ストーム
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ストーム/Storm(ルール用語) [#rule]
ソーサリー
あなたのライブラリーを切り直す。あなたのライブラリーの一番上のカードを追放する。ターン終了時まで、あなたはそのカードをそのマナ・コストを支払うことなくプレイしてもよい。
ストーム(あなたがこの呪文を唱えたとき、このターンにそれより前に唱えた呪文1つにつきそれを1回コピーする。)
オンスロート・ブロックに登場し、時のらせんで復活したキーワード能力。 それをもつ呪文をプレイするときに誘発する誘発型能力であり、そのターンにプレイされた呪文の数に応じてコピーを作成する。
「ストーム」は「あなたがこの呪文をプレイしたとき、このターン、この呪文より前にプレイされた呪文1つにつき、この呪文のコピーを1つスタックに置く。この呪文が対象を取る場合、あなたはそれぞれのコピーの対象を選びなおしてもよい。」を意味する。
呪文をプレイした数を数えるのを忘れないように注意。特に、対戦相手の呪文の数も数えられることを忘れがちである。
ストームによりスタックに置かれた呪文のコピーはプレイではないので、後にストームが誘発したときにカウントされる呪文の数にカウントされない。 一方「コピーをプレイ」する場合、それはプレイでありストームと相互作用する。
- ストームを持つ呪文が打ち消されたとしても、その他のコピー(や元の呪文)まで打ち消されることはない。
- ストーム能力がスタックに乗っているうちに元の呪文が打ち消されても、コピーは作られる。→ 最後の情報
- この能力は誘発型能力なのでもみ消し/Stifleできる。
- コピーの対象を選び直さないことにしてもよい。(その場合、コピー元と同じ対象を取る)また、複数のコピーが同じ対象を取ってもよい。
- この能力が登場した事で、ただマナ加速してみたりアーティファクトを並べてみたり場に何度も出入りさせてみたりといった「無駄な行為」が強烈な意味を持つようになった。
また、それらを無駄にぐるぐる回す事は、俗に「ストームを稼ぐ」と呼ばれる。
- もっとも有名なカードは精神の願望/Mind's Desireであり、そのままデッキ名にすらなっている。→ デザイア
- ヴィンテージでは、上記の精神の願望と思考停止/Brain Freeze・苦悶の触手/Tendrils of Agonyがその環境をズタズタにした。
- 時のらせんブロックで再登場した現在でも、ドラゴンストームやゴブリンストームなどが各環境で勢力を拡大している。
参考
総合ルール
- whisper(cr,"502.30");
ストーム/Storm (デッキ) [#deck]
ソーサリー
あなたのライブラリーを切り直す。あなたのライブラリーの一番上のカードを追放する。ターン終了時まで、あなたはそのカードをそのマナ・コストを支払うことなくプレイしてもよい。
ストーム(あなたがこの呪文を唱えたとき、このターンにそれより前に唱えた呪文1つにつきそれを1回コピーする。)
ソーサリー
プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーは2点のライフを失い、あなたは2点のライフを得る。
ストーム(あなたがこの呪文を唱えたとき、このターンにそれより前に唱えた呪文1つにつきそれを1回コピーする。あなたはそのコピーの新たな対象を選んでもよい。)
基本的には、軽い呪文を連打してストームを稼ぎ、苦悶の触手/Tendrils of Agonyあたりでフィニッシュする。
ストームを持った呪文が登場したスカージ参入時から、スタンダードのデザイアフリーズやエクステンデッドの青茶単デザイア、ヴィンテージ(当時のType1)のロング・デックなど多くの環境で活躍した。 さらにその後もいろいろなデッキが登場し、エクステンデッドとエターナルでは現在までの長い間使われ続けている。
スタンダードではカード・プールの狭さや親和デッキの振興などでエクステンデッドやヴィンテージほどは使われず、スカージがローテーションで使えなくなり姿を消した。 だが、後の時のらせんにてストームを持った呪文が再び登場した際にドラゴンストームや刈り痕ストームなどが登場し、ドラゴンストームが世界選手権06を征するなどの活躍を見せている。
時のらせんブロック+ローウィン・ブロック期 [#TimeSpiral-Lorwyn]
ラヴニカ・ブロックの退場で衰退した刈り痕ストームを取り込む形でドラゴンストームが復活し、世界選手権07ではベスト8に二人を送り込んだ。
ソーサリー
あなたのライブラリーからドラゴン(Dragon)・パーマネント・カードを1枚探し、それを戦場に出し、その後ライブラリーを切り直す。
