土地事故

提供:MTG Wiki

(版間での差分)
移動: 案内, 検索
10行: 10行:
 
**この原因は機械的に確実に[[無作為に|無作為化]]しているためである。「無作為」というのは「均等にバラけている」という意味ではないので、土地がやけに固まっていることもあれば、同じカードばかり妙に連続して[[引く]]ことだってある。
 
**この原因は機械的に確実に[[無作為に|無作為化]]しているためである。「無作為」というのは「均等にバラけている」という意味ではないので、土地がやけに固まっていることもあれば、同じカードばかり妙に連続して[[引く]]ことだってある。
 
**「実カードではそんなことは起きない、Magic Onlineのシャッフルはあまりにも酷い」と感じる人は、むしろ自分のシャッフルに問題がないか疑うべきだろう。故意でなくとも、無意識的に多少の操作を加えてしまっている例は珍しくない。
 
**「実カードではそんなことは起きない、Magic Onlineのシャッフルはあまりにも酷い」と感じる人は、むしろ自分のシャッフルに問題がないか疑うべきだろう。故意でなくとも、無意識的に多少の操作を加えてしまっている例は珍しくない。
 +
**様々なゲームの記憶と同じく、印象の問題もある。実カードで事故を起こして負けても「自分のシャッフルが適当すぎたんだな」で笑い飛ばす事もできる(そしてその手の記憶はあまり残らない)が、人の手による不確定要素が無く完全にシャッフルがなされているはずのMagic Onlineでそれが起こると、「プログラムのせいで負けた」等とより強い悪印象が残りやすい。
  
 
==構築時の目安==
 
==構築時の目安==

2015年1月19日 (月) 17:04時点における版

土地事故(Land Screw/Land Flood)とは、土地ばかり引いて呪文がまったく来ない。または、土地がまったく引けず呪文が使えないという事故。俗に前者は『マナフラッド』、後者は『マナスクリュー』と言う。

土地事故を起こさないようにするには、デッキに入れる土地のバランスが重要である。どのような構成が理想であるかは、マジックの歴史の中で様々に研究されており、マナカーブゼロックスなどの理論が提唱されている。現代ではおおよそデッキ総枚数のうち40%前後を基準とし、デッキ全体の戦略や各パーツの特徴などで増減させるのがよいとされる。詳しくは後述。

  • 黎明期には「土地は20枚、その他40枚」という構成を(関連本にも記載されていたため)よく見かけたが、現在では平均的には少ない数である。ウィニーのような軽い構成でなければ、まずマナスクリューに陥るだろう。
  • 俗に「同じ土地事故でも、マナスクリューよりはマナフラッドのほうがよい」とも言われる。スクリュー状態からようやく土地を1枚引いてもさほど展開が進まないのに対し、フラッド状態であれば1枚の重いカードで一気に展開を進めることが可能であるため。もちろんデッキの内容や戦場の状況次第であるためひとくくりにはできないが、理屈として覚えておく価値はある。
  • マジックの本質(の一部)が確率により成り立っている以上、事故がなくなるということはありえないため、ある程度は諦めて受け入れるほかない。
  • Magic Onlineでは、実際のカードを使ったゲームより頻繁に起こると囁かれている。
    • この原因は機械的に確実に無作為化しているためである。「無作為」というのは「均等にバラけている」という意味ではないので、土地がやけに固まっていることもあれば、同じカードばかり妙に連続して引くことだってある。
    • 「実カードではそんなことは起きない、Magic Onlineのシャッフルはあまりにも酷い」と感じる人は、むしろ自分のシャッフルに問題がないか疑うべきだろう。故意でなくとも、無意識的に多少の操作を加えてしまっている例は珍しくない。
    • 様々なゲームの記憶と同じく、印象の問題もある。実カードで事故を起こして負けても「自分のシャッフルが適当すぎたんだな」で笑い飛ばす事もできる(そしてその手の記憶はあまり残らない)が、人の手による不確定要素が無く完全にシャッフルがなされているはずのMagic Onlineでそれが起こると、「プログラムのせいで負けた」等とより強い悪印象が残りやすい。

構築時の目安

基本枚数

端的に言って、土地の枚数はデッキの30〜45%がよい。軽めのカードが多い速攻型デッキであれば少なめに、重めのカードを重視した中速~低速デッキならば多めにするとよい。

具体的に、60枚のデッキなら速攻型の18〜コントロール型の26枚前後が妥当である。いわゆる「マナ食い虫」なデッキなら、28枚ほど入れることも。リミテッドの40枚デッキならば17枚前後が基本となる。

補助カードの有無による増減

土地やマナ基盤の補助をするカードによって、土地の枚数も影響を受ける。

具体的に、マナ・クリーチャーマナ・アーティファクトなどのマナ加速手段、土地用サーチカード、あるいはドローカードなどがあれば、そのぶん土地の枚数を少なくすることができる。ただし一般的に、土地を減らした枚数よりも多くの補助カードを入れないと、土地を減らしすぎてマナスクリュー気味になる。

戦略による目安

土地事故というのは基本的に序盤戦に起きるものである。よってゲーム開始から数ターンの動きを特に綿密に考えておく必要がある。

具体的に、「デッキの主戦力が何マナ域であるか」、言い換えれば「ゲームが開始してから何ターン目まで確実に土地を出したいか」を考えると、土地の枚数が定めやすい。

例えば、いわゆるウィニー型のデッキであれば2~3マナあれば基本的に事足りるため、「3ターン目までに3枚土地を引く」ことができれば事故は回避できると言える。つまり、初期手札7枚+3ターン目までに引くカード2枚、あわせて9枚の中に3枚の土地があればよい。単純に割合で計算すれば、9枚中3枚、つまり1/3が土地であればいいのだから、デッキ全体で言えば60枚中20枚が土地であればよい、という計算になる。同じように、4ターン目までなら合計10枚中4枚、つまり40%が土地であればよいから、60枚中24枚あればよい、となる。

もちろん、タップインの土地の有無やマナ・クリーチャーなどのマナ加速の有無、対戦相手手札破壊土地破壊などにも左右されるので、厳密に計算していくともっと複雑になる。これ以上は計算で求めていくよりも、テストプレイを繰り返して体感で調整していくのがいいだろう。

参考

MOBILE