ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil

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==解説==
 
==解説==
 
;+1能力
 
;+1能力
:各[[プレイヤー]]への手札破壊。[[軽い|軽さ]]を活かして3[[ターン]]目から連発すると地味ながらなかなかの妨害になるが、そのままでは[[アドバンテージ]]を得られない。
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:各[[プレイヤー]]への[[手札]]破壊。
:自分の[[手札]]を使い切った状態で使う、もしくは[[捨てる|捨て]]ても痛くない[[カード]]を選択することで被害を低減するのがよい。候補としては[[フラッシュバック]]持ち、[[墓地]]からの[[回収]][[能力]]のあるカード、[[リアニメイト]]前提で[[大型クリーチャー]]など。[[対戦相手]]に手札が無い状態であれば、状況によっては-2能力も相俟ってソフトロック状態を生み出すこともできる。
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:継続的に手札破壊ができるため、対戦相手の選択肢を減らし続けることができる。自分が捨てるのは[[未練ある魂/Lingering Souls]]であったり、余った[[思考囲い/Thoughtseize]]であったりする。
:もっとも、捨ててもよいカードを捨てる、もしくは早い段階で手札を使い切ることで手札破壊の被害を減らせるのは相手も同様なので、うまく機能しない可能性も低くない。時には手札を[[コスト]]にして[[忠誠度]]を上げる能力と割り切って使う必要もあるだろう。
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:時には手札を[[コスト]][[忠誠度]]を上げる能力になってしまうときもあるが、大抵は相手と痛み分けの効果になるだろう。
  
 
;-2能力
 
;-2能力
:[[悪魔の布告/Diabolic Edict]]。初期忠誠度が3なのでそのままでは連続して使えないものの、+1能力を併用して2回以上撃てれば[[ボード・アドバンテージ]]を得られるし、これ自身が軽いので[[テンポ・アドバンテージ]]も得やすい。[[プレインズウォーカーの唯一性ルール]]の変更により、-2能力起動後すぐに2枚目のリリアナを出して-2能力を起動といった動きも取れるようになっており、以前よりも複数のクリーチャーを相手にしやすくなっている。近年は[[聖トラフトの霊/Geist of Saint Traft]]や[[真の名の宿敵/True-Name Nemesis]]のようなクリーチャーや、[[装備品]]による[[プロテクション]]付加などで[[単体除去]]に耐性のあるカードや場面が増えてきているので、生贄にさせる能力が複数回使えるこのカードが要となる場面が多くなってきている。
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:[[悪魔の布告/Diabolic Edict]]
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:初期忠誠度からは連続して使えないものの、確実に頭数を減らせるので、リリアナ自身を守ることにつながる。
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:[[真の名の宿敵/True-Name Nemesis]]のような少数精鋭の強力なクリーチャーが活躍する[[レガシー]]では頼りになる。
  
 
;-6能力
 
;-6能力
 
:[[行動か死か/Do or Die]]に類似した[[山分けカード|山分け]]能力。これは山分けの範囲が広いので、対戦相手を問わず相当な[[アドバンテージ]]を得ることができる。ただし対戦相手に選択権のある山分け能力であることから最も始末したいカードを取りこぼしてしまう恐れがあり、また出してから[[起動]]までに最短でも4[[ターン]]かかるので、[[ビートダウン (デッキ)|ビートダウン]]相手には少々悠長だろう。
 
