すべての人類を破壊する。それらは再生できない。

提供:MTG Wiki

(版間での差分)
移動: 案内, 検索
 
(17人の利用者による、間の31版が非表示)
2行: 2行:
  
 
==概要==
 
==概要==
20世紀末を舞台に、中学生 神納はじめと沢渡慧美とのマジックを通じての交流を描く90年代青春グラフィティ。タイトルは[[神の怒り/Wrath of God]]の効果テキストと、1999年に人類が滅ぶとされた「ノストラダムスの大予言」に由来する。
+
[[月刊少年エース]]で連載中。KADOKAWAのWebコミックサイト[https://comic-walker.com/contents/detail/KDCW_KS01200699010000_68/ ComicWalker]でもWebコミックとして連載中。また、書籍版がKADOKAWAより単行本として出版されている。
  
マジックのプレイヤーを題材にした過去の漫画と比較すると、それらに見られたような現実離れした描写(オーバーテクノロジーな装置や、カードを用いる悪の組織など)を控えて、現実にどこかであり得たかも知れないプレイヤーの物語となっている。作中には背景やセリフとして、当時流行したグッズや音楽などが頻繁に登場し、特に主人公と同世代の読者にノスタルジーを感じさせる場面が多い。
+
20世紀末を舞台に、中学生 '''神納はじめ'''と'''沢渡慧美'''とのマジックを通じての交流を描く90年代青春グラフィティ。タイトルは[[神の怒り/Wrath of God]]の[[ルール文章]]と、1999年に人類が滅ぶとされた「ノストラダムスの大予言」に由来する。
 +
 
 +
マジックのプレイヤーを題材にした過去の漫画と比較すると、それらに見られたような現実離れした描写(オーバーテクノロジーな装置や、カードを用いる悪の組織など)を控えて、現実にどこかであり得たかも知れないプレイヤーの物語となっている。作中には背景やセリフとして、当時流行したグッズや音楽などが頻繁に登場し、特に主人公と同世代の読者にノスタルジーを感じさせる場面が多い。その一方で、当時は存在しなかったであろうマジック:ザ・ギャザリングのカードやキャラクターが看板やマスコットとして登場するなど、現在のプレイヤーをクスリとさせる場面も存在する。
  
*1話の時点での時系列は[[1998年]]の5月で、[[エクソダス]]発売を翌月に控えている。
 
 
*物語の進行とともに時間が経過し、新セットが発売されたり[[スタンダード]]が[[ローテーション]]したりといった出来事が描かれる。
 
*物語の進行とともに時間が経過し、新セットが発売されたり[[スタンダード]]が[[ローテーション]]したりといった出来事が描かれる。
*主人公たちが住む町は架空のもの(マジックの[[次元/Plane|次元]]が元ネタ)だが、[[渋谷DCIジャパントーナメントセンター]]のように当時実在した施設を訪れる話もある。
+
**1話の時点での時系列は[[1998年]]の5月で、[[エクソダス]]発売を翌月に控えている。
 +
**2巻開始時点ではエクソダスはスタンダード使用可能となっており、[[アングルード]]発売直前となっている。
 +
**3巻では[[ウルザズ・サーガ]]の発売と、それによるローテーションが描かれている。
 +
**4巻は「[[MoMaの冬]]」の真っ最中である1998年末。[[グランプリ京都99]]への意気込みも語られる。
 +
**5巻では年が明けて1999年となる。グランプリ京都99においてそれぞれの戦いが繰り広げられる。
 +
*主人公たちが住む町は架空のもの(マジックの[[次元/Plane|次元]]が元ネタ)だが、[[渋谷DCIジャパントーナメントセンター]]のように当時実在した施設を訪れる話もある。また、[[真木孝一郎]]や[[齋藤友晴]]など実在のプレイヤーらしき人物も登場している。
  
原作は月刊少年エースで連載中。KADOKAWAのWebコミックサイト[https://comic-walker.com/ ComicWalker]でもWebコミックとして連載中。
+
書籍版には[[プロモーション・カード]]が付属する。いずれも作中当時のイラストかつ[[新枠]]で[[プレミアム・カード]]という独特のデザインになっている。
また、書籍版がKADOKAWAより単行本として出版されている。
+
*第一巻:2019年5月25日発売 ISBN 4041083532
+
*第二巻:2019年8月26日発売 ISBN 4041086957
+
  
