Aysen Abbey
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ホームランドのフィルターランド・サイクルの一つ。これは、白を中心にその友好色2色、合計3色へのフィルター機能がある。
当時のデッキには、白青なら白ウィニー(書き替え+騎士の12Knights)やコントロール、緑白ならアーニーゲドンといったデッキはよくあったが、この3色同時となると、少なくともこれが使えた時代では考えづらかった。
サイクル総論
1枚で3色を出せるが単独では色マナを出せない。効率の面では、実質2マナを中心色1マナに、3マナを友好色1マナに変換するため量的なロスは大きい。したがって、これ経由では呪文のマナ・コストが2以上増加することになり、有効に機能させるためには4、5枚の土地が欲しいところ。ただ、それだけ土地を並べていれば、当時使えたペインランドと基本土地だけでも3色は十分に賄えられた。あまり使われることは無かったサイクルである。
ただし、使用可能なエキスパンションから最低5枚ずつを入れる必要があった当時のスタンダードでは、クロニクルの真鍮の都/City of Brassやアイスエイジのペインランドを補強する形で多色デッキに1枚採用という選択もされていた(残りのホームランド枠4枚は鋸刃の矢/Serrated Arrowsが多かった)。
ゆらめく岩屋/Shimmering Grottoという上位互換が出た上、多色地形が数多く存在する現在では1枚挿しでの活躍の機会も無いだろう。
関連カード
サイクル
ホームランドのレイスランド(Laceland)サイクル。設定上はウルグローサ/Ulgrothaにおける各色の中心地をカード化したもの。
「Laceland」以外に「Tri-lands, Triple Lands(三倍土地)」などの略称があるが、サイクル自体があまり使われなかったためどの呼称も普及しなかった。
- Aysen Abbey (白中心)
- Wizards' School (青中心)
- Castle Sengir (黒中心)
- Koskun Keep (赤中心)
- An-Havva Township (緑中心)
ストーリー
Aysen Abbey(アイゼン修道院)は、第20世代期にアイゼン/Aysenの都市Onella(オネラ)に建立されたセラ/Serraを信仰する修道院。アイゼンのセラ信仰の中心地。修道院の屋根の上には修道院のガーゴイル/Abbey Gargoylesが番人として備え付けられていて、よからぬ連中が現れないか町中を見張っている。
修道院長(Abbot)はアイゼン社会の精神的・文化的指導者であり、セラによって選ばれるのが慣例。豊富な知識と経験を見込まれた年配者であることが多いようだ。修道院の教母/Abbey Matronは礼儀作法と道徳心を民衆に教え諭し、時折、口やかましい。
修道院との具体的な関連は不明だが、アイゼンにはセラを信奉するセラの聖騎士団/Serra Paladinsやセラの審問官/Serra Inquisitorsも活動している。
セラ信仰とアイゼンの伝統に批判的な言動をする一派が死者の代弁者/Death Speakers。セラがホームランドを立ち去った後、人々のセラへの信仰心は揺らぎ、見捨てられたと感じている者もいて、代弁者の語調は強みを増している。教母はセラ出奔に関する噂を握り潰してまわっているが、彼女たちですらセラの帰還に不安を感じていないわけではない。
第31世代期の修道院長はHazduhr(ハズドゥア)。 他に修道院の教母ガルセン/Gulsenが知られている。
- ウルグローサ/Ulgrothaのセラの聖域には他にSerra Aviary(セラの鳥の園)がある。
登場
- Homelands:The Making of a Magic Expansion(Duelist7号の記事)
- Baron Sengir, Immortal Gentleman and Politician(Duelist10号の記事)
- Homelands on the World of MAGIC:the Gathering(アメコミ版ホームランド)