消失

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消失/Vanishing
種別 常在型能力誘発型能力
登場セット 次元の混乱
未来予知
モダンホライゾン
モダンホライゾン2
ドクター・フー統率者デッキ
CR CR:702.63

消失(しょうしつ)/Vanishingは、時のらせんブロック次元の混乱で初登場したキーワード能力。1つの常在型能力と2つの誘発型能力からなるペナルティ能力である。


Waning Wurm / 衰退するワーム (3)(黒)
クリーチャー — ゾンビ(Zombie) ワーム(Wurm)

消失2(このクリーチャーは時間(time)カウンターが2個置かれた状態で戦場に出る。あなたのアップキープの開始時に、その上から時間カウンターを1個取り除く。最後の1個が取り除かれたとき、それを生け贄に捧げる。)

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Tidewalker / 潮歩き (2)(青)
クリーチャー — エレメンタル(Elemental)

潮歩きは、あなたがコントロールする島(Island)1つにつき1個の時間(time)カウンターが置かれた状態で戦場に出る。
消失(あなたのアップキープの開始時に、このクリーチャーの上から時間カウンターを1個取り除く。最後の1個が取り除かれたとき、それを生け贄に捧げる。)
潮歩きのパワーとタフネスはそれぞれ、その上に置かれている時間カウンターの数に等しい。

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[編集] 定義

消失 N/Vanishing Nは以下の3つの能力からなる。

なお、Nが記述されていないものもある(潮歩き/Tidewalker時空からの退去/Out of Time)。それは単に「消失」の能力によって時間カウンターを置かれることなく戦場に出るだけであり、それ以外は消失Nと全く同じである。

[編集] 解説

既存のキーワード能力である消散と同様、このキーワード能力を持つパーマネントには「寿命」が存在するということになる。

時のらせんブロックでは全に存在する。戦場を離れたときに時間カウンターが置かれてない場合、つまり消失の期限が切れたときに誘発する誘発型能力を持つカードも存在する。ドクター・フー統率者デッキではタイミーワイミー/Timey-Wimey(青赤白)にテーマの1つとして採用され、タイムトラベルと時間カウンターが取り除かれるたびに誘発する能力を持つ再生の回復/Regenerations Restoredが登場した。

[編集] ルール

  • 「時間カウンターを取り除けないときに生け贄」ではないので注意。
  • 消散同様、時間カウンターがあるにもかかわらず生け贄に捧げる、という選択はできない。
  • 乗っている時間カウンターが1個のみのとき、2番目の能力が誘発したあと解決前に何らかの方法で消失を失わせると、3番目の能力が誘発しないため生け贄に捧げなくて済むようになる。こうなると既に時間カウンターが1個もない状態になるため、消失による生け贄が起こることなく戦場に残り続けることができる。
    • 厳粛/Solemnityなどの効果により、最初から時間カウンターがない状態で戦場に出た場合もやはり戦場に残り続ける。

[編集] 消散との相違点

通常の場合には消失Nと消散[N-1]は同じ効果となるが、以下のような相違点がある。

  • 消失では待機と同じく時間カウンターが使われているので、ジョイラの時虫/Jhoira's Timebugのような時間カウンターを操作できる効果とシナジーを形成する。
  • 倍増の季節/Doubling Seasonコントロールしているときに出た場合、消失のほうが1ターン長く戦場に残る。
  • 生け贄に捧げるタイミングが、消散は「アップキープの開始時に、消散カウンターを取り除けないとき」だが、消失は「最後の時間カウンターを取り除いたとき」である。
    • 吸血鬼の呪詛術士/Vampire Hexmageなどを用いてすべてのカウンターを取り除いた場合、消散はアップキープまで生存できるが、消失は即座に生け贄に捧げられる。
    • 上記の状態で生け贄に捧げられる能力を打ち消した場合や、厳粛/Solemnityなどで最初からカウンターを乗せない場合、消散はアップキープに再び生け贄に捧げる能力が誘発するが、消失は(再び時間カウンターを置かれない限り)誘発しなくなる。

[編集] その他

  • 消失を持つカードの多くには、赤いプラズマのようなものに侵食されつつある(あるいは肉体が赤いエネルギーに変化しつつある)クリーチャーが描かれている。完全に侵食された(あるいは完全に変化した)ときに肉体が「消失」する(ゲーム上では生け贄に捧げる)、というイメージ。
    • 待機と消失の両方を有するクリーチャーを作れるよう、待機呪文の特徴である青い背景と共存できる単純な表現が用いられたが、最終的にはそのようなクリーチャーは印刷に至らなかった、という事情がある[1]
  • 同名の消失/Vanishingというカードが存在するが、この能力との関係はない。
  • 消散からリメイクされた理由について、Mark Rosewaterは「最後のカウンターを取り除いたときにカードは消えるのだと多くのプレイヤーが誤解した」という消散の欠点を挙げている[2]

[編集] 脚注

  1. Act Two of Three/三部作第2部 マジックの風味(Internet Archive)(Feature 2007年2月15日 Jeremy Jarvis著)
  2. Modern Mailbag/モダン一問一答Making Magic 2015年5月18日 Mark Rosewater著)

[編集] 参考

引用:総合ルール 20231117.0

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