現実の断片化/Fragment Reality
提供:MTG Wiki
MTGアリーナ専用カード
Fragment Reality / 現実の断片化 (白)インスタント
対戦相手1人がコントロールしていてアーティファクトやクリーチャーやエンチャントでありトークンでない1つを対象とする。それを追放する。それのコントローラーは自分のライブラリーからそれよりもマナ総量が小さいクリーチャー・カード1枚を無作為に選び、タップ状態で戦場に出す。
アーティスト:Bastien Grivet
わずか1マナで非トークンのアーティファクト、クリーチャー、エンチャントを追放できるが、代償にライブラリーからより軽いクリーチャーを出してしまうインスタント。
呼び出されるクリーチャーは無作為かつタップインではあるものの、ボード・アドバンテージ的には基本的にプラスマイナス0であるし、より広く見ればこれを使用している分カード・アドバンテージの観点では損しているのが難点。
とはいえ、ミシュラランドやノンクリーチャーデッキのアーティファクトおよびエンチャントを対象にすれば何も戦場に出てこないためデメリットを無視することができる。実装時のアルケミーでリーガルなクリーチャーにはマナ総量が0のものが存在しないため、1マナのパーマネントを追放する場合もリスクは無い。
難しく考えずとも、マスト除去級のパーマネントを小型クリーチャーに変換できるとなれば1マナの仕事としては上出来である。特にマナ・クリーチャー+大型クリーチャーといった、マナ総量に偏りのあるデッキに対して強く出られる。また、攻撃クリーチャー指定ステップに唱えれば少なくとも1体の攻撃は防ぐことができる。
- 相手がキヅタの精霊/Ivy Elemental系カードを採用しているならば、運次第だが実質的な完全除去として機能するケースもある。
再調整
2024年3月5日に再調整が行われた。実装時のテキストは以下の通り。
旧オラクル
Fragment Reality / 現実の断片化 (白)インスタント
アーティファクトやクリーチャーやエンチャントのうちトークンでない1つを対象とする。それを追放する。それのコントローラーは自分のライブラリーからそれよりもマナ総量が小さいクリーチャー・カード1枚を無作為に選び、タップ状態で戦場に出す。
再調整により、対戦相手のパーマネントしか追放できなくなった。
再調整前はゲーム開始時に力線を出し、1ターン目に力線を対象に唱える使用法があった。デッキにマナ総量3以下のクリーチャーを1種類しか入れなければ、それを確定で場に出すことが可能。これを用いて聖トラフトの霊/Geist of Saint Traftを場に出し速やかにビートダウンする「トラフトシュート」デッキが、2023年後半のヒストリック環境(主にBO1)で成立した。当時、呪禁をもつクリーチャーに通用する軽量除去が環境に少なかった(現実の断片化自身も通用しない)ことも追い風であったようだ。しかしこの結果、ヒストリックやタイムレスのメタゲームに悪影響があったため上記の再調整を受けることとなり[1]、トラフトシュートは消滅した。
- コンボに使わずとも、単に相手の除去に対応して使うこと選択肢もあった。カード・アドバンテージ的には等価となり、2マナ以上のクリーチャーを出せればテンポ・アドバンテージを得たことになる。また、参照するのがオーナーではなくコントローラーであることを利用し、脅しつけ/Threaten系カードと組み合わせ実質的にコントロールを「固定」するのにも利用できた。これらの用法では1マナという構えやすさが役立っていた。もちろん、この場合は自分のデッキにキヅタの精霊を入れるとノイズになってしまうので注意。
脚注
- ↑ MTG Arena Announcements – March 4, 2024/MTGアリーナニュース(2024年3月4日)(Daily MTG 2024年3月4日)