エシカの戦車/Esika's Chariot
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魔法の馬車/Enchanted Carriageのように牽いてくれる猫2匹がついてくる機体。更に攻撃するたびにトークンをコピーする能力が誘発する。
搭乗役が用意されるため単体でも完結した4/4クリーチャーとして働き、攻撃するたびに2/2を量産してくれるため攻防に活躍する。トークンを1つでも残すと後続クリーチャーの搭乗から増殖する恐れがあり、機体を処理しても戦場にクリーチャーが残る、かといって放置すると手がつけられない、と相手からすれば対処が非常に困難なパーマネントである。ETB能力が単体でも優秀であり、2枚目をただちに1枚目の搭乗要員に変換できるため伝説であるにもかかわらず複数採用が苦になりづらいのも利点。
登場時のスタンダードではナヤ・ウィノータやグルール・アドベンチャーといった緑を含むアグロデッキに採用される。前者においては軍団のまとめ役、ウィノータ/Winota, Joiner of Forcesを搭乗させることで能力の誘発を3回稼ぐことができ、後者においてはエンバレスの宝剣/Embercleave用の横並べ要員としてもさることながら人間トークンのコピーや搭乗役として恋煩いの野獣/Lovestruck Beastとのシナジーを有している。単体でも優秀な砕骨の巨人/Bonecrusher Giantが単独で搭乗4を賄える点も両者での採用を後押ししている。またスゥルタイ根本原理においても空を放浪するもの、ヨーリオン/Yorion, Sky Nomad・キオーラ、海神を打ち倒す/Kiora Bests the Sea Godとのシナジーや単体性能の高さから採用されるケースがある。
イニストラード:真夜中の狩り参入後のスタンダードでは、無謀な嵐探し/Reckless Stormseeker、茨橋の追跡者/Briarbridge Tracker、レンと七番/Wrenn and Sevenなど相性の良いカードが多数登場したこともあり、採用率が一気に上昇。緑単アグロ、グルール・アグロ、グルール狼男、セレズニア・ランプと、緑を含むほとんどのデッキで4枚積みが基本となっており、禁止カードの候補として注視されるに至った[1]。
- 攻撃誘発型能力は居住に似ているが、宝物などクリーチャー以外のトークンも増やせる。
- モチーフは北欧神話の女神フレイヤが所有する、二匹の猫が牽く車[2]。
- 戦車を牽くはずのモフモフの猫が戦車の中で寝ているイラストが非常に愛らしい。
- この猫やカルドハイム収録の猫・トークン・カードは、現実世界のノルウェージャンフォレストキャットという品種に酷似している。先述したフレイヤの猫もこの品種だったと言われている。
- 戦車を牽くはずのモフモフの猫が戦車の中で寝ているイラストが非常に愛らしい。
[編集] MTGアリーナにおける再調整
MTGアリーナ専用カード
Esika's Chariot / エシカの戦車 (3)(緑)伝説のアーティファクト — 機体(Vehicle)
エシカの戦車が戦場に出たとき、緑の2/2の猫(Cat)クリーチャー・トークンを1体生成する。
エシカの戦車が攻撃するたび、あなたがコントロールしているトークン1つを対象とする。それのコピーであるトークン1つを生成する。
搭乗2
2021年12月9日、Magic: The Gathering Arenaにおいて、アルケミーの実装と同時にアルケミーとヒストリックで使用できるカードに再調整が行われた[3]。単体除去や全体除去にたいしてあまりに多くの優位があることから、除去による干渉をしやすくするためトークンが1体に減り、合わせて搭乗コストが2に引き下げられた。
その後、ローテーションでアルケミーから落ちたことにより、ヒストリックにおいては問題ないカードパワーであるため[4]2022年10月18日に再調整が解除された[5]。
[編集] 脚注
- ↑ 2021年10月13日 禁止制限告知(Daily MTG 2021年10月13日)
- ↑ Kaldheim Storytime, Part 1/『カルドハイム』の物語 その1(Making Magic 2021年1月25日 Mark Rosewater著)
- ↑ Alchemy Rebalancing Philosophy/アルケミーにおける再調整の理念(Daily MTG 2021年12月2日)
- ↑ MTG Arena: State of the Game – Dominaria United/ゲーム更新情報:『アルケミー:ドミナリア』(Daily MTG 2022年10月5日)
- ↑ Patch Notes - 2022.20.0/MTGアリーナ:パッチノート 2022.20.0