召喚酔い

提供:MTG Wiki

(版間での差分)
移動: 案内, 検索
(整理)
1行: 1行:
召喚酔いは、[[クリーチャー]]に関する制限のルールを表す俗語。
+
'''召喚酔い'''(''Summoning Sickness'')とは、[[クリーチャー]]に関する制限のルールを表す俗語。簡単に言えば「[[場に出る|場に出した]]ばかりの[[クリーチャー]]は使えない」というものである。
  
簡単に言えば「出したばかりの[[クリーチャー]]は使えない」というものである。
+
==ルール==
 
+
[[コントローラー]]の最新の[[ターン]]の開始時から継続して[[コントロール (ルール用語)|コントロール]]されていない[[クリーチャー]]は、[[攻撃]]に参加できず、[[起動コスト]]に[[タップ・シンボル]]や[[アンタップ・シンボル]]を含む[[起動型能力]]を[[プレイ]]できない({{CR|212.3f}})。このような状態のクリーチャーは、俗に「'''召喚酔いの状態にある'''」「'''召喚酔いの影響を受けている'''」「'''酔っている'''」と呼ばれる。また、[[速攻]]を持つクリーチャーはこのルールを無視する。
=召喚酔い(Summoning Sickness)=
+
 
+
[[コントローラー]]の最新の[[ターン]]の開始時から継続して[[コントロール]]されていない[[クリーチャー]]は、[[攻撃]]に参加できず、[[起動コスト]]に[[タップ・シンボル]]や[[アンタップ・シンボル]]を含む[[起動型能力]]を使用できない。({{CR|212.3f}}
+
 
+
このような状態のクリーチャーは、俗に「'''召喚酔いの状態にある'''」「'''召喚酔いの影響を受けている'''」「'''酔っている'''」と呼ばれる。
+
 
+
また、[[速攻]]を持つクリーチャーはこのルールを無視する。
+
  
 
[[メイン・フェイズ]]でクリーチャーを[[場]]に出したとき、そのクリーチャーは(速攻を持たない限り)召喚酔いの状態になっている。召喚酔いが解除されるのは、通常は次の自分のターン開始時。
 
[[メイン・フェイズ]]でクリーチャーを[[場]]に出したとき、そのクリーチャーは(速攻を持たない限り)召喚酔いの状態になっている。召喚酔いが解除されるのは、通常は次の自分のターン開始時。
  
*召喚酔い状態でも、[[ブロック]]には参加できる。
+
*召喚酔い状態でも、[[ブロック (ルール用語)|ブロック]]には参加できる。
*コントロールが移動した場合も、クリーチャーは召喚酔い状態になる。(「召喚酔い」という言葉で覚えていると誤解しやすいので注意。)
+
*コントロールが移動した場合も、クリーチャーは召喚酔い状態になる(「召喚酔い」という言葉で覚えていると誤解しやすいので注意)。
 
