イシュトヴァーンおじ/Uncle Istvan
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クリーチャーから与えられるダメージをすべて軽減する能力を持ったクリーチャー。
「クリーチャーによるダメージ」に依存する色と言えば緑と白なので、必然的にそれらに強い。この2色が黒の対抗色であるのは偶然ではないだろう。逆に単純な火力、例えば稲妻/Lightning Boltには耐えられないので、そういう点で赤相手では不利。
後に作られたダメージが一切効かない革命家チョー=マノ/Cho-Manno, Revolutionary、クリーチャーへのプロテクションを持つ司令官イーシャ/Commander Eesha、幽霊の特使、テイサ/Teysa, Envoy of Ghosts、破壊不能を持つダークスティールの巨像/Darksteel Colossusなどの発展系に比べると範囲が狭く、中途半端な能力なのは確か。とはいえ、このおじは本来軽減を得手としない黒のカード。チョー=マノやイーシャのような白のカードと単純比較するのはちょっとかわいそうか。
- 第5版では「弱過ぎる。収録する枠が足りない」という理由で収録されなかった(Taming the Flames(Duelist誌17号の記事))。
- かつてはカード名とクリーチャー・タイプが同じカードの1つだった。その愛らしい名前からか、絶版から長く経ってもクリーチャー・タイプは密かに人気で、標準化/Standardizeではよく選ばれたりしていた。
- 愛らしい名前に反して、そのイラストとフレイバー・テキストから把握できる設定は結構怖い。
孤独が老いた隠者を狂気に追いやった。今、彼がつきあう相手といえば、この隠者に捕えられた者のみだ。
- ちなみに、誰のおじなのかは特に設定されていない。これは、英語の"Uncle"は血縁関係に関わらない年長の男性(とくに、親しい間柄)を示す単語であるため(「タングステンおじさん/Uncle Tungsten」や、「ステラおばさん/Aunt Stella」に見られる用法)。ゆえに、日本語表現では「イシュトヴァーンおじさん」が適切と思われる。とは言え、この日本語名でなければここまで慕われるカードでなかっただろう。
主な亜種
受ける戦闘ダメージを全て軽減するクリーチャー。
- 蒸気の壁/Wall of Vapor - (3)(青)0/1防衛。ブロック時にしか軽減できない。(レジェンド)
- 影の壁/Wall of Shadows - (1)(黒)(黒)0/1防衛。ブロック時にしか軽減できない。壁のみを対象とする呪文や能力の対象にならない。(レジェンド)
- ゴブリンの雪だるま/Goblin Snowman - (3)(赤)1/1。ブロック時にしか軽減できない。タップ能力でこれがブロックしたクリーチャーに1点ダメージ。(アイスエイジ)
- 濃霧の層/Fog Bank - (1)(青)0/2飛行防衛。ブロック時にしか軽減できない。(ウルザズ・サーガ)
- 革命家チョー=マノ/Cho-Manno, Revolutionary - (2)(白)(白)2/2。戦闘ダメージに限らず軽減。(メルカディアン・マスクス)
- 熟達の刃の精鋭/Deftblade Elite - (白)1/1挑発。起動コスト(1)(白)を支払わないと軽減できない。自分が与えるダメージも軽減してしまう。(スカージ)
- 曙光の精霊/Dawn Elemental - (白)(白)(白)(白)3/3飛行。戦闘ダメージに限らず軽減。(スカージ)
- ファイレクシアの立証者/Phyrexian Vindicator - 5/5になり。さらに任意の対象にダメージを反射するようになった曙光の精霊の上位互換。(ファイレクシア:完全なる統一)
- 草ハイドラ/Phytohydra - (2)(緑)(白)(白)1/1。戦闘ダメージに限らず軽減でなく置換。ダメージを同数の+1/+1カウンターに換えてしまう。(ラヴニカ:ギルドの都)
- 護衛のゴーマゾア/Guard Gomazoa - (2)(青)1/3飛行防衛。(エルドラージ覚醒)
- 剣の熾天使/Seraph of the Sword - (3)(白)3/3飛行。(基本セット2014)
- 永暁の勇者/Everdawn Champion - (1)(白)(白)2/2。(イクサランの相克)
- 暖炉の少女/The Girl in the Fireplace - (2)(白)英雄譚エンチャントの第I章能力で生成されるトークン。1/1消失3。(ドクター・フー統率者デッキ)
それ自身でなく対象に与えられるダメージを全て軽減するカードは黒檀の馬/Ebony Horseやイス卿の迷路/Maze of Ithの項を参照。