ファストランド
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ファストランド/fast landsは、ミラディンの傷跡とカラデシュで登場した2色土地のサイクル。タップインデュアルランドの上位互換の1つ。
そのコントローラーがコントロールしている他の土地が2つ以下ならアンタップイン、そうでない場合はタップインになる。
シャドウムーア以降の2色土地が抱えていた第1ターンに有色呪文が使えないという欠点を解決し、第1ターンにクリーチャーを唱えたい2色の攻撃的デッキで使える土地として作られた[1]。高速なデッキにとって、序盤が確実にアンタップインというのは大きく、特にゲームが長引くことを考えていないデッキならデュアルランドのように用いることができる。逆に、中盤以降は必ずタップインになってしまうため、ゲームが長引くことが前提のデッキならチェックランドやデュアルミシュラランドといった競合相手が優先されることもある。
- ファストランドは公式記事などで使われる呼び名である[2]。カラデシュ以前は傷跡ランドやミラ傷ランドという呼び名が良く使われていた。
- 日本語版ではオラクルの「他の土地が2つ以下でないかぎり(unless you control two or fewer other lands.) 」を「他の土地が3つ以上であるかぎり」と訳している。日本語での読みやすさ、わかりやすさを重視した訳であり、通常のマジックでは同義である。
- アン・ゲームにおいては、土地2つと半土地トークン1つをコントロールしている場合や、テキストの数字を書き換える場合に挙動が異なる。
- これまでの2色土地と比べてやや直感的ではないタップイン条件であり、特に他の2色土地と併用する際は細心の注意を払う必要がある。プロツアー「カラデシュ」では4枚目の土地となる尖塔断の運河/Spirebluff Canalが誤ってアンタップインされ、それに両プレイヤーもジャッジも気づかないというハプニングが決勝の舞台で起こってしまった。
- 後に同様のタップイン条件だが閾値が厳しくなったファストミシュラランドサイクルが登場した。
- イニストラード:真夜中の狩り・イニストラード:真紅の契りの2色土地サイクルは、アンタップインの条件が対称的なことからスローランドと呼ばれている。
- ただし、完全に対になっているというわけではなく、ちょうど3枚目の土地であるならどちらもアンタップインになる。
[編集] 該当カード
[編集] ミラディンの傷跡
- 金属海の沿岸/Seachrome Coast
- 闇滑りの岸/Darkslick Shores
- 黒割れの崖/Blackcleave Cliffs
- 銅線の地溝/Copperline Gorge
- 剃刀境の茂み/Razorverge Thicket
いずれも友好色の組み合わせ。ファイレクシア:完全なる統一で再録された。
[編集] カラデシュ
- 秘密の中庭/Concealed Courtyard
- 尖塔断の運河/Spirebluff Canal
- 花盛りの湿地/Blooming Marsh
- 感動的な眺望所/Inspiring Vantage
- 植物の聖域/Botanical Sanctum
いずれも対抗色の組み合わせ。サンダー・ジャンクションの無法者での再録時は、ボーダーレス版のイラストが繋がるようになっている。
[編集] 脚注
- ↑ The Promised Land/約束の土地(Latest Developments 2010年9月17日 Tom LaPille著)
- ↑ The Power of Lands(Internet Archive)/土地の力(Latest Developments 2015年10月9日 Sam Stoddard著)