食肉鉤虐殺事件/The Meathook Massacre

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[[クリーチャー]]が[[死亡]]するたびに[[あなた]]に有利な[[ライフ]][[回復]]・[[ライフロス]]を発生させる[[伝説のエンチャント]]。[[ETB]][[能力]]として全体へのマイナス[[修整]]も与える。
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[[戦場に出る|戦場に出た]]ときに全体マイナス[[修整]]を与え、以後[[クリーチャー]]が[[死亡]]するたびに[[ライフ]][[回復]]・[[ライフロス]]を発生させる[[伝説のエンチャント]]。
  
[[伝説の]][[パーマネント]]なので2枚以上張ることはできないが、[[戦場に出る|戦場に出た]]時の[[全体除去]]については問題なく機能する。[[対戦相手]]のクリーチャーが死亡した場合は回復になるので、横並びさせて早期にライフを削りにかかる[[ウィニー]]系の相手に特に有効に働く。[[火種]]が2[[マナ]][[X]][[呪文]]であり、[[ファッティ]]を排除する場合は効率が悪いという点では[[X火力]]などにも通ずる短所もあるが、[[常在型能力]]部分も十分に強力なので[[コスト・パフォーマンス]]については悪くないし、[[ノンクリーチャー]]相手だとしても自分がクリーチャーを使っているのであれば無駄にはならないという点では、この手の全体除去としては一線を画する。
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[[伝説の]][[パーマネント]]であるため重ね張りはできないが、[[ETB]][[能力]]は機能するため、[[全体除去]]に主眼を置くならほとんど気にならない。対[[アグロ]]なら4~5[[マナ]][[唱える]]ことで盤面を一掃できるだろう。[[X]][[呪文]]なので、クリーチャーの[[タフネス]]次第ではマナを節約でき、また固定値のマイナス修整と違いマナを費やすことで射程を伸ばせるという強みがある。[[除去]]に主眼を置く場合、既存[[カード]]に比べて効率が落ちるというX呪文にありがちな弱点を持ち合わせている一方、全体として見れば[[戦場]]に残り[[ライフレース]]で優位に立てる能力との抱き合わせになっていることで[[コスト・パフォーマンス]]は悪くない。マナが足りずクリーチャーが残ってしまったとしても、小粒を巻き込みながらライフを得ることで延命措置とするなど器用に立ち回ることができる。
  
[[リミテッド]]では元々クリーチャー戦になりやすい性質上、[[置物]]としても十分な性能。もちろん盤面を押されている時には全体除去としても使え、特に次々死んでいく[[腐乱]][[ゾンビ]]・[[トークン]]と相性が良く、自分が使った場合は[[クロック]]の強化、相手に使われた場合は差し引き1体あたり1点の[[ダメージ]]で済ませることが可能。[[]]が合わなかったとしても[[カット]][[タッチ]]を検討できる強力な[[ボムレア]]の一角。
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戦場に出た後は、クリーチャーの死亡時に[[コントローラー]]に応じてライフゲインやライフロスが発生する。全体除去を効率的に使うには[[対戦相手]]にある程度展開してほしいので、それまでに受けた[[ダメージ]]を補えるのは合理的なデザインと言える。ライフロス能力を積極的に活かしたいなら、クリーチャー・[[トークン]][[生成]]能力持ちと組み合わせるとよいだろう。これの能力以外で死亡しても[[誘発]]するため、[[サクリファイス]][[デッキ]]での削り役としても検討できるが、サクリファイスのような小粒のクリーチャーを並べるデッキはそもそも全体除去を好んで採用しないのがネック。2マナ[[エンチャント]]だと思って採用することになるか。
  
[[構築]]においては、登場時の[[スタンダード]]では[[黒コントロール#ゼンディカーの夜明け〜ニューカペナの街角期|黒コントロール]]を中心に、[[ミッドレンジ]]においても採用が見られた。[[エシカの戦車/Esika's Chariot]]を採用した[[ストンピィ#ゼンディカーの夜明け〜ニューカペナの街角期|緑アグロ]]や、小型クリーチャーを大量に並べる[[白ウィニー]]が隆盛していたこともあり、それらへの強力なアンチカードとして活躍。黒コントロールが苦手としていた[[アールンドの天啓/Alrund's Epiphany]][[禁止カード]]に指定されて以降、[[環境]]が[[ビートダウン]]を中心の戦術としていることから更にその勢力を伸ばすことになった。[[影の評決/Shadows' Verdict]]や[[激しい恐怖/Crippling Fear]]など他の全体除去とも同居しているが、効率の悪さと引き換えにライフ・アドバンテージを稼ぎやすく、また[[破壊]]を伴うタイプの全体除去とはこれ自体の相性が良く、併用する[[デッキ]]も存在している。
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登場時の[[スタンダード]]では[[黒コントロール#ゼンディカーの夜明け〜ニューカペナの街角期|黒コントロール]][[白黒]][[ミッドレンジ]]などにおいて採用されるほか、[[青黒コントロール/スタンダード/ゼンディカーの夜明け〜ニューカペナの街角期|青黒コントロール]]でも一時期は使用されていた。[[蔓延/Infest]]のような[[]]の3マナ-2/-2修整がないなか、強力な[[エシカの戦車/Esika's Chariot]]のトークン生成への返し札としてピッタリなところが評価点の一つ。[[影の評決/Shadows' Verdict]]や[[激しい恐怖/Crippling Fear]]と同居しているが、早い段階で撃てたり回復効果など差別化できる点は多い。もちろんそれらと併用するデッキも存在している。
  