書籍版には第一巻に[[悪魔の布告/Diabolic Edict]]、第二巻に[[ショック/Shock]][[プロモーション・カード]]が付属する。
+
==書籍版==
 +
{| class="wikitable"
 +
|-
 +
!巻数!![[プロモーション・カード]]!!発売日!!ISBN!!備考
 +
|-
 +
|1||[[悪魔の布告/Diabolic Edict]]||2019年5月25日||ISBN 4041083532||
 +
|-
 +
|2||[[ショック/Shock]]||2019年8月26日||ISBN 4041086957||[[中村哲也]]が「[[デュエルファイター刃]]」のイラストを寄稿
 +
|-
 +
|3||[[強迫/Duress]]||2019年11月26日||ISBN 4041088542||
 +
|-
 +
|4||[[通電式キー/Voltaic Key]]||2020年3月26日||ISBN 4041088550||
 +
|-
 +
|5||[[暗黒の儀式/Dark Ritual]]||2020年7月22日||ISBN 4041097347||[[金澤尚子]]が本作のメインキャラ達と[[レミィ・キルミスター]]のイラストを寄稿
 +
|-
 +
|6||[[輪作/Crop Rotation]]||2020年11月25日||ISBN 4041097355||
 +
|-
 +
|7||[[対抗呪文/Counterspell]]||2021年4月26日||ISBN 4041097363||
 +
|-
 +
|8||[[骨砕き/Bone Shredder]]||2021年8月26日||ISBN 4041117119||
 +
|-
 +
|9||[[解呪/Disenchant]]||2022年1月26日||ISBN 4041117127||
 +
|-
 +
|10||[[繁茂/Wild Growth]]||2022年6月24日||ISBN 4041125596||
 +
|-
 +
|11||[[大あわての捜索/Frantic Search]]||2022年10月25日||ISBN 4041130344||
 +
|-
 +
|12||[[摩滅したパワーストーン/Worn Powerstone]]||2023年3月25日||ISBN 4041134277||
 +
|-
 +
|13||[[なだれ乗り/Avalanche Riders]]||2023年9月26日||ISBN 4041139171||
 +
|-
 +
|14||[[弱者選別/Culling the Weak]]||2023年12月26日||ISBN 4041145503||
 +
|-
 +
|15||[[殺し/Snuff Out]]||2024年4月26日||ISBN 4041149509||
 +
|}
 +
 
 +
==製作背景==
 +
原作の伊瀬によると、ある日作画の横田から漫画の制作に誘われたので何も考えず二つ返事で了承したという<ref name="mana2020">『マナバーン2020』(ホビージャパン、2019年12月20日初版)p.80-82 ISBN 9784798620862</ref>。
 +
 
 +
舞台である1990年代後半は単に伊瀬が好きな時代であり、資料は当時のCDや[[RPGマガジン]]、[[ゲームぎゃざ]]などを利用した。タイトルは「ノストラダムスの大予言」を意識し、それを2010年代によく見られるライトノベル風に仕上げたものであるという<ref name="mana2020"/>。
  
 
----
 
----
22行: 64行:
 
==主な登場人物==
 
==主な登場人物==
 
;神納はじめ(かのう はじめ)
 
;神納はじめ(かのう はじめ)
:神河市立ときわ木中学校の2年生。アニメやゲームが好きな、現代で言えば「中二病」のオタク。テストの成績は万年二位。[[黒ウィニー#.E3.83.86.E3.83.B3.E3.83.9A.E3.82.B9.E3.83.88.E3.83.BB.E3.83.96.E3.83.AD.E3.83.83.E3.82.AF.EF.BC.8B.E3.82.A6.E3.83.AB.E3.82.B6.E3.83.BB.E3.83.96.E3.83.AD.E3.83.83.E3.82.AF.E6.9C.9F|黒ウィニー]]などの[[黒]]のデッキの使い手。学校では負け知らずだったが、カードショップでもある純喫茶「しぶやま」にて敗北を知る。
+
:神河市立ときわ木中学校の2年生。アニメやゲームが好きな、現代で言えば「中二病」のオタク。テストの成績は万年二位。[[黒ウィニー#テンペスト・ブロック+ウルザ・ブロック期|黒ウィニー]]などの[[黒]]のデッキの使い手。学校では負け知らずだったが、カードショップでもある純喫茶「しぶやま」にて敗北を知り、同時により奥深いマジックの世界を知ることになる。携帯電話は持ってはいない。ファイナルファンタジー7が好きで(主人公である)「クラウド」を名乗ることも。ファイナルファンタジーの略称は「ファイファン」派。
  
 
;沢渡慧美(さわたり えみ)
 
