血の取引者、ヴィリス/Vilis, Broker of Blood
提供:MTG Wiki
伝説のクリーチャー — デーモン(Demon)
飛行
(黒),2点のライフを支払う:クリーチャー1体を対象とする。ターン終了時まで、それは-1/-1の修整を受ける。
あなたがライフを失うたび、その点数に等しい枚数のカードを引く。(ダメージによりライフは失われる。)
ライフとマナを支払ってマイナス修整を与える起動型能力と、ライフを失うたびに同枚数のカードを引く誘発型能力を持つ伝説のデーモン。
8マナの伝説のデーモンであること、能力による破格のドロー効率はかのグリセルブランド/Griselbrandを想起させる。ライフの支払いとドローが分離しているのが大きな違いである。
起動型能力自体は、単体では大型クリーチャーのわりには地味な性能だが、これに2ドローがついてくるとなると話は別である。1ターン中に繰り返し起動できるので、必要に応じてグリセルブランド並のドローも可能。しかし、ドローを自身の起動型能力だけに頼る場合、1回あたり(黒)だけとはいえマナがかかること、クリーチャーを必ず対象にする必要があるので最悪自分自身を対象にしなければならず、そのせいで除去される可能性などもあるのが欠点。
サイズは一回り上だが絆魂は持っておらず、グリセルブランドと違って失ったライフを自力で取り戻すことができない。そのためグリセルシュート的な運用にはあまり向いていない。
最大の強みは、ライフを失う方法を特に問わないことだろう。単にダメージを受けてもドローできるため無視してライフを削りに行くのは難しく、他のカードとの組み合わせ次第で、自身の起動型能力を使うより効率良くライフを失ってドローすることができる。ただライフを引き換えにするだけのグリセルブランドより大きなアドバンテージを稼げる可能性を秘めている。起動型能力によって多少なりともクリーチャーに干渉できることも、大きな利点になる。一方で、憎悪に歪む者、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis, the Hate-Twistedのような「カードを引くたびにダメージを受ける」効果が存在する場合、ライフかライブラリーが尽きるまでカードを引き続ける事になる点には注意が必要である。(→友情コンボ)役割交代/Role Reversalを使ってこのクリーチャーを相手に押し付ければスタンダードでも能動的に即死を狙うドネイトめいた動きも可能。
過去のカードでは、再活性/Reanimateと極めて相性がよい。別途墓地に送る手段が必要になるが、たった1マナで8ドローと、アンティ付きドロー呪文であるContract from Belowを超える効率でカードを引くことができる。8マナと重いヴィリスを早期に戦場に出す手段としても有効である。またスカージの使い魔/Skirge Familiarとの組み合わせも強力であり、対象に取れるクリーチャーを全て除去しながら大量のカードを引くことができる。ただし、いずれの場合も大量のライフが必要である点は留意しておきたい。
- スタンダードで共存している戦慄衆の指揮/Command the Dreadhordeは再活性とほぼ同様の効果だが、ライフが減るタイミングがヴィリスが戦場に出るより前なので、残念ながらコンボにはならない。
[編集] 関連カード
[編集] サイクル
基本セット2020の伝説の「象徴的クリーチャー」サイクル。いずれも単色のトリプルシンボルで、各色の象徴的クリーチャー・タイプを持つ。稀少度はレア。
- 天空の刃、セファラ/Sephara, Sky's Blade(天使)
- 全てを見通す者、アテムシス/Atemsis, All-Seeing(スフィンクス)
- 血の取引者、ヴィリス/Vilis, Broker of Blood(デーモン)
- 炎の大口、ドラクセス/Drakuseth, Maw of Flames(ドラゴン)
- 凶暴な見張り、ガーゴス/Gargos, Vicious Watcher(ハイドラ)