:[[行動か死か/Do or Die]]に類似した[[山分けカード|山分け]]能力。これは山分けの範囲が広いので、対戦相手を問わず相当な[[アドバンテージ]]を得ることができる。ただし対戦相手に選択権のある山分け能力であることから最も始末したいカードを取りこぼしてしまう恐れがあり、また出してから[[起動]]までに最短でも4[[ターン]]かかるので、[[ビートダウン (デッキ)|ビートダウン]]相手には少々悠長だろう。
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+1能力にやや癖があるものの、[[軽い|軽く]]手札と戦場のどちらも攻められる[[プレインズウォーカー (カード・タイプ)|プレインズウォーカー]]であり、[[ゲーム]]の序盤から攻防に渡って活躍できる。[[コントロール (デッキ)|コントロール]]相手に早いターンから出せば完封することもでき、対ビートダウンにおいても対処必須なプレインズウォーカーなので壁役になってくれる。[[スタンダード]]のみならず様々な[[環境]]で活躍する[[パワーカード]]。
  
 
*プレインズウォーカー全般に言えることだが、通常通り[[唱える|唱えて]][[戦場に出る|戦場に出た]]場合は対戦相手に[[優先権]]を渡すことなく即座に忠誠度能力を使うことができるが、[[続唱]]で唱えた場合は忠誠度能力を使う機会を得る前に[[稲妻/Lightning Bolt]]などで[[除去]]されうる点に注意。モダンの[[ジャンドコントロール#モダン|ジャンド]]同士の[[ミラーマッチ]]でよく見られたやり取りである。
 
*プレインズウォーカー全般に言えることだが、通常通り[[唱える|唱えて]][[戦場に出る|戦場に出た]]場合は対戦相手に[[優先権]]を渡すことなく即座に忠誠度能力を使うことができるが、[[続唱]]で唱えた場合は忠誠度能力を使う機会を得る前に[[稲妻/Lightning Bolt]]などで[[除去]]されうる点に注意。モダンの[[ジャンドコントロール#モダン|ジャンド]]同士の[[ミラーマッチ]]でよく見られたやり取りである。
 
*[[ジェイス・ベレレン/Jace Beleren]]以来となる2枚目の3[[マナ]]のプレインズウォーカー。能力もプラス能力が全体に影響、小マイナス能力が[[アドバンテージ]]獲得など、類似点が多い。
 
*[[ジェイス・ベレレン/Jace Beleren]]以来となる2枚目の3[[マナ]]のプレインズウォーカー。能力もプラス能力が全体に影響、小マイナス能力が[[アドバンテージ]]獲得など、類似点が多い。
 
*+1能力は、[[ソーサリー・タイミング]]に限られているがマナなしで手札を捨てられるものであり、一種の[[共鳴者]]とも言える。[[スタンダード]]では共存していないものの、[[マッドネス]]や[[暴勇]]などとも相性が良い。
 
*+1能力は、[[ソーサリー・タイミング]]に限られているがマナなしで手札を捨てられるものであり、一種の[[共鳴者]]とも言える。[[スタンダード]]では共存していないものの、[[マッドネス]]や[[暴勇]]などとも相性が良い。
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*[[プレインズウォーカーの唯一性ルール]]の変更により、-2能力起動後すぐに2枚目のリリアナを出して-2能力を起動といった動きも取れるようになり強化された。
  
 
==利用==
 
==利用==
+1能力にやや癖があるものの、軽い[[プレインズウォーカー (カード・タイプ)|プレインズウォーカー]]であり、[[ゲーム]]の序盤から攻防に渡って活躍できる性能は持っている。全体的に対[[コントロール (デッキ)|コントロール]]向けの能力が揃っており、[[フィニッシャー]]を[[唱える]]ことを-2能力で牽制しつつ、-6能力に繋げて[[マナ基盤]]をズタズタにできればほぼ[[勝利]]が確定する。対ビートダウンにおいても[[除去]]として使用できるので、汎用性は高い。
 
 
3[[マナ]]という[[マナ・コスト]]の[[軽い|軽さ]]も幸いして、[[スタンダード]]のみならず様々な[[環境]]で活躍する[[パワーカード]]。
 
 
 
===スタンダード===
 
===スタンダード===
 
====ミラディンの傷跡ブロック+イニストラード・ブロック期====
 
====ミラディンの傷跡ブロック+イニストラード・ブロック期====
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==その他==
 