ストーム(あなたがこの呪文を唱えたとき、このターンにそれより前に唱えた呪文1つにつきそれを1回コピーする。)
土地
秘匿4(この土地が戦場に出たとき、あなたのライブラリーの一番上にあるカード4枚を見て、そのうち1枚を裏向きに追放し、その後残りを一番下に無作為の順番で置く。)
背骨岩の小山はタップ状態で戦場に出る。
(T):(赤)を加える。
(赤),(T):このターン、対戦相手1人が7点以上のダメージを与えられているなら、あなたはその追放されたカードをそのマナ・コストを支払うことなくプレイしてもよい。
背骨岩の小山/Spinerock Knollからドラゴンの嵐/Dragonstormを撃つのが特徴的な構成となっている。
ラヴニカ・ブロック+時のらせんブロック期 [#Ravnica-TimeSpiral]
時のらせんでタイムシフトしたドラゴンの嵐/Dragonstormを使用したドラゴンストームが登場、世界選手権06を制した。
ソーサリー
あなたのライブラリーからドラゴン(Dragon)・パーマネント・カードを1枚探し、それを戦場に出し、その後ライブラリーを切り直す。
ストーム(あなたがこの呪文を唱えたとき、このターンにそれより前に唱えた呪文1つにつきそれを1回コピーする。)
クリーチャー — ドラゴン(Dragon)
瞬速
飛行
ボガーダンのヘルカイトが戦場に出たとき、好きな数のクリーチャーとプレイヤーとプレインズウォーカーの組み合わせを対象とする。ボガーダンのヘルカイトはそれらに、5点のダメージを望むように割り振って与える。
マナ加速からボガーダンのヘルカイト/Bogardan Hellkite×4を相手に叩き込んで勝利する。
基本セットの第9版から第10版への移行でドラゴンストームが衰退すると、かわって紅蓮術士の刈り痕/Pyromancer's Swathとぶどう弾/Grapeshotを使用した刈り痕ストームが登場、日本選手権07で準優勝する活躍を見せた。
エンチャント
あなたがコントロールするインスタントかソーサリーの発生源がいずれかのパーマネントかプレイヤーにダメージを与えるなら、それは代わりにそのパーマネントかプレイヤーにその点数に2をたした点数のダメージを与える。
各終了ステップの開始時に、あなたは手札を捨てる。
ソーサリー
クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。ぶどう弾はそれに1点のダメージを与える。
ストーム(あなたがこの呪文を唱えたとき、このターンにそれより前に唱えた呪文1つにつきそれを1回コピーする。あなたはそのコピーの新たな対象を選んでもよい。)
この時期の活躍の背景にはコールドスナップで加わった赤のマナ加速手段、炎の儀式/Rite of Flameの存在が大きい。
ソーサリー
(赤)(赤)を加え、その後、すべての墓地にある《炎の儀式/Rite of Flame》という名前のカードの総数に等しい点数の(赤)を加える。
オンスロート・ブロック+ミラディン・ブロック期 [#Onslaught-Mirrodin]
ミラディンで登場した親和と組み合わせた親和ストームが登場した。
ソーサリー
プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーは2点のライフを失い、あなたは2点のライフを得る。
ストーム(あなたがこの呪文を唱えたとき、このターンにそれより前に唱えた呪文1つにつきそれを1回コピーする。あなたはそのコピーの新たな対象を選んでもよい。)
ソーサリー
パーマネント1つを対象とし、それをオーナーの手札に戻す。
ストーム(あなたがこの呪文を唱えたとき、このターンにそれより前に唱えた呪文1つにつきそれを1回コピーする。あなたはそのコピーの新たな対象を選んでもよい。)
精神の願望/Mind's Desireと苦悶の触手/Tendrils of Agonyを用いたデザイア系のものや、ブルード親和に時間の亀裂/Temporal Fissureを採用したものが存在する。 しかし、段々とストームを用いない親和が主流になっていき、ストーム親和は姿を消していった。
オデッセイ・ブロック+オンスロート・ブロック期 [#Odyssey-Onslaught]
スカージ参入直後に精神の願望/Mind's Desireや思考停止/Brain Freezeを使用したデザイアフリーズが登場。
ソーサリー
あなたのライブラリーを切り直す。あなたのライブラリーの一番上のカードを追放する。ターン終了時まで、あなたはそのカードをそのマナ・コストを支払うことなくプレイしてもよい。
ストーム(あなたがこの呪文を唱えたとき、このターンにそれより前に唱えた呪文1つにつきそれを1回コピーする。)
