ターボステイシス
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ターボステイシス(Turbo Stasis)は、吠えたける鉱山/Howling Mineを利用したステイシスデッキ。フィンランドで考案されると爆発的に広まった。キーカードの初出は全てアルファ版だが、考案時期は意外と遅かった。
島/Islandがデッキの半数近く投入され、吠えたける鉱山/Howling Mineによる引き増しとともに停滞/Stasisを維持する。
もともとステイシスデッキの動きはパーミッションなのに、維持に青マナが必要なため、維持手段を破壊されるとどうにもならなかった。そこで生み出されたのがこのデッキである。土地枚数を28枚前後にあげ、「2、3枚引けば1枚は多分土地」という豪快な理論に従って構築されたこのデッキは、維持手段を特定のカードから島/Islandそれ自体に移行させることによって、破壊を防ごうとしたのである。
こうなると今までよりも維持できるターン数が大幅に増え、さらにキーカードの枚数も大幅に減る。フィニッシャーのセラの天使/Serra Angelはクビ、ライブラリーをフェルドンの杖/Feldon's Caneで再構築するという戦法にとって変わられ、多くのパーマネントコントロールにスロットを割けるようになったため、非常に強力なデッキとして君臨し始めた。
しかし、このデッキの根幹は、その完成度の高さから万人が破壊すべきだと思っていた停滞/Stasisではなく、吠えたける鉱山/Howling Mineにこそあったのである。ライブラリー破壊とドロー供給という重要なポジションを一手に担うこのアーティファクトを破壊されるともはや為す術はなく、アメリカ州大会でベスト8にも入賞できなかったのを皮切りに、プレイヤーは宿命/Kismetや停滞/Stasisには目もくれず、ひたすら吠えたける鉱山/Howling Mineを叩くようになる。
結果、使用者は激減。およそ3ヶ月でトーナメントシーンからその姿を消した。そしてスカンダリーステイシスか、冬の宝珠/Winter Orbによるソフトロックへと変遷することになる。
サンプルレシピ
- 備考
- 世界選手権96ベスト8(参考)
- 使用者:Tommi Hovi
- フォーマット
メインデッキ (60) | |
---|---|
クリーチャー (0) | |
呪文 (36) | |
4 | Arcane Denial |
1 | 天秤/Balance |
4 | ブーメラン/Boomerang |
3 | Despotic Scepter |
4 | Force of Will |
4 | 吠えたける鉱山/Howling Mine |
1 | 象牙の塔/Ivory Tower |
2 | 宿命/Kismet |
1 | 土地税/Land Tax |
4 | Lim-Dul's Vault |
2 | 回想/Recall |
1 | Soldevi Digger |
4 | 停滞/Stasis |
1 | Zuran Orb |
土地 (24) | |
3 | アダーカー荒原/Adarkar Wastes |
2 | 真鍮の都/City of Brass |
2 | Land Cap |
2 | River Delta |
3 | 地底の大河/Underground River |
12 | 島/Island |
サイドボード | |
1 | 黒の万力/Black Vise |
2 | 黒の防御円/Circle of Protection: Black |
2 | 赤の防御円/Circle of Protection: Red |
1 | フェルドンの杖/Feldon's Cane |
2 | 水流破/Hydroblast |
1 | Lodestone Bauble |
2 | 枯渇/Mana Short |
1 | ハーキルの召還術/Hurkyl's Recall |
3 | 大気の壁/Wall of Air |