アライアンス
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2013年2月23日 (土) 16:06時点における版
アライアンス/Alliances | |
シンボル | はためく三角旗 |
略号 | AL, ALL |
コードネーム | Quack |
発売日 | 1996年6月 |
セット枚数 | 全144種類(イラスト違いを含めると199種類) |
アライアンス/Alliancesは、アイスエイジ・ブロックの1番目の小型エキスパンション。
もともとはアイスエイジ・ブロックにホームランドが入っており、2番目の小型エキスパンションであった。ところが、2006年7月にコールドスナップが出ることになり、それに伴ってホームランドがアイスエイジ・ブロックから抜け、繰り上がりでアライアンスは1番目の小型エキスパンションになった。
目次 |
概要
セット名の意味は「同盟」で、アイスエイジ末期に各勢力が同盟しあっていた状況を反映したもの(時代設定はAR2900年代)。これに関連して、友好色同士の多色環境を作るようなカードがいくつか存在していた(白なのに緑のクリーチャーを強化するカードなど)。
全体的に小粒なカードが多いが、いくつかパワフルなカードが含まれており、「ブロック最後のエキスパンションは強力」という伝説の始まりとなる。
特にこのセットで初めて導入されたピッチスペルは、マジックの戦略をぶち壊すシステムとして当時のトーナメントに激震を与えた。中でも、先手必勝だったType1環境(現在のヴィンテージ)にForce of Willが与えた影響は非常に大きい。また、対応する基本土地の生け贄を要求する土地のサイクルも強力で、名デッキを生み出したカードもいくつか存在する(→カウンターポスト)。
「ライブラリーのカードを追放する」ことをコストや効果として持つカードが多いのも特徴の1つ。対戦相手にドローやライフを与えるカードも多い。このセット辺りまではドローを与えること(Arcane Denialなど)よりもライフを与えること(剣を鍬に/Swords to Plowsharesなど)が危険視されており、開発部でのディスアドバンテージに対する認識が現在と相違していたことが窺える。
有名なカードは、Force of Will、Thawing Glaciers、Kjeldoran Outpost、Lake of the Dead、Krovikan Horror、Contagion、Elvish Spirit Guide、略奪/Pillage、Arcane Denial、Soldevi Digger、バルデュヴィアの大軍/Balduvian Horde、嵐の大釜/Storm Cauldronなど。
- 上述の強力なカードを擁するエキスパンションではあるものの、それ以外のカードは極端に弱い(あるいは使いづらい)のも特徴的である。全体的に見るとパワーバランスが凄まじく偏っているとも言える。
- レアリティが変則的な最後のセットで、「コモン2」「コモン1」「アンコモン3」「アンコモン2」「レア6」「レア2」という6つのレアリティが存在した。パックの内容はコモンシート8、アンコモンシート3、レアシート1というかたちであったため、アンコモン2とレア6の入手確率が同じという珍現象が起きている。そのためレア6のカードはどちらかというと疎まれることになる。開けたパックにレアがなくアンコモンが4枚あるようなものと言えば、好まれないのもご理解いただけるであろうか。(→変則的な稀少度)
- ホームランド以来実に8ヶ月ぶりのセットであり、アンソロジー付属の解説書によれば、ホームランドがあまりに弱すぎたことで離れてしまったプレイヤーを呼び戻すのに一役買ったらしい。
- スタンダードで使えた時期はもちろんのこと、エクステンデッドで主役だった時代にもプレミアがついて発売当初よりも高い値段で店頭販売されていた。アイスエイジやフォールン・エンパイアが高騰するなど考えにくいので、それだけ人気が伺える。
- 極小さなテーマとして「ゴリラ」があった。開発時には全てのカードにゴリラ的な仮名称が付けられていたこともある(Force of Willは"Gorilla, Gorilla, Gorilla, Gorilla, Gorilla, Stop That!")。実際のカードとしては、「Golliras」のアナグラムのSol Grailや、「Gollira」と同じ発音のゲリラ戦術/Guerrilla Tacticsなどがある。
- 第4版よりも後に発売されたにもかかわらず日本語版が発売されなかった(日本人にとっては)不遇のエキスパンションである。これはアングルード系も同様。
パッケージ・イラスト
デザイン
デザイン・チーム | Skaff Elias (lead) |
Jim Lin | |
Chris Page | |
Dave Petty | |
開発チーム | Charlie Catripino (lead) |
Skaff Elias | |
William Jockusch | |
Joel Mick | |
Bill Rose | |
Paul Peterson | |
Mark Rosewater | |
アート・ディレクター | Sue-Ann Harkey |