サバイバル・ロック
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サバイバル・ロック(Survival Rock)は、レガシー環境に存在するサバイバルデッキとThe Rockとのハイブリッドデッキ。
概要
エンチャント
(緑),クリーチャー・カードを1枚捨てる:あなたのライブラリーからクリーチャー・カードを1枚探す。そのカードを公開し、あなたの手札に加える。その後、ライブラリーを切り直す。
エンチャント
(X),破滅的な行為を生け贄に捧げる:マナ総量がX以下の、すべてのアーティファクトとすべてのクリーチャーとすべてのエンチャントを破壊する。
色の組み合わせは同環境のRec-Surと似ており、ドランカラーで組まれるのがふつうである。しかし基本的なコンセプトは、多くのサバイバルデッキの中でも適者生存/Survival of the Fittestに「頼りきらない」RGSAやバント・サバイバルに近いものがある。RGSAがビートダウン、バント・サバイバルがクロック・パーミッションを基盤として構築されているように、このデッキはアグロコントロールを基盤として構築されている。
クリーチャーには、ゴブリンの太守スクイー/Squee, Goblin Nabob起源/Genesisなどのサバイバル系独特の1~2枚挿しのクリーチャー群が多くを占めるが、ビートダウン向けの優秀なクリーチャーも多数採用することで、適者生存に頼らず殴り倒すことが考慮されている。また同様に破滅的な行為/Pernicious Deedも採用され、本家The Rockのようなボードコントロール力の高さも持っている。
またドランカラーは色の性質上、クリーチャーの選択肢が豊富であり、どんなクリーチャーでも適者生存によってサーチできるため、人によってクリーチャーのチョイスに差が出るのもこのデッキの特徴といえるだろう。しばしば組み込まれるのは以下のクリーチャーである。
- 対アグロに台所の嫌がらせ屋/Kitchen Finks、ロクソドンの教主/Loxodon Hierarch、胞子カエル/Spore Frogなど
- 対コンボにガドック・ティーグ/Gaddock Teeg、エーテル宣誓会の法学者/Ethersworn Canonistなど
- エンチャントやアーティファクトに対してクァーサルの群れ魔道士/Qasali Pridemage、調和スリヴァー/Harmonic Sliver、枝細工下げの古老/Wickerbough Elderなど
- 墓地対策にフェアリーの忌み者/Faerie Macabre、イクスリッドの看守/Yixlid Jailer、石覆い/Stonecloaker、ヨツンの兵卒/Jotun Gruntなど
- クリーチャー除去に大物狙い/Big Game Hunterや叫び大口/Shriekmaw、肉袋の匪賊/Fleshbag Marauderなど
- 奇襲戦略としてエメリアの盾、イオナ/Iona, Shield of Emeria+忠臣/Loyal Retainersなど
元来、柔軟な動きを売りにしていたThe Rockに加え、適者生存エンジンによる息切れ防止や防御力向上を狙っており、非常に柔軟で応用力が高いデッキになっている。その反面、適者生存エンジンを活かすためクリーチャーに多くのスロットを割かなければならないため、ドローにムラがあり、必要なときに必要なカードを引けず押し負けることも少なくない。したがって、元々The Rockやサバイバルが抱えていた「器用貧乏に陥りやすい」という弱点には、さらに拍車がかかっているといえなくもない。
サンプルレシピ
- 備考
- GPT Madrid 2010 - Gemona del Friuli/Italy 8位(参考)
- 使用者:Brusaferri Matteo
- フォーマット
- 自然の秩序/Natural Orderからの大祖始/Progenitus召喚と、nWoの要素も組み込まれている。