エターナルブルー
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*マナ拘束手段として[[広がりゆく海/Spreading Seas]]が採用されている。 | *マナ拘束手段として[[広がりゆく海/Spreading Seas]]が採用されている。 | ||
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+ | ** [[グランプリ京都18]] チーム戦ベスト4([https://magic.wizards.com/en/events/coverage/gpkyo18 参考]/[https://mtg-jp.com/coverage/gpkyo18/ 参考]) | ||
+ | ** 使用者: [[ウエモトタカヒロ]] | ||
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+ | ** [[チーム戦|3人チーム構築戦]]・[[モダン]](〜[[イクサランの相克]]) | ||
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+ | *[[タッチ]][[黒]]の構成。 | ||
+ | *[[精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor]]禁止解禁後のリスト。ドローサポートにもフィニッシャーにもなり、デッキとの相性は抜群。 | ||
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+ | ===サンプルレシピ4=== | ||
+ | * 備考 | ||
+ | ** [[グランプリダラスフォートワース19]] ベスト8([http://coverage.channelfireball.com/event/22 参考]) | ||
+ | ** 使用者: [[Daniel Wong]] | ||
+ | * [[フォーマット]] | ||
+ | ** [[モダン]](〜[[モダンホライゾン]]) | ||
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+ | {{#MagicFactory: df319267}} | ||
+ | *タッチ[[赤]]の構成。 | ||
==参考== | ==参考== | ||
*[[デッキ集]] | *[[デッキ集]] | ||
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2019年9月22日 (日) 14:38時点における最新版
エターナルブルー(Eternal Blue)は、タイム・デストラクションによるロックデッキの1つ。デッキ名は「永遠なる青」の意。
目次 |
[編集] 概要
インスタント
アーティファクトかクリーチャーか土地を選ぶ。プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーがコントロールする選ばれたタイプのアンタップ状態のすべてのパーマネントをタップするか、そのプレイヤーがコントロールする選ばれたタイプのタップ状態のすべてのパーマネントをアンタップする。
追加ターン獲得呪文や相手の土地をアンタップさせない呪文で相手の行動を封じるのが基本戦略となる。あとはそのまま一方的に手札や土地を増やしていき、ごく少数投入された勝ち手段によって何もさせないまま勝利する。
最初はセカンド・チャンス/Second Chanceのルールの穴をついた無限ターンデッキだった。第6版でのスタック・ルール導入により誘発後に対応してバウンスできるようになり、その場合でも追加のターンを得ることができることを利用したデッキ。発売1ヶ月後(第6版発売1ヶ月前)のエラッタで生け贄に捧げないとターンを得られなくなり成立しなくなっていたが、2010年4月の再変更で現在では可能となっている。
- デュエル・マスターズで切札勝舞がこのデッキ(ポータル三国志仕様)を三国との再戦で使用し、勝利を収めている。この時のデッキは、知謀の将軍 陸遜/Lu Xun, Scholar Generalと巧みな軍略/Strategic Planningでカードを引き、荊州占拠/Capture of Jingzhouと疲労困憊を賢人の知識/Sage's Knowledgeで使いまわして動きを封じ、消力/Extinguishといったカウンターを構えつつ呉の歩兵部隊/Wu Infantryやわら人形の兵士/Straw Soldiersといったウィニークリーチャーを並べて勝つデッキだった。
- デュエルファイター刃では、泉俊がこのデッキ(ミラージュ・ブロック~テンペスト・ブロック仕様)を使用し、勝利を収めている。この時のデッキは、時間のねじれ/Time Warpをブージーアムの輪/Bosium Stripと神秘の教示者/Mystical Tutorで6連発し、虹のイフリート/Rainbow Efreetの7ターン連続攻撃でフィニッシュするデッキだった。
[編集] 基本セット2019期
インスタント
このターンに続いて追加の1ターンを行う。
運命のきずながいずれかの領域から墓地に置かれるなら、代わりに運命のきずなを公開し、オーナーのライブラリーに加えて切り直す。
運命のきずな/Nexus of Fateをキーカードに据えたターボネクサスが登場し、トーナメントでも好成績を収めた。運命のきずながライブラリーに戻る性質を生かし、他の追加ターンを得るカードを採用しない(せいぜいカーンの経時隔離/Karn's Temporal Sunderingが1枚だけ足される程度)のが特徴。詳細は同項目を参照。
[編集] アラーラの断片ブロック+ゼンディカー・ブロック期
エンチャント
あなたがあなたの墓地にあるカードと同じ名前を持つインスタント呪文かソーサリー呪文を1つ唱えるたび、あなたは紅蓮術士の昇天の上に探索(quest)カウンターを1個置いてもよい。
紅蓮術士の昇天の上に探索カウンターが2個以上置かれている状態であなたがインスタント呪文かソーサリー呪文を唱えるたび、あなたはその呪文をコピーしてもよい。あなたはそのコピーの新たな対象を選んでもよい。
