屍術の俊英、ルーデヴィック/Ludevic, Necrogenius
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==参考== | ==参考== |
2021年9月30日 (木) 23:20時点における版
伝説のクリーチャー — 人間(Human) ウィザード(Wizard)
屍術の俊英、ルーデヴィックが戦場に出るか攻撃するたび、カード1枚を切削する。
(X)(青)(青)(黒)(黒),あなたの墓地にあるクリーチャー・カードX枚を追放する:屍術の俊英、ルーデヴィックを変身させる。Xは0にできない。起動はソーサリーとしてのみ行う。
Olag, Ludevic's Hubris / ルーデヴィックの傲慢、オーラグ
〔青/黒〕 伝説のクリーチャー — ゾンビ(Zombie)
このクリーチャーがルーデヴィックの傲慢、オーラグに変身するに際し、名前が《ルーデヴィックの傲慢、オーラグ/Olag, Ludevic's Hubris》であり、4/4であり、他の色やタイプに加えて青黒の伝説のゾンビ(Zombie)であることを除き、これによって追放されているクリーチャー・カード1枚のコピーになる。ルーデヴィックの傲慢、オーラグの上に、これによって追放されているクリーチャー・カードの枚数に等しい数の+1/+1カウンターを置く。
4/4WHISPERのテキストには誤りがあります。第2面の「名前が《屍術の俊英、ルーデヴィック/Ludevic, Necrogenius》であり、」は「名前が《ルーデヴィックの傲慢、オーラグ/Olag, Ludevic's Hubris》であり、」に読み替えてください。
2枚目のカード化で変身する両面カードとなったルーデヴィック/Ludevic。第1面はETBおよび攻撃するたびに切削して墓地を肥やすルーデヴィック本人。マナと墓地のクリーチャーを費やすことで、第2面のゾンビ「オーラグ」が解き放たれる。
第1面も多色の伝説のクリーチャーなだけあり2マナで2/3とマナレシオは良い。とはいえ、それだけならアンコモンの縫込み刃のスカーブ/Bladestitched Skaabも同様の性能を持ち、伝説でない分横に並べやすく、ゾンビシナジーもあるので使いやすい。やはり切削や、第2面の独特な能力を目当てに用いることになるだろう。
変身は起動型能力で任意に行えるが、起動コストは色拘束とマナ総量ともに重く、更にソーサリー・タイミングでしか起動できないという大振りなもの。変身後は色・名前・タイプなどを保持したまま、追放したクリーチャーのうちの1体のコピーとして戦場に出て、さらに追放したカードの枚数だけ+1/+1カウンターで強化される。強力な能力を持ったクリーチャーや、最低でも5/5になる点を活かしてパワーを参照する能力を持つクリーチャーなどをコピーするとかなり強力。また、名前はオーラグのままなので、追放したクリーチャーと同名の伝説のクリーチャーが戦場にいても両立できる。これを用いれば、本来不可能なコンボを狙うことも可能となる。
難点はやはりその重さ。第1面を出すまではともかく、変身コスト、墓地に落とす下準備が必要な点も難。一種の踏み倒しでもあるがクリーチャー故の脆さも持ちあわせ、リアニメイトとして考えると少々効率が悪い。元がそれなりのマナレシオを持ったクリーチャーで、切削による墓地利用を前提とした上で第2面を予備策として持っておく、という形での採用が安定するだろう。
- 日本語版のカード名は誤訳。接頭辞necro-は「死の」「死体の」の意味で、通常ならば「屍術の」は意訳の範疇と言える。しかしながら、イニストラード/Innistradでは死体をグール/Ghoulとして蘇らせる屍術/Necromancyと、死体からスカーブ/Skaabを作り上げる屍錬金術/Necro-alchemyは明確に区別されており、ルーデヴィック/Ludevicの専門は後者であるため、ここでは適切な訳とは言えない。
ルール
- ルーデヴィックの傲慢、オーラグ/Olag, Ludevic's Hubris
- この能力はルーデヴィックからオーラグに変身する間に適用される(CR:712.16)。変身する際にこのパーマネントによって追放されているカードが存在するなら、「オーラグに変身しているがどのカードのコピーでもない」瞬間は存在しない。
- マナ・コストもコピーされるため、マナ総量はコピー元のマナ総量と同じになる。
- 追放されている両面カードのコピーになる場合、オーラグは第1面のコピーになる。
- オーラグが日暮を持つカードのコピーになったとしても、夜になったときにオーラグからルーデヴィックへ変身はしない。日暮能力による変身は第1面が日暮を持っている場合にしか起こらない。日暮の定義を参照。
