魔力の乱れ/Force Spike
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1マナの不確定カウンター。1マナ支払われなければ打ち消すことができる。
1マナで防がれてしまうのでカウンターとしての性能はそれほど高くない。しかし、対抗呪文/Counterspellなどの2マナのカウンターでは対処できない、すなわち1ターン目に唱えられる呪文を打ち消すことができるのは大きい。1ターン目に限らずとも、テンポを重要視するデッキならば序盤はマナを余らせないので打ち消す機会は十分にある。序盤に使えば、それ以降対戦相手が警戒して動くようになるので展開を遅らせることにもつながる。
欠点としては、中盤以降は腐ってしまいがちになることが挙げられる。これは他の同種の不確定カウンターにも言えることではあるものの、支払わせるマナが少ないこの呪文はその傾向が顕著になる。これについては、意志の力/Force of Willやマスティコア/Masticoreなどの手札をコストにするカードと組み合わせると、損失を減らすことができる。
パーマネントに対処しづらい青単色パーミッションの1ターン目の隙を補うため、そして同環境に存在したマナカーブを強く意識したスライに対抗するため、ユーロブルーで大規模に採用されたことで注目された。
[編集] 関連カード
[編集] 主な亜種
[編集] 1マナを支払わないと打ち消すカード
- Vodalian Mage - クリーチャー版。(青)とタップで起動。3マナ1/1。(フォールン・エンパイア)
- Force Void - スロー・トリップ付き。3マナ。(アイスエイジ)
- 驚愕ルーン/Runeboggle - キャントリップ版。3マナ。(ギルドパクト)
- 問題児/Disruptive Student - クリーチャー版。タップで起動。3マナ1/1。(ウルザズ・サーガ)
- 目くらまし/Daze - ピッチスペル版。島を一つ戻すか、2マナ。(ネメシス)
- トゲ尾の雛/Spiketail Hatchling - クリーチャー版。生け贄で起動。2マナ1/1で飛行を持つ。(プロフェシー)
- 沈める原野/Sunken Field - エンチャント(土地)版。タップで起動。2マナ。(プロフェシー)
- 守護ウィザード/Patron Wizard - クリーチャー版。タップ・アウトレット。3マナ2/2。(オデッセイ)
- 撹乱するピット魔道士/Disruptive Pitmage - クリーチャー版。タップで起動。3マナ1/1で変異を持つ。(オンスロート)
- 呪文摘み/Spell Snip - サイクリング(2)付き。3マナ。(アラーラの断片)
- 恐るべき妄想/Frightful Delusion - 手札破壊付き。3マナ。(イニストラード)
- 阻まれた希望/Stymied Hopes - 占術1付き。2マナ。(テーロス)
- シルムガルの嘲笑/Silumgar's Scorn - 追加コストとして手札からドラゴンを公開するかドラゴンをコントロールしていると確実に打ち消す。ダブルシンボル2マナ。(タルキール龍紀伝)
- 難解な干渉/Abstruse Interference - エルドラージ・末裔・トークンを生み出す。欠色3マナ。(ゲートウォッチの誓い)
- ジュワー島の撹乱/Jwari Disruption - 土地としてもプレイできるモードを持つ両面カード。2マナ。(ゼンディカーの夜明け)
- 絶望運びのコアトル/Hope-Ender Coatl - 唱えた時に誘発するクリーチャー。3マナ2/2瞬速・飛行。(モダンホライゾン3)
[編集] 対象に限定がある、1マナを支払わないと打ち消すカード
- 撹乱/Disrupt - キャントリップ版。インスタントかソーサリー限定。(ウェザーライト)
- 呪い捕らえ/Cursecatcher - クリーチャー版。インスタントかソーサリー限定。生け贄で起動。1マナ1/1。(シャドウムーア)
- 狼狽の嵐/Flusterstorm - ストーム版。インスタントかソーサリー限定。(統率者)
- 審判官の使い魔/Judge's Familiar - クリーチャー版。インスタントかソーサリー限定。生け贄で起動。1マナ1/1で飛行を持つ。白青の混成。(ラヴニカへの回帰)
- 頑固な否認/Stubborn Denial - クリーチャー以外限定。獰猛達成時には確実に打ち消す。 (タルキール覇王譚)
[編集] その他
- 次元の混乱にて白のマナの税収/Mana Titheとしてタイムシフト。
- 上位種としてマナ漏出/Mana Leak、巻き込み/Convolute、亜種として誤算/Miscalculation、呪文貫き/Spell Pierceなどが存在する。
その他の亜種は、詳しくは不確定カウンターカードを参照。
[編集] カード名について
カード名の「Spike」には、動詞として「(相手の企みを)妨げる、裏をかく」という意味の他に、名詞で「とげ、くさび」の意味がある(「Force」は「力、力場」といった意味合い)。カードを見ると、レジェンド版では「とげの生えた力の塊(イラスト)」と描かれているが、第7版は相手の放った呪文を「力場を作って妨害(イラスト)」している。
また、公式サイトなどの英語記事でも名詞・動詞両方の解釈があり、「Force Spike」を普通通りカードの名称(名詞)として扱っているだけでなく、「Spike」を動詞とみなして「Force Spiked a spell」などと表現することが少なくない。
日本語では「Force Spike」を「力を妨げる」と読んで「魔力の乱れ」と意訳しているようだ。
- Spikeといえば、マジックにおいてはトーナメント志向のプレイヤーを指す俗語でもある。