Helm of Obedience
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アーティファクト
(X),(T):対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーはカードを1枚切削する。その後、これにより墓地にクリーチャー・カードかカードがX枚置かれるかするまで、この過程を繰り返す。この方法によりクリーチャー・カードが1枚以上墓地に置かれたなら、Helm of Obedienceを生け贄に捧げ、それらのうち1枚をあなたのコントロール下で戦場に出す。Xは0にできない。
基本的には、起動コストで支払ったマナと同数のX枚のライブラリー破壊を行うカード(後の狂乱病の砂/Sands of Deliriumをイメージするとわかりやすい)。ただしその過程でクリーチャー・カードが墓地に置かれた場合、ライブラリー削りはそこで終了&これ自体も失われるが、その代わりにそのクリーチャーを奪うことができる。
挙動上、相手がウィニーやストンピィといった「軽いクリーチャーが大量に詰まっている」ようなデッキだと、あまりうれしくない。これのマナ・コスト/起動コストと比較すれば、奪えるクリーチャーはあまりお得でないだろうし、ライブラリー破壊もほとんど行えないため。逆に、ほとんどクリーチャーが入っていないコントロール・パーミッション系デッキ相手には、毎ターン結構な枚数を削れる上、フィニッシャー格を奪えることも期待でき、有効である。
現在では、そういった真っ当な使い方よりも、墓地対策カードと組み合わせた瞬殺コンボとしての使い方が有名。X枚もしくはクリーチャー・カード1枚が「墓地に置かれる」までライブラリー破壊を続けるのだが、虚空の力線/Leyline of the Voidや安らかなる眠り/Rest in Peaceの影響下ではカードが「墓地に置かれる」ことがなくなるため、Xをいくつにしようとライブラリーを空にすることができるのだ(→ヘルムヴォイド)。
- 墓地に置かれること自体が置換されてしまうダークスティールの巨像/Darksteel Colossusなどは、そもそもクリーチャー・カードが墓地に置かれたとみなされないため奪うことができない。
- 墓地に置かれたあとでライブラリーに戻る能力が誘発するセラのアバター/Serra Avatarなどは、一時的に置かれるため奪うことができる。戻る能力はスタックに乗るが、それの解決時点ではすでに墓地ではなく戦場にいるため、戻ることはない(領域変更誘発を参照)。
- 類似カードに思考の解剖器/Thought Dissector、テレミンの演技/Telemin Performanceがある。