**例:[[狡猾な山賊/Cunning Bandit|背信の化身、痣矛奇/Azamuki, Treachery Incarnate]]の能力で奪ったクリーチャーは、速攻を持たない限り、召喚酔い状態となり、攻撃に参加できない。
 
**例:[[狡猾な山賊/Cunning Bandit|背信の化身、痣矛奇/Azamuki, Treachery Incarnate]]の能力で奪ったクリーチャーは、速攻を持たない限り、召喚酔い状態となり、攻撃に参加できない。
 
**例:[[脅しつけ/Threaten]]で奪ったクリーチャーは、速攻を持つので、攻撃に参加できる。
 
**例:[[脅しつけ/Threaten]]で奪ったクリーチャーは、速攻を持つので、攻撃に参加できる。
20行: 13行:
 
*召喚酔い状態でも、[[呪文]]や[[能力]]の[[コスト]]として[[タップ]]することは可能。
 
*召喚酔い状態でも、[[呪文]]や[[能力]]の[[コスト]]として[[タップ]]することは可能。
 
**例:[[野戦外科医/Field Surgeon]]は、召喚酔い状態でも自身をタップしてその能力をプレイできる。
 
**例:[[野戦外科医/Field Surgeon]]は、召喚酔い状態でも自身をタップしてその能力をプレイできる。
**例:[[召集]]を持つ呪文を[[プレイ]]する際、コストを減らすために召喚酔い状態のクリーチャーをタップしてもかまわない。
+
**例:[[召集]]を持つ呪文をプレイする際、コストを減らすために召喚酔い状態のクリーチャーをタップしてもかまわない。
*[[フェイズ・イン]]したクリーチャーは、それ以前にコントロールされていた期間の長さに関わらず、召喚酔いの影響は受けない。
+
*[[フェイズ・イン]]したクリーチャーは、それ以前にコントロールされていた期間の長さにかかわらず、召喚酔いの影響は受けない。
  
== クリーチャーでないパーマネントがクリーチャーになった時のルール ==
+
=== クリーチャーでないパーマネントがクリーチャーになった時 ===
 +
良くあるルールの質問として、「[[ミシュラランド]]などを[[クリーチャー化]]した場合、それは召喚酔いになるのですか」というものがある。
  
良くあるルールの質問として、「[[ミシュラランド]]などを[[クリーチャー化]]した場合、それは召喚酔いになるんですか」というものがある。
+
そのクリーチャーがいつクリーチャー化したかに関係なく、[[パーマネント]]としてターン開始時から継続してコントロールしていれば、それは召喚酔いではない。逆に、場に出した(コントロールを得た)時点でクリーチャーではなかったからと言って、それが召喚酔いにならないというような事はない。
  
その[[クリーチャー]]がいつ[[クリーチャー化]]したかに関係なく、[[パーマネント]]として[[ターン]]開始時から継続して[[コントロール]]していれば、それは召喚酔いではない。
+
*考え方としては、そもそも召喚酔いはクリーチャーに限らず全てのパーマネントがなっており、クリーチャーでなければ影響が無いだけと考えると良い。
 
+
*通常、[[土地]]は出してすぐに自らの[[マナ能力]]をプレイすることができるが、マナ能力も立派な「タップ・シンボルをコストに含む起動型能力」であるため、[[クリーチャー化]]して召喚酔いの影響を受ける状態になると、マナ能力をプレイできなくなることに注意。
逆に、[[場]]に出した([[コントロール]]を得た)時点で[[クリーチャー]]ではなかったからと言って、それが召喚酔いにならないと言うような事はない。
+
 
+
*考え方としては、そもそも召喚酔いは[[クリーチャー]]に限らず全ての[[パーマネント]]がなっており、[[クリーチャー]]でなければ影響が無いだけと考えると良い。
+
*通常、[[土地]]は出してすぐに自らの[[マナ能力]]を[[プレイ]]することが出来るが、[[マナ能力]]も立派な「[[タップ・シンボル]]を[[コスト]]に含む[[起動型能力]]」であるため、[[クリーチャー化]]して召喚酔いの影響を受ける状態になると、[[マナ能力]]を[[プレイ]]出来なくなることに注意。
+
  
 
== 俗語としての召喚酔い ==
 
== 俗語としての召喚酔い ==
 +
もともと俗語として世の中に広まったものだが、[[ミラージュ]]から[[ウルザズ・レガシー]]までの[[カード]]では「召喚酔いに影響されない」という記述が実際に[[ルール・テキスト|テキスト]]に使用されている。これらは現在の[[オラクル]]では「速攻」に書き換えられている。
  
もともと俗語として世の中に広まったものだが、[[ミラージュ]]から[[ウルザズ・レガシー]]までの[[カード]]では「召喚酔いに影響されない」という記述が実際に[[ルール・テキスト|テキスト]]に使用されている。
+
*[[未来予知]]で、はじめから土地でもクリーチャーでもある[[ドライアドの東屋/Dryad Arbor]]が登場したため、[[注釈文]]に久しぶりにこの用語が使用された。
 
+
これらは現在のOracleでは「速攻」に書き換えられている。
+
 
+
*[[未来予知]]で、はじめから土地でもクリーチャーでもある[[ドライアドの東屋/Dryad Arbor]]が登場した為、久しぶりにこのテキストが使用された。
+
 
