サイクリング

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[[テンペスト]]の開発中に[[Richard Garfield]]によって考案されたキーワード能力<ref name="01">[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/amonkhet-talking-part-1-2017-04-24 Amonkhet Talking, Part 1]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0018695/ 『アモンケット』語り その1]([[Making Magic]] [[2017年]]4月24日 [[Mark Rosewater]]著)</ref>。手札で不要であればそれを捨て、別のカードを引くことができる。
 
[[テンペスト]]の開発中に[[Richard Garfield]]によって考案されたキーワード能力<ref name="01">[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/amonkhet-talking-part-1-2017-04-24 Amonkhet Talking, Part 1]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0018695/ 『アモンケット』語り その1]([[Making Magic]] [[2017年]]4月24日 [[Mark Rosewater]]著)</ref>。手札で不要であればそれを捨て、別のカードを引くことができる。
  
[[ウルザ・ブロック]]、[[オンスロート・ブロック]]、[[未来予知]]、[[アラーラの断片ブロック]]、[[アモンケット・ブロック]]、[[モダンホライゾン]]、[[イコリア:巨獣の棲処]]と数多くの[[カード・セット]]に登場しており、[[常磐木]]でも[[落葉樹]]でもないキーワード能力の中では再登場回数が特に多い。[[統率者戦用セット]]でも毎回必ず収録されており、[[統率者2019]]では[[再録]]カード以外に新規カードも登場した。
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[[ウルザ・ブロック]]、[[オンスロート・ブロック]]、[[未来予知]]、[[アラーラの断片ブロック]]、[[アモンケット・ブロック]]、[[モダンホライゾン]]、[[イコリア:巨獣の棲処]][[統率者2020]][[モダンホライゾン2]]と数多くの[[カード・セット]]で再登場しており、[[ニューカペナの街角]]からは[[落葉樹]][[メカニズム]]に位置付けられた。
  
*[[タイプ・サイクリング]]についてはそちらを参照のこと。
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*[[タイプ・サイクリング]]に関しての解説はそちらを参照のこと。
  
 
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ウルザ・ブロックで登場した時は、サイクリング・コストはどのカードも一律で(2)であった。
 
ウルザ・ブロックで登場した時は、サイクリング・コストはどのカードも一律で(2)であった。
  
オンスロート・ブロックで大きく発展。サイクリング・コストが(2)以外のものが増え、[[色マナ]]を含むものも現れた。さらに[[サイクリング誘発型能力]]は、サイクリング呪文を[[キャントリップ]]のように使用することを可能にした。[[スカージ]]においては、新しい形の[[土地サイクリング]]が定義された。
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オンスロート・ブロックでキーワード能力として初めて再録され、大きく発展した<ref>[https://mtg-jp.com/reading/mm/0004228/ 新規+進化]([[Making Magic]] [[2013年]]5月6日)</ref>。サイクリング・コストが(2)以外のものが増え、[[色マナ]]を含むものも現れた。さらに[[サイクリング誘発型能力]]は、サイクリング呪文を[[キャントリップ]]のように使用することを可能にした。[[スカージ]]においては、新しい形の[[土地サイクリング]]が定義された。
  
 
時のらせんブロックでは、新規では[[未来予知]]にのみ登場。[[マナ]]以外をコストとするものはここで登場した2種類のみである。また、土地サイクリングを拡張した[[タイプ・サイクリング]]が定義された。
 
時のらせんブロックでは、新規では[[未来予知]]にのみ登場。[[マナ]]以外をコストとするものはここで登場した2種類のみである。また、土地サイクリングを拡張した[[タイプ・サイクリング]]が定義された。
  
 
[[アラーラの断片]]ではサイクリング誘発型能力が[[圧倒する静寂/Resounding Silence|圧倒する呪文]]の[[サイクル]]で再登場。そのカードと異なる色のマナをサイクリング・コストに含むのはこれらが初である。[[コンフラックス]]では、タイプ・サイクリングがさらに拡張され、[[基本土地]]サイクリングが登場した。[[アラーラ再誕]]では、タイプ・サイクリングを2つ持つカードや、サイクリング・コストに[[混成マナ・シンボル]]を含むものが登場した。
 
