イクサランの束縛/Ixalan's Binding
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Ixalan's Binding / イクサランの束縛 (3)(白)
エンチャント
エンチャント
イクサランの束縛が戦場に出たとき、対戦相手がコントロールしていて土地でないパーマネント1つを対象とする。イクサランの束縛が戦場を離れるまでそれを追放する。
対戦相手は、その追放されたカードと同じ名前を持つ呪文を唱えられない。
払拭の光/Banishing Lightの亜種。1マナ重くなった代わりに、追放したカードと同名の呪文を唱えることを禁止する能力が付いた。
多くの脅威に対応できる汎用性の高い除去であり、リミテッドでは単純に優秀。
同名の呪文を唱えさせない効果が意味をもつかは状況によるが、上手く決まれば事実上の手札破壊のように機能する。
同時期のスタンダードにはマナ・コストが同じで瞬速とサイクリングを持つ排斥/Cast Outがあり、取り回しの良いそちらの採用率が高いが、青白コントロールでは併用される例もある。スカラベの神/The Scarab Godや各種プレインズウォーカーなど、相手のデッキの中核になるパーマネントを封殺できるため、信頼感が高い。
- 唱えることを禁止するため、不朽や永遠などの起動型能力による同名トークンの生成などは阻害できない。
- 過去の同様のコンセプトのカードとしては排他の儀式/Exclusion Ritualがあった。イクサランの束縛は除去された際のリスクと引き換えに、実用的な範囲まで軽くなったと言える。
ルール
- 1番目の能力に関するルールは放逐する僧侶/Banisher Priestを参照。
- 2番目の能力は、そのカードの追放領域における名前を参照する。追放したパーマネントが追放領域に存在しなくなったなら、この能力は何もしない。
- 2番目の能力は関連している能力である。イクサランの束縛が戦場を離れ、その後戦場に戻された場合、それは異なるオブジェクトとして扱われるため、以前に追放したカードを参照することはできない。
- 1番目の能力で追放した永遠の災い魔/Eternal Scourge、霧虚ろのグリフィン/Misthollow Griffin、不死身、スクイー/Squee, the Immortalは、2番目の能力のチェック時に引っかからず、(CR:601.2eのチェック時に引っかからず)唱えられるという裁定が出ているが、変更の可能性がある。そのような状況が発生した時には、参加しているイベントのジャッジに確認すること。
ストーリー
ニコル・ボーラス/Nicol Bolasとの戦いで精神を攻撃され、反射的にプレインズウォークで逃走したジェイス・ベレレン/Jace Belerenはイクサラン/Ixalanの無人島で目覚めた。記憶喪失のジェイスが無意識のうちにプレインズウォークしようとしたところ、何らかの力で元の場所に引き戻されてしまう。息を切らす彼の頭上には、円と三角形のシンボルが輝いていた(イラスト)[1] 。
- 日本語版のフレイバー・テキストはやや誤訳気味。lostには「途方に暮れた、放心した」の意味もあるが、ここでは「道に迷った、行方不明の」の意味だと思われる。また、awake to 〜〜は「目覚めて〜〜した」とも訳せるが、ここでは「〜〜だと気付いた、悟った」の方が自然。「ジェイスは、自分が迷子だという確信を得た」といったところだろう。
Jace awoke to the certainty that he was lost.
意識を取り戻したとき、ジェイスはただ途方に暮れるだけだった。
脚注
- ↑ Jace, Alone/孤独のジェイス(Magic Story 2017年9月6日 R&D Narrative Team著)