紅蓮術士の昇天/Pyromancer Ascensionを利用して時間のねじれを使い回す青赤昇天が登場した。詳細は同項目を参照。
[編集] 時のらせんブロック期
ソーサリー
バイバック ― 島(Island)を3つ生け贄に捧げる。(あなたはこの呪文を唱えるに際し、他のコストに加えて島を3つ生け贄に捧げてもよい。そうした場合、その解決に際し、このカードをあなたの手札に加える。)
プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーはこのターンに続いて追加の1ターンを行う。
エンチャント
各プレイヤーのドロー・ステップの開始時に、そのプレイヤーは追加のカードを1枚引く。
各プレイヤーは、自分の各ターンに追加の土地を1枚プレイしてもよい。
アーティファクト クリーチャー — ゴーレム(Golem)
防衛(このクリーチャーは攻撃できない。)
歩く書物はその上に+1/+1カウンターが1個置かれた状態で戦場に出る。
各プレイヤーのアップキープの開始時に、そのプレイヤーは歩く書物の上に置かれている+1/+1カウンター1個につきカードを1枚引く。
(2)(白)(青):歩く書物の上に+1/+1カウンターを1個置く。
時のらせんブロック期では、時のらせんで永劫での歩み/Walk the Aeons、未来予知で栄華の儀式/Rites of Flourishingを得たことにより成立、スタンダードに復帰した。かつての復習や回想の代わりは、緑をタッチして喚起/Recollectや回収/Reclaimで補っている。ラヴニカ・ブロック+時のらせんブロック期では歩く書物/Walking Archiveを加えて緑白青で、ローウィン期では緑青で組まれる。
第9版が落ちて疲労困憊を失った後も、第10版で世界のるつぼ/Crucible of Worldsを手に入れたことにより、永劫での歩みのバイバック連打を狙う無限ターンデッキとして生き残った。
[編集] テンペスト・ブロック+ウルザ・ブロック期
インスタント
アーティファクトかクリーチャーか土地を選ぶ。プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーがコントロールする選ばれたタイプのアンタップ状態のすべてのパーマネントをタップするか、そのプレイヤーがコントロールする選ばれたタイプのタップ状態のすべてのパーマネントをアンタップする。
テンペスト・ブロック+ウルザ・ブロック期のスタンダードで成立した初期のものは、時間のねじれ/Time Warpや転換/Turnabout、枯渇/Mana Short、疲労困憊/Exhaustionなどを使って、自分のターンを続けたり、対戦相手の土地をタップして行動不能に陥らせたりして、その隙にクリーチャーで勝つ戦略を取る。それらのカードを使い回すため、復習/Relearnや回想/Recallが使われる。プロパガンダ/Propagandaがあれば、土地をタップしておくだけで相手の攻撃を封じることができる。
最盛期の時のらせん/Time Spiral入りは相当強力。手札消費が激しいデッキなので、事実上マナのかからない手札回復が本当にありがたい。
[編集] モダン
ソーサリー
このターンに続いて追加の1ターンを行う。水の帳の分離を追放する。
覚醒6 ― (6)(青)(青)(青)(この呪文を(6)(青)(青)(青)で唱えたなら、加えて、あなたがコントロールする土地1つを対象とする。それの上に+1/+1カウンターを6個置く。それは速攻を持つ0/0のエレメンタル(Elemental)・クリーチャーになる。それは土地でもある。)
追加ターン呪文としては、時間のねじれや永劫での歩みに加えて時間の熟達/Temporal Mastery、時間への侵入/Temporal Trespass、水の帳の分離/Part the Waterveilなどが、パーマネントをタップさせる手段としては謎めいた命令/Cryptic Commandや万の眠り/Gigadrowseなどが候補となる。
吠えたける鉱山/Howling Mineやクルフィックスの指図/Dictate of Kruphix、ジェイス・ベレレン/Jace Belerenといった追加ターンと相性の良い置物を使うことでドローを進め、追加ターン呪文を連続で使うことを狙う。
- 英語表記はMono-Blue Time Warp、Mono-Blue Turns、Extra Turnsなど様々でこれといった定番はないようだ。
[編集] サンプルレシピ1
- 備考
- StarCityGames.com Premier IQ on 11/8/2015 第3位 (参考)
- 使用者:Joshua Bova
- フォーマット
Mono-Blue Turns(Modern) [1] | |||||||||||||||||
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- 貯蔵ランドの採用が特徴的。勝ち筋は海の神、タッサ/Thassa, God of the Sea、ジェイス・ベレレンの奥義、水の帳の分離の覚醒。
- 公式コラムDaily Deckも参照/翻訳。
[編集] サンプルレシピ2
- 備考
- グランプリピッツバーグ15 第136位 (参考)
- 使用者:Eli Kassis
- フォーマット
Extra Turns(Modern) [2] | |||||||||||
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- マナ拘束手段として広がりゆく海/Spreading Seasが採用されている。
- 公式イベントカバレージのDeck Techも参照。
[編集] サンプルレシピ3
- タッチ黒の構成。
- 精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor禁止解禁後のリスト。ドローサポートにもフィニッシャーにもなり、デッキとの相性は抜群。
[編集] サンプルレシピ4
- 備考
- グランプリダラスフォートワース19 ベスト8(参考)
- 使用者: Daniel Wong
- フォーマット
Taking Turns [4] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- タッチ赤の構成。