[[アラーラの断片]]ではサイクリング誘発型能力が[[圧倒する静寂/Resounding Silence|圧倒する呪文]]の[[サイクル]]で再登場。そのカードと異なる色のマナをサイクリング・コストに含むのはこれらが初である。[[コンフラックス]]では、タイプ・サイクリングがさらに拡張され、[[基本土地]]サイクリングが登場した。[[アラーラ再誕]]では、タイプ・サイクリングを2つ持つカードや、サイクリング・コストに[[混成マナ・シンボル]]を含むものが登場した。
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長らくマナを要求するサイクリング・コストの下限値は色マナなら1点、[[不特定マナ]]なら2点であったが、[[統率者2016]]で基本土地サイクリング(1)を持つ[[灰のやせ地/Ash Barrens]]が登場。4年後の[[イコリア:巨獣の棲処]]では通常のサイクリングにもコストが(1)であるものが多数登場した。
  
 
===利用===
 
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特定の状況下でしか機能しないようなカードは、[[効果]]が強力でも、その「特定の状況」が来ないと[[腐る|腐って]]しまうというジレンマを抱えている。ドロー系カードでフォローするという手もあるが、無駄カードになってしまうということに変わりは無い。そこで、腐りやすいカードに手札入れ替えの[[能力]]を持たせて自己完結させ、融通を効く様にしたのがサイクリングである。
 
特定の状況下でしか機能しないようなカードは、[[効果]]が強力でも、その「特定の状況」が来ないと[[腐る|腐って]]しまうというジレンマを抱えている。ドロー系カードでフォローするという手もあるが、無駄カードになってしまうということに変わりは無い。そこで、腐りやすいカードに手札入れ替えの[[能力]]を持たせて自己完結させ、融通を効く様にしたのがサイクリングである。
  
しかしウルザ・ブロックのものに関しては、同類の効果のカードの単なる[[劣化版]]と見られることも多かった。[[波動機/Fluctuator]]関連のコンボデッキを除けば、[[野生の犬/Wild Dogs]]や[[誤算/Miscalculation]]などの、サイクリングを除外しても効果的なカードが使用されるにとどまった。
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しかしウルザ・ブロックのものに関しては、サイクリングを得た代償に[[マナ・コスト]]が[[重い|重く]]なっているなど素の性能が悪いものが多く、同類の効果の汎用カードの単なる[[劣化版]]と見られることも多かった。[[波動機/Fluctuator]]関連の[[コンボデッキ]]を除けば、[[野生の犬/Wild Dogs]]や[[誤算/Miscalculation]]などの、サイクリングを除外しても効果的なカードが使用されるにとどまった。
  
サイクリング誘発型能力を持ったオンスロート・ブロックでは、[[稲妻の裂け目/Lightning Rift]]などサイクリングを参照するカードの存在もあり、[[アストログライド]]のようにこのシステムを中核に据えた[[デッキ]]まで登場するに至った。また、土地サイクリングも序盤の安定化と終盤の[[フィニッシャー]]確保を兼ね、いくつかの[[コントロール (デッキ)|コントロールデッキ]]で使われていた。
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[[サイクリング誘発型能力]]が登場したオンスロート・ブロックでは、[[稲妻の裂け目/Lightning Rift]]などサイクリングを参照するカードの存在もあり、[[アストログライド]]のようにこの[[ギミック]]を中核に据えた[[デッキ]]まで登場するに至った。また、[[土地サイクリング]]も序盤の安定化と終盤の[[フィニッシャー]]確保を兼ね、いくつかの[[コントロールデッキ]]で使われていた。
  
