暴れ回るフェロキドン/Rampaging Ferocidon

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2018年5月12日 (土) 02:51時点における42.2.152.148 (トーク) - whois による版
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Rampaging Ferocidon / 暴れ回るフェロキドン (2)(赤)
クリーチャー — 恐竜(Dinosaur)

威迫
プレイヤーはライフを得られない。
他のクリーチャーが1体戦場に出るたび、暴れ回るフェロキドンはそのクリーチャーのコントローラーに1点のダメージを与える。

3/3

ライフ回復を禁止する常在型能力と、他のクリーチャー戦場に出るたびコントローラー本体火力を飛ばす誘発型能力を持った、中型恐竜

レアだけあって3マナ3/3威迫持ちと本体性能は良好で、同じマナ・コストボガートの粗暴者/Boggart Bruteを上回り、これに対応するためにブロッカーを増やすだけでもダメージが飛ぶため、クロックとしての確実性が増している。ダメージ誘発自分にも及ぶが、早期に決着をつけるなら悪影響が少なく、回復禁止能力も含めてビートダウンでのアタッカー適性が高い。

スタンダードではラムナプ・レッドサイドボードに早速3~4枚が採用され、構成によってはメインデッキに1~2枚が割かれる事も。登場時から青白コントロール副陽の接近/Approach of the Second Sun王神の贈り物発明の天使/Angel of Inventionなど、勝利手段として強力な回復カードを擁するデッキが存在しており、これ以外にもラムナプ・レッドの隆盛を受けて領事の権限/Authority of the Consuls禁制品の黒幕/Contraband Kingpin陽光鞭の勇者/Sunscourge Champion霊気圏の収集艇/Aethersphere Harvesterといった回復カード群の需要が増えた事情もあって、その対策として有用。なかでもクリーチャーの展開とライフゲインの両方を軸とする白黒トークンに対しては特に強烈に突き刺さる。が、イクサランの相克発売に先駆けて禁止カードに指定されその活躍をワンシーズンで終えることになった。

  • この手のカードのお約束として、対戦相手に無理やりクリーチャーを出させるカード群と併用することでダメージソースになる。狩り立てられたサイクルや、同時収録の探査の短剣/Dowsing Daggerなどが一例。
  • 本質の吸収/Essence Drainのようなダメージ+ライフ回復の除去では状況起因処理まで暴れ回るフェロキドンが戦場に残っているため、ライフを得られないことに注意。ヴラスカの侮辱/Vraska's Contemptのような直接破壊追放除去ならばフェロキドンが戦場を離れた後にライフを得るイベントに移るため、ライフを得ることができる。
  • 2018年1月19日(Magic Onlineでは1月15日)より、スタンダードで禁止カードに指定される[1]。エネルギー・デッキの弱体化を目的とする禁止措置を行うにあたり、エネルギー・デッキが弱まればどのデッキもラムナプ・レッドに勝てないというデッキ1種だけのメタゲームになることが予測された。そのため赤デッキに対しても弱体化する措置が必要と判断され、ラムナプの遺跡/Ramunap Ruinsと共に環境から取り除かれた。このカードの場合、メインデッキへの採用枚数はデッキによってまちまちだったものの、サイドボードに枚数を増やすことで、クリーチャーを並べライフを得るという赤アグロ戦略への対抗策を封殺し相性差をひっくり返してしまうことが問題視された。下記の開発秘話も参照。
    • ブロールが開始された時点では、当時のスタンダード禁止カードリストに準拠するとして禁止カードに指定されたが、ルール改訂により2018年5月10日より禁止解除。

開発秘話

このカードは元々、デベロップ上の不十分なチェックから誕生してしまったサヒーリコンボ守護フェリダー/Felidar Guardianサヒーリ・ライ/Saheeli Raiによる速攻付き無限トークンコンボ)デッキがスタンダード環境を支配しつつあった頃、その対抗策としてデザインされたものだった[2]。しかし後に守護フェリダーは急遽禁止カードに指定される運びとなり、このカードは本来の役割を半分失ったまま(強力なライフ獲得やトークン・デッキが支配的になった場合の安全弁として)リリースされることとなった。その結果、赤のアグロ戦略に対抗することを主眼とした他のデッキにむやみに被害を与えるという事態を招いてしまった[1]

ストーリー

フェロキドン/Ferocidonは、イクサラン/Ixalan大陸に棲息する恐竜。猛竜/Raptorと呼ばれる小型の肉食恐竜の一種である。後肢の指の一本が、鎌のように湾曲した鋭い鉤爪になっているのが最大の特徴。すばしっこく獰猛で、自分よりも遥かに大きいケラトプスも仕留めることができる(イラスト)。

猛竜はどれも攻撃的だが、フェロキドンは獲物の苦痛を楽しんでいるようにも見える。

脚注

  1. 1.0 1.1 January 15, 2018 Banned and Restricted Announcement/2018年1月15日 禁止制限告知
  2. Play Design Stories: Pro Tour Ixalan Edition/プレイ・デザイン物語:プロツアー『イクサラン』編(Play Design 2017年11月10日 Melissa DeTora著)
  3. Exploring Ixalan – Rampaging Ferocidon(Feature 2017年9月8日 Nicholas Wolfram著)

参考

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