*このルールの項を現す公式な呼称が特に無いため、[[総合ルール]]でも「召喚酔い」という言葉が俗称として記述されている。
 
*このルールの項を現す公式な呼称が特に無いため、[[総合ルール]]でも「召喚酔い」という言葉が俗称として記述されている。
  
46行: 33行:
 
*[[速攻]]
 
*[[速攻]]
 
*[[用語集]]
 
*[[用語集]]
*[[ルーリング#informal|ルーリング]]
+
*[[ルーリング]]
  
===総合ルール===
 
 
{{#cr:212.3f}}
 
{{#cr:212.3f}}

2008年10月7日 (火) 18:10時点における版

召喚酔い(Summoning Sickness)とは、クリーチャーに関する制限のルールを表す俗語。簡単に言えば「場に出したばかりのクリーチャーは使えない」というものである。

目次

ルール

コントローラーの最新のターンの開始時から継続してコントロールされていないクリーチャーは、攻撃に参加できず、起動コストタップ・シンボルアンタップ・シンボルを含む起動型能力プレイできない(CR:212.3f)。このような状態のクリーチャーは、俗に「召喚酔いの状態にある」「召喚酔いの影響を受けている」「酔っている」と呼ばれる。また、速攻を持つクリーチャーはこのルールを無視する。

メイン・フェイズでクリーチャーをに出したとき、そのクリーチャーは(速攻を持たない限り)召喚酔いの状態になっている。召喚酔いが解除されるのは、通常は次の自分のターン開始時。

  • 召喚酔い状態でも、ブロックには参加できる。
  • コントロールが移動した場合も、クリーチャーは召喚酔い状態になる(「召喚酔い」という言葉で覚えていると誤解しやすいので注意)。
  • 召喚酔い状態でも、タップ・シンボルを含まない起動型能力は問題なくプレイできる。
  • 召喚酔い状態でも、呪文能力コストとしてタップすることは可能。
    • 例:野戦外科医/Field Surgeonは、召喚酔い状態でも自身をタップしてその能力をプレイできる。
    • 例:召集を持つ呪文をプレイする際、コストを減らすために召喚酔い状態のクリーチャーをタップしてもかまわない。
  • フェイズ・インしたクリーチャーは、それ以前にコントロールされていた期間の長さにかかわらず、召喚酔いの影響は受けない。

クリーチャーでないパーマネントがクリーチャーになった時

良くあるルールの質問として、「ミシュラランドなどをクリーチャー化した場合、それは召喚酔いになるのですか」というものがある。

そのクリーチャーがいつクリーチャー化したかに関係なく、パーマネントとしてターン開始時から継続してコントロールしていれば、それは召喚酔いではない。逆に、場に出した(コントロールを得た)時点でクリーチャーではなかったからと言って、それが召喚酔いにならないというような事はない。

  • 考え方としては、そもそも召喚酔いはクリーチャーに限らず全てのパーマネントがなっており、クリーチャーでなければ影響が無いだけと考えると良い。
  • 通常、土地は出してすぐに自らのマナ能力をプレイすることができるが、マナ能力も立派な「タップ・シンボルをコストに含む起動型能力」であるため、クリーチャー化して召喚酔いの影響を受ける状態になると、マナ能力をプレイできなくなることに注意。

俗語としての召喚酔い

もともと俗語として世の中に広まったものだが、ミラージュからウルザズ・レガシーまでのカードでは「召喚酔いに影響されない」という記述が実際にテキストに使用されている。これらは現在のオラクルでは「速攻」に書き換えられている。

  • 未来予知で、はじめから土地でもクリーチャーでもあるドライアドの東屋/Dryad Arborが登場したため、注釈文に久しぶりにこの用語が使用された。
  • このルールの項を現す公式な呼称が特に無いため、総合ルールでも「召喚酔い」という言葉が俗称として記述されている。

参考

引用:総合ルール 20231117.0

MOBILE