その後も、サイクリングランドと相性の良い[[壌土からの生命/Life from the Loam]]のような[[カード]]の登場により、さまざまな[[環境]]で使用されている。
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その後も、サイクリングの再登場のたびに有用なカードが増加し、加えてサイクリングと相性の良いカード(手札を捨てることや[[墓地]]を参照するカードなど)も増加したことにより、さまざまな[[環境]]で使用されるようになった。
  
 
===その他===
 
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サイクリングはプレイ感が良いためプレイヤーからの評判が高く、[[ストーム値]]は3である<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/storm-scale-kaladesh-and-amonkhet-2019-03-25 Storm Scale:Kaladesh and Amonket]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0032250/ ストーム値:『カラデシュ』と『アモンケット』](Making Magic [[2019年]]3月26日 Mark Rosewater著)</ref>。そのため上述したように数多くのカード・セットに登場しているが、[[常磐木]]にも[[落葉樹]]にもなっていない<ref>[https://markrosewater.tumblr.com/post/164771821038/about-cycling-its-deciduous-right-now-correct About Cycling, it's deciduous right now, correct?...]([[Blogatog]] [[2017年]]8月29日 Mark Rosewater著)</ref>。この理由について[[Mark Rosewater]]は、常磐木化できるキーワードの上限数の問題に加えて、フレイバーの乏しさという問題点を挙げている<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/odds-ends-amonkhet-part-1-2017-05-22 Odds & Ends: Amonkhet, Part 1]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0018873/ こぼれ話:『アモンケット』 その1]([[Making Magic]] 2017年5月22日 Mark Rosewater著)</ref>。
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*サイクリングはプレイ感が良いためプレイヤーからの評判が高く、[[ストーム値]]は3である<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/storm-scale-kaladesh-and-amonkhet-2019-03-25 Storm Scale:Kaladesh and Amonket]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0032250/ ストーム値:『カラデシュ』と『アモンケット』](Making Magic [[2019年]]3月26日 Mark Rosewater著)</ref>。そのため上述したように数多くのカード・セットに登場しているが、長らく[[常磐木]]はおろか[[落葉樹]]にもなっていなかった<ref>[https://markrosewater.tumblr.com/post/164771821038/about-cycling-its-deciduous-right-now-correct About Cycling, it's deciduous right now, correct?...]([[Blogatog]] [[2017年]]8月29日 Mark Rosewater著)</ref>。この理由について[[Mark Rosewater]]は、常磐木化できるキーワードの上限数の問題に加えて、[[フレイバー]]の乏しさという問題点を挙げている<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/odds-ends-amonkhet-part-1-2017-05-22 Odds & Ends: Amonkhet, Part 1]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0018873/ こぼれ話:『アモンケット』 その1]([[Making Magic]] 2017年5月22日 Mark Rosewater著)</ref>。その後、[[ニューカペナの街角]]の開発中に落葉樹の理念が改められ、サイクリングは落葉樹に設定された<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/deciduous-2022-03-28 Deciduous]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0035912/ 落葉樹](Making Magic [[2022年]]3月28日 Mark Rosewater著)</ref>。
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*[[サプリメント・セット]]などの[[構築済みデッキ]]でも[[再録]]カードとして収録される機会が多い。特に[[統率者戦用セット]]では多くのセットでサイクリング(またはタイプ・サイクリング)が扱われている。
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*[[#ルール|上述]]の通り、アモンケット・ブロックではカードを捨てることで誘発する[[誘発条件]]を「カードをサイクリングするか捨てるたび」と記述していた。理解の助けになることを狙ったものだったが、実際にはこの書式はプレイヤーを混乱させるものだったため、[[イコリア:巨獣の棲処]]および[[統率者2020]]以降では単に「カードを捨てるたび」という書式に戻った<ref>[https://markrosewater.tumblr.com/post/614972574951243776/i-was-a-huge-fan-of-the-cycle-or-discard-wording  I was a huge fan of the "cycle or discard" wording...]([[Blogatog]] [[2020年]]4月9日 [[Mark Rosewater]]著)</ref>。
  
