崩壊した現実、コジレック/Kozilek, the Broken Reality

提供：MTG Wiki

Kozilek, the Broken Reality / 崩壊した現実、コジレック (９)
伝説のクリーチャー — エルドラージ(Eldrazi)

あなたがこの呪文を唱えたとき、プレイヤー最大２人を対象とする。それらのプレイヤーはそれぞれ、自分の手札にあるカード２枚を予示する。あなたは、これにより予示されたカード１枚につき１枚のカードを引く。（カードを予示するとは、「それを裏向きで2/2のクリーチャーとして戦場に出す。それがクリーチャー・カードなら、そのマナ・コストで、いつでも表向きにしてもよい。」ということである。）
あなたがコントロールしていてこれでないすべての無色のクリーチャーは+3/+2の修整を受ける。

9/9

モダンホライゾン3の伝説のエルドラージの巨人の1体。キャスト誘発でプレイヤーの手札からカードを予示させた上にドローを行い、無色クリーチャーの全体強化の能力を持つ。

誘発型能力によって自身の手札をクリーチャー最大2体に変えられる他、対戦相手の手札によっては手札破壊のように機能し、さらにその上で同数のカードまで引けるという、展開力とアドバンテージ獲得力が売り。全体強化能力の修整値も+3/+2と大きく、予示した裏向きクリーチャーは5/4と大きな脅威となり、他に無色のクリーチャーを展開できているならそのまま圧殺することも狙える。

問題となるのは能力をフルに活かすためにはお膳立てが必要な点であり、なおかつ対戦相手に依存する要素を含むことであろう。互いに手札2枚以上を残した状態で9マナのこれを唱える必要があることから運用のハードルが高い。対戦相手に予示させてしまう点も、状況次第では腐っていた不要カードをチャンプブロッカーへの変換という形で塩を送ることになりかねず、極端な例ではファイレクシアン・ドレッドノート/Phyrexian Dreadnoughtなどを予示され表向きにされたら目も当てられない。戦場や手札が尽きた最終盤にトップデッキしても実質バニラにしかならない点も苦しく、単体で完結しているデザインが多かった歴代の伝説のエルドラージたちと比べて使い勝手は頭一つ劣ってしまうのが実情。

一方で多人数戦でなら対戦相手二人の手札破壊をしながら自分は3～4枚のカードを引きつつ、場合によっては自分の手札をクリーチャーに変換し、それらを含む無色クリーチャーの強化ができると、器用な運用が可能になる。これらのことから本領を発揮するのは多人数戦になるだろう。特に統率者戦では除去したとしても、統率領域から唱えて再び能力を使われるので除去しにくく、除去耐性の無さに反して場持ちはそこまで悪くないのも良い。

誘発型能力で、手札のカード2枚を予示するのは強制である。手札が2枚以上ある場合に1枚のみ予示することはできず、手札が1枚しか無い場合はその1枚を予示する。
マナ総量、パワー/タフネス、さらには強化された予示クリーチャー（5/4）のパワー/タフネス合計値、いずれも9で統一されている。
- 惜しくもコレクター番号（通常版）は10である。