インスタント
プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーはカードを3枚切削する。
ストーム(あなたがこの呪文を唱えたとき、このターンにそれより前に唱えた呪文1つにつきそれを1回コピーする。あなたはそのコピーの新たな対象を選んでもよい。)
しかし組める時期が短かったこともあり、大きな活躍は出来なかった。
エクステンデッド [#Extended]
スカージでの精神の願望/Mind's Desire登場以来、デザイアとその発展形がメタの一角を担い続けている。
ソーサリー
あなたのライブラリーを切り直す。あなたのライブラリーの一番上のカードを追放する。ターン終了時まで、あなたはそのカードをそのマナ・コストを支払うことなくプレイしてもよい。
ストーム(あなたがこの呪文を唱えたとき、このターンにそれより前に唱えた呪文1つにつきそれを1回コピーする。)
詳細はデザイアの項目を参照。
また、時のらせんでの巣穴からの総出/Empty the Warrens登場以後はゴブリンストームも存在する。
ソーサリー
赤の1/1のゴブリン(Goblin)・クリーチャー・トークンを2体生成する。
ストーム(あなたがこの呪文を唱えたとき、このターンにそれより前に唱えた呪文1つにつきそれを1回コピーする。)
レガシー [#Legacy]
不正利得/Ill-Gotten Gainsによるカード使いまわしギミックを搭載したIGGy-POPと呼ばれるタイプが主流。
ソーサリー
不正利得を追放する。各プレイヤーは、自分の手札を捨てる。その後すべてのプレイヤーは自分の墓地にあるカードを最大3枚まで自分の手札に戻す。
アーティファクト
あなたの手札を捨てる,ライオンの瞳のダイアモンドを生け贄に捧げる:好きな色1色のマナ3点を加える。起動はインスタントとしてのみ行う。
それ以外にも、純正チェイン・コンボタイプのTESや、ハイタイドにストーム要素を盛り込んだソリダリティなど、いくつかのバリエーションがある。
ヴィンテージ [#Vintage]
ストームは、強力なマナ加速手段や軽い呪文満載のヴィンテージでこそその真価を発揮できると言ってよい。 精神の願望/Mind's Desireこそ登場以前に制限カード指定を受けてしまったものの、脅威のコンボデッキ・ロング・デックが環境を荒らし尽くした。
アーティファクト
あなたの手札を捨てる,ライオンの瞳のダイアモンドを生け贄に捧げる:好きな色1色のマナ3点を加える。起動はインスタントとしてのみ行う。
ソーサリー
あなたは、ゲームの外部からあなたがオーナーであるソーサリー・カード1枚を公開し、それをあなたの手札に加えてもよい。燃え立つ願いを追放する。
ソーサリー
プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーは2点のライフを失い、あなたは2点のライフを得る。
ストーム(あなたがこの呪文を唱えたとき、このターンにそれより前に唱えた呪文1つにつきそれを1回コピーする。あなたはそのコピーの新たな対象を選んでもよい。)
1ターンキル率が6割を超える超極悪デッキだった。
キーカードの制限カード指定によりすぐさま崩壊するものの、その後に登場したいくつもの亜種が現在でも第一線で活躍を続けている。
これらのデッキの存在により、苦悶の触手/Tendrils of Agonyはヴィンテージ最強のカードの一角に数えられているほどである。
- これ以外にもコボルドと頭蓋骨絞め/Skullclampを使ったコボルドクランプなどのデッキも存在している。
サンプルレシピ
- 備考
- フォーマット
aligen="center" | LEFT: | |
メインデッキ (60) | ||
クリーチャー (4) | ||
4 | 闇の腹心/Dark Confidant |
手札破壊のサポートを受けつつドローやマナ加速でストームを稼ぎ、苦悶の触手/Tendrils of Agonyでトドメを刺す。
- 闇の腹心/Dark Confidant・夜の囁き/Night's Whisper・ネクロポーテンス/Necropotenceなどドロー手段にライフを要求するものが多く、ある意味スーサイド的なデッキになっている。
エンドカードの苦悶の触手はそれらで削られたライフの回復手段をかねている。
代表的なデッキ
- デザイア
- ロング・デック
- 親和ストーム
- ソリダリティ
- Intuition Tendrils
- Sensei, Sensei
- IGGy-POP
- コボルドクランプ
- ドラゴンストーム
- サニー・サイド・アップ
- ゴブリンストーム
- 刈り痕ストーム