==その他==
*[[2015年]]の[[プロツアー地域予選]]参加者に[[新枠#基本セット2015以降のカード枠|基本セット2015以降の新枠]]版の[[プロモーション・カード]]が配布された([http://magic.wizards.com/ja/protour/rptq1st16 参考] )。
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*[[2015年]]の[[プロツアー地域予選]]参加者に[[新枠#基本セット2015以降のカード枠|基本セット2015以降の新枠]]版の[[プロモーション・カード]]が配布された<ref>[http://magic.wizards.com/ja/protour/rptq1st16 2016年最初のプロツアーへの地域予選]/[http://mtg-jp.com/reading/special/0015152/ 2016年最初のプロツアーをめざせ!プロツアー予備予選(PPTQ)に参加しよう!](マジック公式サイト 2016年6月5日)</ref>。
*呪われた[[ガラク/Garruk]]がテーマの[[基本セット2015]]に彼と係わりが深いこのカードの[[再録]]が検討されたが、このカードが支配的にならない環境への調整が困難と考えられ見送られた([http://magic.wizards.com/en/articles/archive/ld/m-files-khans-tarkir-part-2-2014-09-26 参考]/[http://mtg-jp.com/reading/translated/ld/0011224/ 翻訳]、[http://magic.wizards.com/en/articles/archive/latest-developments/mailbag-2015-05-15 参考]/[http://mtg-jp.com/reading/translated/ld/0014924/ 翻訳])。
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*呪われた[[ガラク/Garruk]]がテーマの[[基本セット2015]]に彼と係わりが深いこのカードの[[再録]]が検討されたが、このカードが支配的にならない環境への調整が困難と考えられ見送られた<ref>[http://mtg-jp.com/reading/translated/ld/0011224/ Mファイル『タルキール覇王譚』編・パート2](Latest Development 2014年9月26日)</ref><ref>[http://mtg-jp.com/reading/translated/ld/0014924/ 一問一答!](Latest Developments 2015年5月15日)</ref>。
  
 
==参考==
 
==参考==
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<references />
 
*[http://magic.wizards.com/en/articles/archive/savor-flavor/lilianas-mission-2011-08-31 Liliana's Mission]/[http://mtg-jp.com/reading/translated/stf/002152/# リリアナの任務]([[Daily MTG]]、Savor the Flavor、文:[[Doug Beyer]]、訳:[[若月繭子]])
 
*[http://magic.wizards.com/en/articles/archive/savor-flavor/lilianas-mission-2011-08-31 Liliana's Mission]/[http://mtg-jp.com/reading/translated/stf/002152/# リリアナの任務]([[Daily MTG]]、Savor the Flavor、文:[[Doug Beyer]]、訳:[[若月繭子]])
 
*[[手札破壊カード]]
 
*[[手札破壊カード]]
 
*[[カード個別評価:イニストラード]] - [[神話レア]]
 
*[[カード個別評価:イニストラード]] - [[神話レア]]
 
*[[カード個別評価:モダンマスターズ2017]] - [[神話レア]]
 
*[[カード個別評価:モダンマスターズ2017]] - [[神話レア]]

2017年3月4日 (土) 22:43時点における版


Liliana of the Veil / ヴェールのリリアナ (1)(黒)(黒)
伝説のプレインズウォーカー — リリアナ(Liliana)

[+1]:各プレイヤーはそれぞれカード1枚を捨てる。
[-2]:プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーはクリーチャー1体を生け贄に捧げる。
[-6]:プレイヤー1人を対象とし、そのプレイヤーがコントロールしているすべてのパーマネントを2つの束に分ける。そのプレイヤーは一方の束を選び、その束にあるすべてのパーマネントを生け贄に捧げる。

