparkは、試作品の現実チップ/The Reality Chipにより乱された。それゆえ、彼女はプレインズウォークしないよう努力することに悩まされている。次元/Planeを移動することに疲労を伴う通常のプレインズウォーカーと違い、彼女は瞬時に連続してプレインズウォークすることができるが、代わりに集中していなければ次元から次元へ出鱈目にプレインズウォークしてしまう。

彼女は敏腕で恐るべき戦士である。自分へ向けられた物理的エネルギーを吸収しマナに変換する魔法を持ち、そのマナをブロードソードに込めることで強大な敵も一撃で倒すことができる。さらに自身の特質を使い、連続プレインズウォークによって相手の背後へ瞬間移動することも可能である。

かつて神河の「皇/The emperor」として選ばれた彼女は、今や放浪者として多元宇宙/Multiverseを彷徨い歩く。その行く末は彼女自身にすら予測しがたい。

経歴

幼き日々/When We Were Young

彼女は幼くして香醍/Kyodaiに選ばれ、神河の皇となった。ある日、皇国/The Imperial courtに拾われた少年漆月魁渡/Kaito Shizukiはひょんなことから彼女の庭園に迷い込み、二人は秘かに友情を育んだ。後に彼女が魁渡の訓練相手に選ばれた後も、二人は暇を見つけては庭園で時間を過ごしていた。

だがある時、皇宮/The Imperial Palaceに金属の腕を持つ男――テゼレット/Tezzeretが侵入した。彼は試作品の現実チップを用いて香醍を支配しようとしたが、その目論見は外れ、皇にプレインズウォーカーの灯/Planeswalker's Sparkが点灯しいずこかへと消えていった。

奇しくもそれは、魁渡と皇国の在り方に大きな亀裂が生まれた日の夜であった。

War of the Spark: Ravnica

次元間の標/Interplanar Beaconに呼ばれラヴニカ/Ravnicaへやってきたプレインズウォーカーの1人。ゲートウォッチ/The Gatewatchと協力しニコル・ボーラス/Nicol Bolasの軍団と戦った。サルカン・ヴォル/Sarkhan Volとは知己らしい反応を見せる。

War of the Spark: Forsaken

ニヴ=ミゼット/Niv-Mizzetからテゼレット抹殺の命を受けたラル・ザレック/Ral Zarekに協力し、エスパー/Esperにある彼の拠点に乗り込む。集中力をもって次元渡りを抑え込むものの、戦いの最中に隙を付かれて昏倒し、別の次元へと飛ばされていった。

神河:輝ける世界

失踪から十年後、ついに放浪者は神河へと帰還した。長年探し求めていた友との再会に安堵する魁渡であったが、事態は深刻であった。かつての下手人テゼレットは別次元の怪物ジン=ギタクシアス/Jin-Gitaxiasと手を組み謎の計画を進めている。さらに反体制組織「浅利の蜂起軍/The Asari Uprisers」もギタクシアスに唆され、皇の帰還の知らせが広まる前に彼女を討とうとしていた。

魁渡がジン=ギタクシアスの元から盗み出した現実チップを埋め込むことにより、放浪者の灯はかろうじて落ち着いた。彼女は民を導くため永岩城/Eiganjoに残ったが、研究所に攻め込んだ魁渡とタミヨウ/Tamiyoに危機が迫っていることを察知すると、彼らを助けに行くことを決意した。漆月英子/Eiko Shizukiの助けもあり軽脚/Light-Pawsを説得すると、香醍の助力により研究所へとプレインズウォークし、ジン=ギタクシアスを一太刀で切り裂いた

だが、テゼレットが現実チップを操作すると、放浪者の灯は再び乱され、激しい苦痛が彼女を襲いプレインズウォークを強いた。彼女はタミヨウにチップを取り除くよう頼んだ。もはや今、彼女をこの次元に繋ぎとめるものはチップの力ではなく香醍との絆であるのだと伝えて。チップから解放された彼女はタミヨウの協力で永岩城へと帰還し、蜂起軍の長理想那/Risonaと衝突した。皇国と蜂起軍、二つの組織の長同士の激突は、魁渡が道すがら拾った石ころを投げつけたことにより、理想那が昏倒するという形で終わった。そのどこか可笑しい決着は、彼女に長年の幽閉から解き放たれたかのような軽快な笑いをもたらした。