 
[[ヒストリック]]の[[食物 (デッキ)#ヒストリック|黒緑フード]]においても採用される。[[パンくずの道標/Trail of Crumbs]]で拾えるパーマネントの全体除去であり、なおかつ[[夢の巣のルールス/Lurrus of the Dream-Den]]を相棒に据える条件を邪魔しないと、優れた噛み合いを見せる。
 
[[ヒストリック]]の[[食物 (デッキ)#ヒストリック|黒緑フード]]においても採用される。[[パンくずの道標/Trail of Crumbs]]で拾えるパーマネントの全体除去であり、なおかつ[[夢の巣のルールス/Lurrus of the Dream-Den]]を相棒に据える条件を邪魔しないと、優れた噛み合いを見せる。
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[[リミテッド]]においては、何も工夫せずとも勝手に死亡していく[[腐乱]]持ち[[ゾンビ]]を生成する手段が豊富に存在することから、コンスタントにライフを削る手段として活躍が見込める。
  
 
*「死亡する」とは「戦場から[[墓地]]に置かれる」ことである。[[降霊]]したクリーチャーは墓地に置かれる代わりに[[追放]]されるため能力を誘発させない。
 
*「死亡する」とは「戦場から[[墓地]]に置かれる」ことである。[[降霊]]したクリーチャーは墓地に置かれる代わりに[[追放]]されるため能力を誘発させない。

2022年4月5日 (火) 20:05時点における版


The Meathook Massacre / 食肉鉤虐殺事件 (X)(黒)(黒)
伝説のエンチャント

食肉鉤虐殺事件が戦場に出たとき、ターン終了時まで、すべてのクリーチャーは-X/-Xの修整を受ける。
あなたがコントロールしているクリーチャー1体が死亡するたび、各対戦相手はそれぞれ1点のライフを失う。
対戦相手がコントロールしているクリーチャー1体が死亡するたび、あなたは1点のライフを得る。


戦場に出たときに全体マイナス修整を与え、以後クリーチャー死亡するたびにライフ回復ライフロスを発生させる伝説のエンチャント

伝説のパーマネントであるため重ね張りはできないが、ETB能力は機能するため、全体除去に主眼を置くならほとんど気にならない。対アグロなら4~5マナ唱えることで盤面を一掃できるだろう。X呪文なので、クリーチャーのタフネス次第ではマナを節約でき、また固定値のマイナス修整と違いマナを費やすことで射程を伸ばせるという強みがある。除去に主眼を置く場合、既存カードに比べて効率が落ちるというX呪文にありがちな弱点を持ち合わせている一方、全体として見れば戦場に残りライフレースで優位に立てる能力との抱き合わせになっていることでコスト・パフォーマンスは悪くない。マナが足りずクリーチャーが残ってしまったとしても、小粒を巻き込みながらライフを得ることで延命措置とするなど器用に立ち回ることができる。

戦場に出た後は、クリーチャーの死亡時にコントローラーに応じてライフゲインやライフロスが発生する。全体除去を効率的に使うには対戦相手にある程度展開してほしいので、それまでに受けたダメージを補えるのは合理的なデザインと言える。ライフロス能力を積極的に活かしたいなら、クリーチャー・トークン生成能力持ちと組み合わせるとよいだろう。これの能力以外で死亡しても誘発するため、サクリファイスデッキでの削り役としても検討できるが、サクリファイスのような小粒のクリーチャーを並べるデッキはそもそも全体除去を好んで採用しないのがネック。2マナエンチャントだと思って採用することになるか。

登場時のスタンダードでは黒コントロール白黒ミッドレンジなどにおいて採用されるほか、青黒コントロールでも一時期は使用されていた。蔓延/Infestのようなの3マナ-2/-2修整がないなか、強力なエシカの戦車/Esika's Chariotのトークン生成への返し札としてピッタリなところが評価点の一つ。影の評決/Shadows' Verdict激しい恐怖/Crippling Fearと同居しているが、早い段階で撃てたり回復効果など差別化できる点は多い。もちろんそれらと併用するデッキも存在している。

ヒストリック黒緑フードにおいても採用される。パンくずの道標/Trail of Crumbsで拾えるパーマネントの全体除去であり、なおかつ夢の巣のルールス/Lurrus of the Dream-Denを相棒に据える条件を邪魔しないと、優れた噛み合いを見せる。

リミテッドにおいては、何も工夫せずとも勝手に死亡していく腐乱持ちゾンビを生成する手段が豊富に存在することから、コンスタントにライフを削る手段として活躍が見込める。

  • 「死亡する」とは「戦場から墓地に置かれる」ことである。降霊したクリーチャーは墓地に置かれる代わりに追放されるため能力を誘発させない。
  • マイナス修整は誘発型能力なので厳しい試験官/Strict Proctorに引っかかる点に注意。うっかり忘れると泣きを見るはめになる。
  • モチーフはアメリカの映画『悪魔のいけにえ(原題:The Texas Chain Saw Massacre)』に代表されるスラッシャー映画[1]。狂った殺人鬼に集団が次々と殺害されるホラー映画のサブジャンルのことで、『悪魔のいけにえ』ではチェーンソーを武器とする殺人鬼レザーフェイスが登場する。

脚注

  1. Ethan FleischerのTwitter2021年9月12日)

参考

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