;沢渡慧美(さわたり えみ)
:神納はじめと同じ学校に通う同級生。はじめとは小学校に転校してきた時からの縁で、それ以来学年トップの座を奪ったことから、はじめからライバル視されている。マジックのプレイヤーであることは学校では隠しているが、「しぶやま」での対戦中にはじめと遭遇する。[[アーマースキン]]など[[白]]のデッキの使い手。
+
:神納はじめと同じ中学に通う同級生。小学生の頃に転入し、以降学年トップの座をはじめから奪ったことから、はじめから一方的にライバル視されている。学力は全国クラスで、校内表彰も受けている。マジックのプレイヤーであることは学校どころか厳格な母親にも隠しているが、「しぶやま」での対戦中にはじめと遭遇し、はじめと秘密を共有することになる。「しぶやま」常連陣でもトップクラスの実力者。[[アーマースキン]]など[[白]]のデッキの使い手。携帯電話所有。水泳は苦手。
  
 
;諏訪原八雲(すわばら やくも)
 
;諏訪原八雲(すわばら やくも)
:トーナメントセンターではじめや慧美たちと出会った、少し謎めいた少年あるいは少女。小柄で幼く見えるが中学2年生である。はじめと慧美にはそれぞれ同性だと思われている。[[黒]]のデッキを好み、トーナメントでは[[ナイトメア・サバイバル]]ではじめと慧美を圧倒した。神河の近くの景群に在住。
+
:トーナメントセンターではじめや慧美たちと出会った。小柄で幼く見えるが、はじめ達と同じ中学2年生である。はじめと慧美にはそれぞれ同性だと思われているが……。[[黒]]のデッキを好み、トーナメントでは[[ナイトメア・サバイバル]]ではじめと慧美を圧倒した。神河の近くの景群に在住。携帯電話所有。トーナメントを通じて慧美と仲良くなり、電話番号を交換する。はじめ同様、ファイナルファンタジー7が好きで略称は「FF」派。デュエル中は目から光が消える。
 +
 
 +
;来島卓(くるしま すぐる)
 +
:はじめと同じ学校に通う同級生で、中学入学以来の親友。[[打ち消す|カウンター]]や[[ロック]]を仕掛ける[[青]]のデッキを好み、はじめに青を[[タッチ]]させるヒントを与えた。マジックの醍醐味を[[コンボ]]に見出しており、後に[[MoMa]]をもってはじめの強大なライバルとして立ちはだかる。中学生にして彼女持ちの色男だが、実ははじめに負けず劣らずの中二病。1話から登場しているが、下の名前は14話でようやく明かされた。
 +
 
 +
;渋山竜夫(しぶやま たつお)
 +
:純喫茶「しぶやま」の店長。眼鏡を掛け、無精髭を生やした恰幅の良い温厚な30代の男性。体格のせいか汗っかき。プラモ・アニメ・フィギュア・MTGと趣味の幅広い90年代的オタクであり、現在は父親から譲り受けた店舗をデュエルスペースとして開放している。既婚者。
 +
:*元ネタはもちろん[[シヴ山のドラゴン/Shivan Dragon]]。
 +
 
 +
;渋山 いと
 +
:名前のとおり、渋山の妻。結婚五年目。ロングヘアで細身だが出るところは出ているおっとりした美女。店長とは幼馴染。自動車免許を持っている。マジックは「たしなむ程度」と言うが、グランプリ京都99を控えたはじめにシールド戦と言う“弱点”を指摘できる力量の持ち主。
 +
 
 +
;阿久井剛(あくい ごう)
 +
:愛称は「ゴブさん」。「しぶやま」の常連。キャスケット帽をかぶった長身、尖った耳と鷲鼻、細目が特徴の男性。サックスが吹ける。[[赤]]系、特に[[スライ]]デッキを好む。
 +
 
 +
;鳥居祐爾(とりい ゆうじ)
 +
:愛称は「トリー」。「しぶやま」の常連。ロン毛のイケメンで合コンやナンパに精を出すが、実際にモテているかは不明。自動車免許を持っている。[[パンデモノート]]など[[アーティファクト]]主体のデッキを使う。
 +
 
 +
;大楠主税(おおぐす ちから)
 +
:愛称は「社長」。「しぶやま」のオーナーにして常連。痩せぎすでぐるぐる眼鏡にバケットハット、店長よりも濃い無精髭が特徴。「しぶやま」ではいつもカレーを食べながらライトノベルを読んでいる。中国拳法(構えから詠春拳と思われる)の使い手。眼鏡の下の素顔は濃い目の美青年である。[[スパイクの誓い]]などの[[緑]]のデッキを使う。
 +
:*恐らくモデルは[[中村聡]]、名前は[[中島主税]]から。
 +
 