3

イニストラードで再び登場したリリアナ忠誠度能力手札破壊クリーチャー生け贄強制、パーマネントの生け贄強制。

目次

解説

+1能力
プレイヤーへの手札破壊。
継続的に手札破壊ができるため、対戦相手の選択肢を減らし続けることができる。自分が捨てるのは未練ある魂/Lingering Soulsであったり、余った思考囲い/Thoughtseizeであったりする。
時には手札をコスト忠誠度を上げる能力になってしまうときもあるが、大抵は相手と痛み分けの効果になるだろう。
-2能力
悪魔の布告/Diabolic Edict
初期忠誠度からは連続して使えないものの、確実に頭数を減らせるので、リリアナ自身を守ることにつながる。
真の名の宿敵/True-Name Nemesisのような少数精鋭の強力なクリーチャーが活躍するレガシーでは頼りになる。
-6能力
行動か死か/Do or Dieに類似した山分け能力。これは山分けの範囲が広いので、対戦相手を問わず相当なアドバンテージを得ることができる。ただし対戦相手に選択権のある山分け能力であることから最も始末したいカードを取りこぼしてしまう恐れがあり、また出してから起動までに最短でも4ターンかかるので、ビートダウン相手には少々悠長だろう。

+1能力にやや癖があるものの、軽く手札と戦場のどちらも攻められるプレインズウォーカーであり、ゲームの序盤から攻防に渡って活躍できる。コントロール相手に早いターンから出せば完封することもでき、対ビートダウンにおいても対処必須なプレインズウォーカーなので壁役になってくれる。スタンダードのみならず様々な環境で活躍するパワーカード

利用

スタンダード

ミラディンの傷跡ブロック+イニストラード・ブロック期

青黒コントロールからゾンビデッキまで、を含む様々なデッキで使われる。熟慮/Think Twice墓所這い/Gravecrawlerを捨てることでアドバンテージが取れる上、聖トラフトの霊/Geist of Saint Traft最後のトロール、スラーン/Thrun, the Last Trollへの貴重な除去手段にもなる。ただし同環境には他にも優秀な墓地肥やし手段・布告系除去が多数存在するため、採用が見送られることも少なくない。

イニストラード・ブロック+ラヴニカへの回帰ブロック期

ラヴニカへの回帰ブロック参入後も、ジャンドなどを中心に黒の入ったデッキでよく見受けられる。

モダン

モダンでは、ジャンドジャンクなど、コンボデッキ以外の黒系のデッキにおいてはほぼ確実に採用されている。単体除去に頼りがちな同デッキにとっては、メインデッキからでも聖トラフトの霊やぬめるボーグル/Slippery Bogleなどの呪禁持ちに自然に対策できる手段という点でも重宝する。このカードの存在により、萎れ葉のしもべ/Wilt-Leaf Liege強情なベイロス/Obstinate Balothなどの、いわゆる十二足獣/Dodecapod能力を持ったクリーチャーが対策カードとして使われる程である。

エターナル

エターナルでは死儀礼のシャーマン/Deathrite Shamanが健在なため、しばしば2ターン目に戦場に現れてそのまま相手を封殺する場面も見られる。BUG Delverジャンドなど、モダン同様にコンボデッキ以外の様々なデッキで採用されている。

関連カード

ストーリー

強大なアーティファクトである鎖のヴェール/The Chain Veilの力を手にしたリリアナ/Liliana。魂の契約を結んだ悪魔の1体、グリセルブランド/Griselbrandを滅ぼすべく、イニストラード/Innistradの地を訪れた。

詳細はリリアナ・ヴェス/Liliana Vess (ストーリー)を参照。

その他

参考

  1. 2016年最初のプロツアーへの地域予選/2016年最初のプロツアーをめざせ!プロツアー予備予選(PPTQ)に参加しよう!(マジック公式サイト 2016年6月5日)
  2. Mファイル『タルキール覇王譚』編・パート2(Latest Development 2014年9月26日)
  3. 一問一答!(Latest Developments 2015年5月15日)
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