肉体と精神の剣/Sword of Body and Mind
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2020年8月3日 (月) 21:48時点における版
アーティファクト — 装備品(Equipment)
装備しているクリーチャーは+2/+2の修整を受けるとともにプロテクション(緑)とプロテクション(青)を持つ。
装備しているクリーチャーがプレイヤー1人に戦闘ダメージを与えるたび、あなたは緑の2/2の狼(Wolf)クリーチャー・トークンを1体生成し、そのプレイヤーはカードを10枚切削する。
装備(2)
緑青の剣。火と氷の剣/Sword of Fire and Iceと光と影の剣/Sword of Light and Shadowの流れを汲む装備品で、サイズ修整に加え青と緑へのプロテクション付与、プレイヤーに戦闘ダメージを与えるたびライブラリー破壊及びトークン生成を行う。
剣サイクルの中では、色の組み合わせ的にプロテクションがやや不遇であるが、コントロール・デッキの代表である青とビートダウン・デッキの代表である緑を同時に対策でき、自然に幅広いデッキに対処できるため悪くはない。また誘発型能力は灰色熊/Grizzly Bears+不可思の一瞥/Glimpse the Unthinkableと計4マナ相当の効果であり、数値的なコスト・パフォーマンスでは高い方である。
トークン生成によって確実に装備先を用意できるため、戦場に長い時間残る装備品の性質とよく噛み合っている。単純な打点アップ、ブロッカー確保、攻撃後のつけ替え先としても便利。一方でライブラリー破壊は、戦闘ダメージを与えることと噛み合っているとは言い難い。削る枚数はかなり多く、その気になれば1枚でライブラリーアウトさせられる可能性もあるが、大抵はライフを削り切る速度に追いつききれない。もちろん「対戦相手の対抗手段をライブラリーから叩き落すことで反撃の手段を奪う」などの意味はあるものの、どちらかと言うと「対戦相手の墓地を肥やしてしまう」欠点になりがち。環境でドレッジ・ヴァインやFritesと共存しているのは小さからぬ逆風である。
登場当初こそ評価は高くなかったものの、プロテクション付与によって精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptorの送還/Unsummon能力を回避できる、復讐蔦/Vengevineを確実に受け止められる、ゼンディカーの報復者/Avenger of Zendikar等の植物トークンをすり抜けられる、石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mysticという装備品そのものに相性の良いクリーチャーが存在するなど、環境に適合した実力を持つ点を評価されスタンダード環境においてビートダウンでの採用率が高まっている。これが普及したことにより、青系コントロールでプロテクションを考慮して霜のタイタン/Frost Titanから青くない悪斬の天使/Baneslayer Angelなどへフィニッシャーを変更するといった対策が行われるなど、環境への影響は多大であると言える。しかし後により環境に適した2本の剣が登場、また墓地利用が盛んなイニストラード・ブロックが参入したことで姿を消していった。
リミテッドでは、サイズ強化で火力やマイナス修整の対処、プロテクションでバウンスの対処とある程度の除去耐性を付与できる。さらにライブラリー破壊効果も強力なものとなり、回避能力持ちにつければ、トークンで守備を固めつつ2~3回でライブラリーアウトにできる。
- 過去にオーラで同じプロテクションを与える義務と道理の盾/Shield of Duty and Reasonがある。
- ミラディンの傷跡発売に先駆けてFrom the Vault:Relicsに先行収録された。
関連カード
サイクル
剣のメガ・サイクル。装備したクリーチャーに+2/+2の修整を及ぼすとともに、2色に対するプロテクションを付与する。また装備したクリーチャーがプレイヤーに戦闘ダメージを与えるたび、対応する2色をイメージした効果を発生させる誘発型能力を持つ。
- 肉体と精神の剣/Sword of Body and Mind(緑青)
- 饗宴と飢餓の剣/Sword of Feast and Famine(黒緑)
- 戦争と平和の剣/Sword of War and Peace(赤白)
開発秘話
デザイン段階では、青の能力は「クリーチャー1体を送還/Unsummonする」であった。そのことから、プレイテスト時には「Sword of Bear and Bounce(熊とバウンスの剣)」という名前で呼ばれていた。(→That's Going to Leave Scars, Part 3参照)