 
===関連カード===
 
===関連カード===
 
サイクリング能力に直接影響を与えたり、サイクリング能力を与えるカード。
 
サイクリング能力に直接影響を与えたり、サイクリング能力を与えるカード。
  
*[[波動機/Fluctuator]] - あなたがサイクリングを[[起動]]するためのコストを減少させる。([[ウルザズ・サーガ]])
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*[[波動機/Fluctuator]] - [[あなた]]がサイクリングを[[起動]]するためのコストを減少させる。([[ウルザズ・サーガ]])
 
*[[波停機/Stabilizer]] - サイクリングの起動を禁止する。([[スカージ]])
 
*[[波停機/Stabilizer]] - サイクリングの起動を禁止する。([[スカージ]])
 
*[[誘導スリヴァー/Homing Sliver]] - 手札の[[スリヴァー]]にスリヴァー・サイクリングを与える。([[未来予知]])
 
*[[誘導スリヴァー/Homing Sliver]] - 手札の[[スリヴァー]]にスリヴァー・サイクリングを与える。([[未来予知]])

2022年8月15日 (月) 22:00時点における最新版

サイクリング/Cycling
種別 起動型能力
登場セット 多数
CR CR:702.29

サイクリング/Cyclingは、ウルザ・ブロックで初登場したキーワード能力。その能力を持つカード手札にある場合にのみ機能する起動型能力である。


Blasted Landscape / 枯渇地帯
土地

(T):(◇)を加える。
サイクリング(2)((2),このカードを捨てる:カードを1枚引く。)



Decree of Justice / 正義の命令 (X)(X)(2)(白)(白)
ソーサリー

白の4/4の飛行を持つ天使(Angel)クリーチャー・トークンをX体生成する。
サイクリング(2)(白)((2)(白),このカードを捨てる:カードを1枚引く。)
あなたが正義の命令をサイクリングしたとき、あなたは(X)を支払ってもよい。そうした場合、白の1/1の兵士(Soldier)クリーチャー・トークンをX体生成する。


[編集] 定義

サイクリング [コスト]/Cycling [コスト]は、「[コスト], このカードを捨てる:カードを1枚引く。」を意味する。

プレイヤーが[カード]をサイクリングしたとき、/When player cycle [card]」とは、「プレイヤーが[カード]をサイクリング能力起動コスト支払うために捨てたとき、」を意味する。

タイプ・サイクリングはサイクリング能力の一種である。サイクリングに影響を与える効果はタイプ・サイクリングにも影響を与える。

[編集] 解説

テンペストの開発中にRichard Garfieldによって考案されたキーワード能力[1]。手札で不要であればそれを捨て、別のカードを引くことができる。

ウルザ・ブロックオンスロート・ブロック未来予知アラーラの断片ブロックアモンケット・ブロックモダンホライゾンイコリア:巨獣の棲処統率者2020モダンホライゾン2と数多くのカード・セットで再登場しており、ニューカペナの街角からは落葉樹メカニズムに位置付けられた。

[編集] ルール

[編集] 変遷

ウルザ・ブロックで登場した時は、サイクリング・コストはどのカードも一律で(2)であった。

オンスロート・ブロックでキーワード能力として初めて再録され、大きく発展した[2]。サイクリング・コストが(2)以外のものが増え、色マナを含むものも現れた。さらにサイクリング誘発型能力は、サイクリング呪文をキャントリップのように使用することを可能にした。スカージにおいては、新しい形の土地サイクリングが定義された。

時のらせんブロックでは、新規では未来予知にのみ登場。マナ以外をコストとするものはここで登場した2種類のみである。また、土地サイクリングを拡張したタイプ・サイクリングが定義された。

アラーラの断片ではサイクリング誘発型能力が圧倒する呪文サイクルで再登場。そのカードと異なる色のマナをサイクリング・コストに含むのはこれらが初である。コンフラックスでは、タイプ・サイクリングがさらに拡張され、基本土地サイクリングが登場した。アラーラ再誕では、タイプ・サイクリングを2つ持つカードや、サイクリング・コストに混成マナ・シンボルを含むものが登場した。