 +
;白金久遠(しろがね くおん)
 +
:恵美の従兄弟で、彼女にマジックを教えた“師匠”とも言える少年。恵美からは「久(きゅう)ちゃん」と呼ばれている。DCIトーナメントセンターの常連で、他の常連から「恐るべき天才児(アンファン・テリブル)」と呼ばれる実力者。読書が趣味で女の子が苦手だが、はじめとは違う方向に拗らせており、恵美からは「変人」「面倒くさい」と評される。
 +
 
 +
== 脚注 ==
 +
<references />
  
 
==参考==
 
==参考==
 +
*[[月刊少年エース]]
 
*[[関連書籍]]
 
*[[関連書籍]]

2024年4月15日 (月) 23:45時点における最新版

すべての人類を破壊する。それらは再生できない。は、マジックを題材としたマンガ。原作:伊瀬勝良/作画:横田卓馬/監修・協力:WotC

目次

[編集] 概要

月刊少年エースで連載中。KADOKAWAのWebコミックサイトComicWalkerでもWebコミックとして連載中。また、書籍版がKADOKAWAより単行本として出版されている。

20世紀末を舞台に、中学生 神納はじめ沢渡慧美とのマジックを通じての交流を描く90年代青春グラフィティ。タイトルは神の怒り/Wrath of Godルール文章と、1999年に人類が滅ぶとされた「ノストラダムスの大予言」に由来する。

マジックのプレイヤーを題材にした過去の漫画と比較すると、それらに見られたような現実離れした描写(オーバーテクノロジーな装置や、カードを用いる悪の組織など)を控えて、現実にどこかであり得たかも知れないプレイヤーの物語となっている。作中には背景やセリフとして、当時流行したグッズや音楽などが頻繁に登場し、特に主人公と同世代の読者にノスタルジーを感じさせる場面が多い。その一方で、当時は存在しなかったであろうマジック:ザ・ギャザリングのカードやキャラクターが看板やマスコットとして登場するなど、現在のプレイヤーをクスリとさせる場面も存在する。

書籍版にはプロモーション・カードが付属する。いずれも作中当時のイラストかつ新枠プレミアム・カードという独特のデザインになっている。

[編集] 書籍版

巻数 プロモーション・カード 発売日 ISBN 備考
1 悪魔の布告/Diabolic Edict 2019年5月25日 ISBN 4041083532
2 ショック/Shock 2019年8月26日 ISBN 4041086957 中村哲也が「デュエルファイター刃」のイラストを寄稿
3 強迫/Duress 2019年11月26日 ISBN 4041088542
4 通電式キー/Voltaic Key 2020年3月26日 ISBN 4041088550
5 暗黒の儀式/Dark Ritual 2020年7月22日 ISBN 4041097347 金澤尚子が本作のメインキャラ達とレミィ・キルミスターのイラストを寄稿
6 輪作/Crop Rotation 2020年11月25日 ISBN 4041097355
7 対抗呪文/Counterspell 2021年4月26日 ISBN 4041097363
8 骨砕き/Bone Shredder 2021年8月26日 ISBN 4041117119
9 解呪/Disenchant 2022年1月26日 ISBN 4041117127
10 繁茂/Wild Growth 2022年6月24日 ISBN 4041125596
11 大あわての捜索/Frantic Search 2022年10月25日 ISBN 4041130344
12 摩滅したパワーストーン/Worn Powerstone 2023年3月25日 ISBN 4041134277
13 なだれ乗り/Avalanche Riders 2023年9月26日 ISBN 4041139171
14 弱者選別/Culling the Weak 2023年12月26日 ISBN 4041145503
15 殺し/Snuff Out 2024年4月26日 ISBN 4041149509

[編集] 製作背景

原作の伊瀬によると、ある日作画の横田から漫画の制作に誘われたので何も考えず二つ返事で了承したという[1]

舞台である1990年代後半は単に伊瀬が好きな時代であり、資料は当時のCDやRPGマガジンゲームぎゃざなどを利用した。タイトルは「ノストラダムスの大予言」を意識し、それを2010年代によく見られるライトノベル風に仕上げたものであるという[1]