神河に秩序が戻った。だが、放浪者の灯も再び不安定へと戻ろうとしていた。タミヨウが現実チップごとテゼレットに攫われた今、再び灯を制御させる方法も見当つかなかった。残されたわずかな時間で、神河に安定をもたらすべく軽脚を代理の統治者に指名すると、彼女は再び久遠の闇/Blind Eternitiesへと消えていった。

ファイレクシア:完全なる統一

神河の出来事の後、魁渡曰く彼女の灯は「少し予想できないが、多少制御はできる」程度になっていた。

多元宇宙に脅威をもたらすエリシュ・ノーン/Elesh Nornの計画を阻止しようと、魁渡を始めとするプレインズウォーカー達とともに彼らの本拠地、新ファイレクシア/New Phyrexiaへと乗り込む。だがノーンは彼女らの到着を予想しており、次元に障壁を仕掛けていた。それによって仲間は離れ離れとなり、彼女が一箇所に留まろうとする力も阻害され魁渡ともはぐれてしまった。

記念ファサード/The Monumental Facadeから狩猟迷宮/The Hunter Mazeへと飛ばされた彼女はニッサ・レヴェイン/Nissa Revaneルーカ/Lukkaと遭遇。不定期に明滅を繰り返しながらも彼らを救う。その最中にヴォリンクレックス/Vorinclexを目撃し、その討伐を提案する。しかし戦いの最中、ルーカがファイレクシア人エルーダ/Eludhaを結んでしまっていたことにより完成化してしまう。困惑する放浪者は、ただニッサに逃げてとだけ残し、またどこかへと消えていった。

彼女が再び現れた先は、新ファイレクシアのどの球層でもなかった。それは、時の流れの彼方へ置き去りになったザルファー/Zhalfirであった。 琥珀の牢/Amber Prisonから解き放たれた彼女が一ヶ月ぶりに目にした人物は、時空錨/The Temporal Anchorの事故により飛ばされていたテフェリー/Teferiであった。彼女は彼が棺で眠っている間にドミナリア/Dominaria出来事、そして新ファイレクシアでの絶望的な状況を語ると、その姿は揺らめき消えていった。だが、その言葉はテフェリーを奮い立たせた。

登場

登場カード

カード名に登場

灯争大戦
放浪者の一撃/Wanderer's Strike
神河:輝ける世界
放浪者の介入/Wanderer's Intervention

フレイバー・テキストに登場

イコリア:巨獣の棲処
刃による払拭/Blade Banish
神河:輝ける世界
執政の権限/Regent's Authority(「皇」として)、放浪者の介入/Wanderer's Intervention幼き日々/When We Were Young(「皇」として)、現実への係留/Anchor to Realityタミヨウの保管/Tamiyo's Safekeeping
神河:輝ける世界統率者デッキ
永久忠義の義丸/Yoshimaru, Ever Faithful
Secret Lair Drop Series: Kamigawa: The Manga: The Cards
剣を鍬に/Swords to Plowshares("The Emperor"として)

イラストに登場

灯争大戦
放浪者の一撃/Wanderer's Strike
イコリア:巨獣の棲処
刃による払拭/Blade Banish
神河:輝ける世界
放浪者の介入/Wanderer's Intervention幼き日々/When We Were Young(幼少期)、現実への係留/Anchor to Realityタミヨウの保管/Tamiyo's Safekeeping
Secret Lair Drop Series: Kamigawa: The Manga: The Cards
牧歌的な教示者/Idyllic Tutor(幼少期)、剣を鍬に/Swords to Plowshares
アルケミー:兄弟戦争
チーム結成/Assemble the Team
ファイレクシア:完全なる統一
次元の撹乱/Planar Disruption

登場作品・登場記事

灯争大戦
神河:輝ける世界
兄弟戦争
ファイレクシア:完全なる統一

その他

  • 初めてプレインズウォーカー・タイプを持たないプレインズウォーカー・カードとして登場した。
  • 初出時は神河関連のバックボーンが明かされておらず、上記のプレインズウォーカー・タイプを持たない仕様もあいまって様々な憶測を呼んだ。
    • Mark Rosewaterは自身のブログで、「放浪者は既知の人物ですか?」という質問に対して「放浪者はあなた自身だ」と回答しているが、これはエイプリルフールのジョークである[1]
    • 神河:輝ける世界にてついにその出自が明らかになったが、本名は不明のままであり相変わらずタイプを持っていない。同セットのメインストーリー第1話で「皇は名を明かしてはならない」と語られており、本名を持たないというわけではないようだ。

脚注

  1. Blogatog(Mark Rosewaterのブログ 2019年4月1日)

参考

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