長らくマナを要求するサイクリング・コストの下限値は色マナなら1点、不特定マナなら2点であったが、統率者2016で基本土地サイクリング(1)を持つ灰のやせ地/Ash Barrensが登場。4年後のイコリア:巨獣の棲処では通常のサイクリングにもコストが(1)であるものが多数登場した。

[編集] 利用

特定の状況下でしか機能しないようなカードは、効果が強力でも、その「特定の状況」が来ないと腐ってしまうというジレンマを抱えている。ドロー系カードでフォローするという手もあるが、無駄カードになってしまうということに変わりは無い。そこで、腐りやすいカードに手札入れ替えの能力を持たせて自己完結させ、融通を効く様にしたのがサイクリングである。

しかしウルザ・ブロックのものに関しては、サイクリングを得た代償にマナ・コスト重くなっているなど素の性能が悪いものが多く、同類の効果の汎用カードの単なる劣化版と見られることも多かった。波動機/Fluctuator関連のコンボデッキを除けば、野生の犬/Wild Dogs誤算/Miscalculationなどの、サイクリングを除外しても効果的なカードが使用されるにとどまった。

サイクリング誘発型能力が登場したオンスロート・ブロックでは、稲妻の裂け目/Lightning Riftなどサイクリングを参照するカードの存在もあり、アストログライドのようにこのギミックを中核に据えたデッキまで登場するに至った。また、土地サイクリングも序盤の安定化と終盤のフィニッシャー確保を兼ね、いくつかのコントロールデッキで使われていた。

その後も、サイクリングの再登場のたびに有用なカードが増加し、加えてサイクリングと相性の良いカード(手札を捨てることや墓地を参照するカードなど)も増加したことにより、さまざまな環境で使用されるようになった。

[編集] その他

  • サイクリングはプレイ感が良いためプレイヤーからの評判が高く、ストーム値は3である[3]。そのため上述したように数多くのカード・セットに登場しているが、長らく常磐木はおろか落葉樹にもなっていなかった[4]。この理由についてMark Rosewaterは、常磐木化できるキーワードの上限数の問題に加えて、フレイバーの乏しさという問題点を挙げている[5]。その後、ニューカペナの街角の開発中に落葉樹の理念が改められ、サイクリングは落葉樹に設定された[6]
  • サプリメント・セットなどの構築済みデッキでも再録カードとして収録される機会が多い。特に統率者戦用セットでは多くのセットでサイクリング(またはタイプ・サイクリング)が扱われている。
  • 上述の通り、アモンケット・ブロックではカードを捨てることで誘発する誘発条件を「カードをサイクリングするか捨てるたび」と記述していた。理解の助けになることを狙ったものだったが、実際にはこの書式はプレイヤーを混乱させるものだったため、イコリア:巨獣の棲処および統率者2020以降では単に「カードを捨てるたび」という書式に戻った[7]

[編集] 関連カード

サイクリング能力に直接影響を与えたり、サイクリング能力を与えるカード。

[編集] 脚注

  1. 1.0 1.1 Amonkhet Talking, Part 1/『アモンケット』語り その1Making Magic 2017年4月24日 Mark Rosewater著)
  2. 新規+進化(Making Magic 2013年5月6日)
  3. Storm Scale:Kaladesh and Amonket/ストーム値:『カラデシュ』と『アモンケット』(Making Magic 2019年3月26日 Mark Rosewater著)
  4. About Cycling, it's deciduous right now, correct?...Blogatog 2017年8月29日 Mark Rosewater著)
  5. Odds & Ends: Amonkhet, Part 1/こぼれ話:『アモンケット』 その1Making Magic 2017年5月22日 Mark Rosewater著)
  6. Deciduous/落葉樹(Making Magic 2022年3月28日 Mark Rosewater著)
  7. I was a huge fan of the "cycle or discard" wording...Blogatog 2020年4月9日 Mark Rosewater著)

[編集] 参考

引用:総合ルール 20231117.0

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