みかじめ料/Protection Racket
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エンチャント
あなたのアップキープの開始時に、各対戦相手につき、ターン順に以下の手順を繰り返す。あなたのライブラリーの一番上にあるカード1枚を公開する。そのプレイヤーはそのカードのマナ総量に等しい点数のライフを支払ってもよい。そうしたなら、そのカードを追放する。そうしないなら、それをあなたの手札に加える。
対戦相手の数だけカードを引けるエンチャント。効果の割に破格の軽さだが、そのカードのマナ総量に等しい点数のライフを支払われると追放されてしまうデメリットがある。
土地や0マナ呪文は実質ノーリスクで排除されてしまう。マナスクリュー対策にはならず、専ら展開を補助する手段としての運用になるが、その場合でもライフで受けられる点が少々厳しい。統率者戦では初期ライフが40点と多く、軽い呪文を何度か追放されてもそこまで大きな痛手にはならない。ハイランダーであることから、追放されたカードは基本的にそのゲーム中は再利用できなくなる。上手く手札に加えることができれば有効ではあるが、大抵の場合は毎ターンライフをちょっと削って終わり、となりやすい。
もっともデモコン理論に則れば、追放されたカードは最初からライブラリーの一番下に眠っていたと考えれば、サーチ手段を併用していない限りは然程問題では無い。統率者戦のデッキは100枚もあるため、この効果だけでライブラリーアウトに繋がる心配はまずしなくてよく、また複数人で特定のプレイヤーを叩いている状況であれば、真っ当なドロー・エンジンとして機能することも少なくはあるまい。ライフをちくちく削っていくのも地味に効果的で、特に「ライフを失っていたら」という条件を持つようなカードとの相性は良好。本流のカードセットの書体であれば、1人でも追放を選択したのであれば条件を満たす場合が多い。ダメージでは無いので軽減されないのも、統率者戦ではメリットになりやすい。
総合的には、やや出足が遅めな長期戦向けのドロー・エンジン兼ライフ・アドバンテージの獲得源。前述の通り、統率者にサーチ手段を採用しているのであれば搭載されないだろうが、そうでなければ見た目よりは使いやすい筈。