注意:作品の内容に関する記述が以下には含まれています。

[編集] 主な登場人物

神納はじめ(かのう はじめ)
神河市立ときわ木中学校の2年生。アニメやゲームが好きな、現代で言えば「中二病」のオタク。テストの成績は万年二位。黒ウィニーなどののデッキの使い手。学校では負け知らずだったが、カードショップでもある純喫茶「しぶやま」にて敗北を知り、同時により奥深いマジックの世界を知ることになる。携帯電話は持ってはいない。ファイナルファンタジー7が好きで(主人公である)「クラウド」を名乗ることも。ファイナルファンタジーの略称は「ファイファン」派。
沢渡慧美(さわたり えみ)
神納はじめと同じ中学に通う同級生。小学生の頃に転入し、以降学年トップの座をはじめから奪ったことから、はじめから一方的にライバル視されている。学力は全国クラスで、校内表彰も受けている。マジックのプレイヤーであることは学校どころか厳格な母親にも隠しているが、「しぶやま」での対戦中にはじめと遭遇し、はじめと秘密を共有することになる。「しぶやま」常連陣でもトップクラスの実力者。アーマースキンなどのデッキの使い手。携帯電話所有。水泳は苦手。
諏訪原八雲(すわばら やくも)
トーナメントセンターではじめや慧美たちと出会った。小柄で幼く見えるが、はじめ達と同じ中学2年生である。はじめと慧美にはそれぞれ同性だと思われているが……。のデッキを好み、トーナメントではナイトメア・サバイバルではじめと慧美を圧倒した。神河の近くの景群に在住。携帯電話所有。トーナメントを通じて慧美と仲良くなり、電話番号を交換する。はじめ同様、ファイナルファンタジー7が好きで略称は「FF」派。デュエル中は目から光が消える。
来島卓(くるしま すぐる)
はじめと同じ学校に通う同級生で、中学入学以来の親友。カウンターロックを仕掛けるのデッキを好み、はじめに青をタッチさせるヒントを与えた。マジックの醍醐味をコンボに見出しており、後にMoMaをもってはじめの強大なライバルとして立ちはだかる。中学生にして彼女持ちの色男だが、実ははじめに負けず劣らずの中二病。1話から登場しているが、下の名前は14話でようやく明かされた。
渋山竜夫(しぶやま たつお)
純喫茶「しぶやま」の店長。眼鏡を掛け、無精髭を生やした恰幅の良い温厚な30代の男性。体格のせいか汗っかき。プラモ・アニメ・フィギュア・MTGと趣味の幅広い90年代的オタクであり、現在は父親から譲り受けた店舗をデュエルスペースとして開放している。既婚者。
渋山 いと
名前のとおり、渋山の妻。結婚五年目。ロングヘアで細身だが出るところは出ているおっとりした美女。店長とは幼馴染。自動車免許を持っている。マジックは「たしなむ程度」と言うが、グランプリ京都99を控えたはじめにシールド戦と言う“弱点”を指摘できる力量の持ち主。
阿久井剛(あくい ごう)
愛称は「ゴブさん」。「しぶやま」の常連。キャスケット帽をかぶった長身、尖った耳と鷲鼻、細目が特徴の男性。サックスが吹ける。系、特にスライデッキを好む。
鳥居祐爾(とりい ゆうじ)
愛称は「トリー」。「しぶやま」の常連。ロン毛のイケメンで合コンやナンパに精を出すが、実際にモテているかは不明。自動車免許を持っている。パンデモノートなどアーティファクト主体のデッキを使う。
大楠主税(おおぐす ちから)
愛称は「社長」。「しぶやま」のオーナーにして常連。痩せぎすでぐるぐる眼鏡にバケットハット、店長よりも濃い無精髭が特徴。「しぶやま」ではいつもカレーを食べながらライトノベルを読んでいる。中国拳法(構えから詠春拳と思われる)の使い手。眼鏡の下の素顔は濃い目の美青年である。スパイクの誓いなどののデッキを使う。
白金久遠(しろがね くおん)
恵美の従兄弟で、彼女にマジックを教えた“師匠”とも言える少年。恵美からは「久(きゅう)ちゃん」と呼ばれている。DCIトーナメントセンターの常連で、他の常連から「恐るべき天才児(アンファン・テリブル)」と呼ばれる実力者。読書が趣味で女の子が苦手だが、はじめとは違う方向に拗らせており、恵美からは「変人」「面倒くさい」と評される。

[編集] 脚注

  1. 1.0 1.1 『マナバーン2020』(ホビージャパン、2019年12月20日初版)p.80-82 ISBN 9784798620862

[編集] 参考

MOBILE