- (日暮/夜明ではない)変身する両面カードのコピーになっている場合、コピー元(第1面)の持つ能力などによってオーラグからルーデヴィックへ(あるいはその逆へ)変身することはできるが、変身してもコピー効果は継続し、コピー元の第1面の特性を持ち続ける。このとき、変身しても特性はコピー元の第1面のままであり、第2面の特性にはならない。
- コピー元が高原の狩りの達人/Huntmaster of the Fellsのように「~に変身したとき」の誘発型能力を持つならば、その能力が再度誘発することになる(CR:701.28e)。
- ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn's Prodigyや黄金の守護者/Golden Guardianをコピーし、その能力で一度戦場を離れてから変身した状態で戦場に出る場合、それは戦場を離れた時点でどちらの面がオモテだったかに関係なく第2面のオーラグの側をオモテにして戦場に出る(CR:712.10a)。一度戦場を離れたことで別のオブジェクトになっているため、それはもはや何のコピーでもない。
- オーラグが、カードを追放する能力と「これによって追放されているカード」を参照する能力をコピーしたとしても、その能力はオーラグに変身する際に追放したカードを参照しない。それらの能力は関連している能力だが、ルーデヴィックの能力とは関連していない(CR:607.5)。
- 例:イゼットの薬術師/Izzet Chemisterをコピーしたオーラグが「(1)(赤),(T),イゼットの薬術師を生け贄に捧げる:イゼットの薬術師により追放されているカードを、それらのマナ・コストを支払うことなく望む枚数唱える。」を起動しても、ルーデヴィックの変身能力で追放したクリーチャー・カードを唱えることはできない。
関連カード
サイクル
イニストラード:真夜中の狩りのレアの2色の伝説のクリーチャーサイクル。
- 敬虔な新米、デニック/Dennick, Pious Apprentice - 敬虔な心霊、デニック/Dennick, Pious Apparition(白青)
- 忘れられた大天使、リーサ/Liesa, Forgotten Archangel(白黒)
- 屍術の俊英、ルーデヴィック/Ludevic, Necrogenius - ルーデヴィックの傲慢、オーラグ/Olag, Ludevic's Hubris(青黒)
- 星の大魔導師、ヴァドリック/Vadrik, Astral Archmage(青赤)
- ヴォルダーレンの末裔、フロリアン/Florian, Voldaren Scion(黒赤)
- 年経た枝指/Old Stickfingers(黒緑)
- 不吉な首領、トヴォラー/Tovolar, Dire Overlord - 深夜の災い魔、トヴォラー/Tovolar, the Midnight Scourge(赤緑)
- 確固たる討伐者、レム・カロラス/Rem Karolus, Stalwart Slayer(赤白)
- ドーンハルトの主導者、カティルダ/Katilda, Dawnhart Prime(緑白)
- 大スライム、スローグルク/Slogurk, the Overslime(緑青)
ストーリー
弟子のゲラルフ/Geralfを育てることを諦め、自分の研究室に戻ったルーデヴィック/Ludevic。人生の集大成となる「最後の作品」を作り上げたが……。
詳細はルーデヴィック/Ludevicを参照。
オーラグ/Olagはルーデヴィックが作り上げた怪物。人間/Human、タコ、ムカデ、ギザギザの刃など、様々なものが融合した異形の姿を持つ(イラスト1、イラスト2)。
ルーデヴィックは持病が悪化していた。自らの「最後の作品」を作ることに取り憑かれ、ルーデヴィックは研究室に戻った。彼は肉、金属、四つの異なる脳の断片を組み合わせて一つの体とした。イニストラード/Innistradの誰もがこれまで見たことのないようなものだ(エルドラージ/Eldraziがこの次元/Planeにいたことを考慮しても、印象に残るものだ)。ルーデヴィックはその作品を「オーラグ」と呼び、機械を作動させて生命を吹き込んだ。
狂ったように笑いながら、ルーデヴィックはオーラグに命じた。外の世界に出て、傷つけ、殺し、破壊するようにと。「ですが、どうしてです?」オーラグは甘美で無垢な声で尋ねた。ルーデヴィックはうんざりした。彼はこの怪物を優しくなるように作ったわけではないのだ。ルーデヴィックが怪物を直す方法を見つけ出すまで、オーラグは研究室の地下に閉じ込められたままとなった。だが閉じ込められていても、オーラグは独りではない。オーラグは謎の人物の訪問を受けている。その者は約束した、すぐに自由にしてやると。
登場作品・登場記事
- The New Legends of Innistrad: Midnight Hunt/『イニストラード:真夜中の狩り』の伝説たち 新規編(Feature 2021年9月16日 Ari Zirulnik and Grace Fong著)