彩色
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ソーサリー
彩色 ― 対戦相手1人を対象とする。あなたのライブラリーのカードを上から10枚公開する。公開されたカードのマナ・コストに含まれる青マナ・シンボル1つにつき、そのプレイヤーはカードを1枚切削する。その後、この方法であなたが公開したカードをあなたのライブラリーの一番下に望む順番で置く。
エンチャント
彩色 ― (2),クリーチャーを1体生け贄に捧げる:クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。焦熱の砲撃はそれに、生け贄に捧げられたクリーチャーのマナ・コストに含まれる赤マナ・シンボルの数に等しい点数のダメージを与える。
クリーチャー — エレメンタル(Elemental)
トランプル
彩色 ― 尊原初のパワーとタフネスはそれぞれ、あなたがコントロールするパーマネントのマナ・コストに含まれる緑マナ・シンボルの総数に等しい。
解説
あるカードやパーマネントの集合における特定の色のマナ・シンボルを数える呪文や能力を表す。
参照されるパーマネントやカードは、コントロールしているパーマネントであったり、呪文の効果で公開されたカードであったりとそれぞれによって異なる。
このメカニズムは未来予知のタイムシフトカードの燐光の饗宴/Phosphorescent Feastで初めて登場した。燐光の饗宴の初登場時は能力語を持たなかったが、イーブンタイドで再録されるにあたり、この能力語が与えられている。
- 彩色によって数えられるのは、マナ・コストに含まれるマナ・シンボルだけであり、テキスト中にあるマナ・シンボルは数えない。例えば、暗黒の儀式/Dark Ritualのみがあなたの墓地に置かれている場合、陰影の忍び寄るもの/Umbra Stalkerは1/1である。
- 混成マナ・シンボルはそれぞれの色として数える。例えば、畏敬の神格/Godhead of Aweは白マナ・シンボルを5つ有しており、同時に青マナ・シンボルを5つ有する。
- 心臓鞭の燃えがら/Heartlash Cinderのようにコントロールしているパーマネントを見るものは、それ自身のマナ・コストに含まれるマナ・シンボルもチェックする。したがって、心臓鞭の燃えがらは、場に出たときに最低でも+1/+0の修整を受けることになる。
- コピー効果はマナ・コストもコピーする。コピーされたオブジェクトが彩色によって参照されるならば、それを数に数える。
開発秘話
このメカニズムは、元々フィフス・ドーンの開発中にAaron Forsytheがデザインしたものであった。アーロンがMark Rosewaterにカードの束を付けて送ったメールの中で、マークは以下のカードが気に入り、ファイルへと入れた。
非公式/非実在カード
Little White Butterflies / 白くてちっちゃなちょうちょ (2)(白)(白)ソーサリー
あなたの手札を公開する。その後、あなたの手札にあるカードのマナ・コストに含まれる白マナ・シンボル1個につき飛行を持つ白の1/1のスピリット(Spirit)・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。
マークは、アーロンが次に出した以下のカードも気に入った。
非公式/非実在カード
Undead Bean-Counter / 不死の豆カウンター (1)(黒)(黒)クリーチャー ─ ゾンビ
不死の豆カウンターのパワーとタフネスはそれぞれ、あなたの墓地にあるすべてのカードのマナ・コストに含まれる黒マナ・シンボルの数に等しい。
*/*1、2枚のカードだけに使うアイデアとしては勿体なく、アーティファクトで溢れたセットにいるべきでないと考えたマークは、先述のLittle White Butterfliesをセットから外すことにした。その後、マークは神河ブロックのデザイン・チームでなかったため、ラヴニカ:ギルドの都までは機会がなく、また、ラヴニカでは混成カードに収録枠を取られてしまった。そして、「未来のメカニズムの下見」をタイムシフトのテーマとする未来予知で燐光の饗宴/Phosphorescent Feastとしてようやく出ることになる。
イーブンタイドで彩色をテーマにするにあたって、最初は色ごとにマナ・シンボルの数を参照する領域を割り当てることを考案した。この時の分配は緑と青が手札、黒が墓地、白と赤が戦場であった。分配後のテストプレイで白と赤が一番面白かったことから、ほとんどのカードは戦場を参照するようになった。(→Eventide Pool(邦訳)参照)