第6版
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第6版/Sixth Edition/CLASSIC
6番目の基本セット。クラシックとも呼ばれる。 分かりにくいとされるルールが不採用となり、「初心者向け」という基本セットの方針を固めたセットでもある。 第5版と比較して、トランプル、プロテクション、ランページ、バンドが不採用となり、土地渡りにも注釈文が加えられている。 また、召喚酔いがルール上は俗語となり、キーワード能力として速攻が加わった。 セット全体の枚数も第5版より約100種類も少なくなり、当時の他の大型エキスパンションと同規模になった。 これ以降、基本セットにおけるアーティファクトのコモン枠が無くなった。
- ゴブリン徴募兵/Goblin Recruiterがゴブリンの凶悪化によりエクステンデッドで禁止された。
- 教示者が採用されていたが、ことごとく禁止や制限を食らっている。
- 回想/Recallに至っては、当時既にヴィンテージで制限されていたにもかかわらず再録された。もっとも、スタンダードなどではそれほど脅威でもなかった(現在は制限解除)。
このセット以降、基本セットにもエキスパンション・シンボルが描かれるようになった。 (エキスパンションではないのでエキスパンション・シンボルと呼ぶのは本来おかしいのだが、他に呼び方が無いので仕方ない) ちなみに中国語簡字体(いわゆる北京語)版では、第5版からエキスパンション・シンボルが書かれていた。
このセットの導入にともない大規模なルールの変更が行われている。 引いてきたカードで呪文をカウンターできるようになったのも第6版からである。 以下は変更されたルールの一例。
- リンボ、連鎖を廃止し、代わりに今ではおなじみのスタックの導入
- 再生が破壊を置換する置換効果になる
- ライフが0以下になるとフェイズ終了を待たず即座に敗北
- マナ能力の導入
- インタラプト、マナ・ソースの廃止
- タップ状態のアーティファクトがオフになるというルールの廃止
- タップ状態のブロック・クリーチャーは戦闘ダメージを与えないというルールの廃止
- ごく一部のカード(空飛ぶ絨毯/Flying Carpetや城壁/Castle)のテキスト変更
- フェイズやステップの構成の大幅な変更
あまりに変更が大きかったため、ありていにいって古いカードのオラクル修正が間に合っていなかった節があり、特に非スタンダードの環境での整備が遅れ、紆余曲折が多々生まれていた。 実際、想定外の(非常に強力な)使われ方のできるカードがいくつか生まれ、大慌てでエラッタが出されていた(その中でもPhyrexian Devourerが有名)。
- 2色地形のテキスト部分が、生み出せるマナの色2色で塗られるようになった。
- カードの主な再録元はアイスエイジ・ブロックとミラージュ・ブロック。
- 当時「Type1」(現在のヴィンテージ)の通称名も「クラシック」だったので若干の混乱があった。「クラシック」とは「古典」という意味である。
パッケージ・イラストには大天使/Archangel、エルフの射手/Elvish Archers、怒り狂うゴブリン/Raging Goblin用に描かれたと思われるイラストが採用されているが、実際のカードは別のイラストだった。
ちなみに特殊な再録セットである時のらせんタイムシフトを除いて、アルファからアライアンスまでの絵が採用された最後のセット。
1999年4月発売。全350種類(基本土地の絵違い含む)。