ウェザーライトの英雄、ジェラード/Gerrard, Weatherlight Hero
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*[[誘発型能力]]の[[解決]]前にジェラードが墓地から移動した場合も、ジェラードを追放する部分だけが無視され、クリーチャーやアーティファクトは戦場に戻る。これはジェラードを追放することがコストではなく効果の一部であり、[[マジックの黄金律#実行不可能な指示は無視する|実行不可能な指示であるとして無視]]されるため。同様の事例として[[墓掘りの檻/Grafdigger's Cage]]の影響下ではクリーチャーでないアーティファクトのみが戦場に戻る。 | *[[誘発型能力]]の[[解決]]前にジェラードが墓地から移動した場合も、ジェラードを追放する部分だけが無視され、クリーチャーやアーティファクトは戦場に戻る。これはジェラードを追放することがコストではなく効果の一部であり、[[マジックの黄金律#実行不可能な指示は無視する|実行不可能な指示であるとして無視]]されるため。同様の事例として[[墓掘りの檻/Grafdigger's Cage]]の影響下ではクリーチャーでないアーティファクトのみが戦場に戻る。 | ||
**[[トークン]]は墓地に置かれてから消滅するため、ジェラードの[[コピー]]・トークンが死亡しても問題なく能力は誘発するし解決される。 | **[[トークン]]は墓地に置かれてから消滅するため、ジェラードの[[コピー]]・トークンが死亡しても問題なく能力は誘発するし解決される。 | ||
− | ** | + | **ジェラードのコピーになっているクリーチャーが死亡して能力が誘発したなら、解決時にそのカードが追放される。コピー効果が終わっても、それによって[[オブジェクト]]を見失うことはない。 |
**ジェラードの追放(ならびに一連の効果)は任意ではない。仮に戻せるカードがなかったとしてもジェラードは可能な限り追放されなくてはならないし、一部のカードだけを戦場に戻すといったことは通常できない。 | **ジェラードの追放(ならびに一連の効果)は任意ではない。仮に戻せるカードがなかったとしてもジェラードは可能な限り追放されなくてはならないし、一部のカードだけを戦場に戻すといったことは通常できない。 | ||
*ジェラードが戦場に存在しない間に戦場から墓地に置かれたクリーチャーやアーティファクトであっても、それらは戦場に戻る。 | *ジェラードが戦場に存在しない間に戦場から墓地に置かれたクリーチャーやアーティファクトであっても、それらは戦場に戻る。 | ||
− | *カードはどんな場合でも必ず[[オーナー]]の墓地に置かれる({{CR|404.1}})。このため墓地に落ちる直前まで[[対戦相手]]に[[ | + | *カードはどんな場合でも必ず[[オーナー]]の墓地に置かれる({{CR|404.1}})。このため墓地に落ちる直前まで[[対戦相手]]に[[コントロール]]を奪われていたカードも([[あなた|自分]]のコントロール下で)戦場に戻る。 |
− | * | + | *戦場ではクリーチャーまたはアーティファクトだったが、墓地ではそのどちらでもないという場合は戦場に戻らない(例:[[ミシュラランド]])。逆に、戦場ではクリーチャーでもアーティファクトでもなかったとしても、墓地でどちらかに該当するならば戦場に戻る(例:[[賢いなりすまし/Clever Impersonator]])。 |
− | **戦場で[[合体]]していた2枚のカードは、[[第1面]] | + | **戦場で[[合体]]していた2枚のカードは、[[第1面]]の[[アーティファクト]]でも[[クリーチャー]]でない部分を除き、それぞれ合体前の状態で戦場に戻る({{CR|{{その他のルールのCR番号|両面カード}}.21}})。 |
+ | **この能力は上記の通り、墓地にある時のカード・タイプを見る。したがって「あなたの墓地にあるアーティファクトやクリーチャーであって」は本来なら「あなたの墓地にあるアーティファクト・カードやクリーチャー・カードであって」という表記が適切である。 | ||
==関連カード== | ==関連カード== |
2023年5月18日 (木) 22:18時点における最新版
伝説のクリーチャー — 人間(Human) 兵士(Soldier)
先制攻撃
ウェザーライトの英雄、ジェラードが死亡したとき、これを追放し、あなたの墓地にあるアーティファクトやクリーチャーであってこのターンに戦場からあなたの墓地に置かれたカードをすべて戦場に戻す。
ウェザーライト・サーガの主人公、ジェラード/Gerrardが2回目のカード化。死亡したとき同じターンに戦場から墓地へ置かれたクリーチャーとアーティファクトを救う伝説の人間・兵士。
クリーチャーとしてのスペックは2色4マナの3/3先制攻撃と、近年カードパワーの増加が著しい伝説のクリーチャー、それもエターナル環境でのみ使用可能なカードとしてはやや地味め。 しかし特筆されるべきはもう一つの能力で、死亡時に信仰の見返り/Faith's Rewardに似た限定的なリアニメイトが発生する。どちらかといえばこちらを主として採用することになるだろうから、それに加えて戦況に応じて戦えるクリーチャーが立つと考えれば十分な性能と言えるだろうか。効果範囲がアーティファクトかクリーチャーのみに限定されてしまってはいるが、エンチャントや土地はそう頻繁に墓地に落とされるものでもないし、構築の段階で気を使えば本家には及ばずとも見劣りもしない。ただしこちらはそれ自体がクリーチャーだからか、自身を追放してしまうため使いまわせなくなっている。ジェラードをあらかじめ戦場に出しておけば、あとは生け贄なり全体除去なりすれば余分なマナを立たせておく必要がない点は本家にない特長。
ジェラードもろともクリーチャーを吹き飛ばすことで能動的に死亡誘発能力を引き起こせるリセットカードと相性が非常によく、特に啓示の刻/Hour of Revelationとのシナジーには目を見張るものがある。187クリーチャーを相当数戻せれば、それだけでかなりのアドバンテージを獲得できる。 他方、単体除去にはめっぽう弱い。死亡誘発能力の影響力がその時の状況に大きく左右される性質上、自分が望んだ以外のタイミングで除去を撃たれると大抵の場合は不発に終わるだろう。前述のリセット呪文とのシナジーに頼りきったプレイングをしていると、対応して除去された場合にゲームプランの立て直しが困難になることは想像に難くない。
- ジェラードを繰り返し生け贄に捧げる手段とサッフィー・エリクスドッター/Saffi Eriksdotterまたは忠臣/Loyal Retainersで無限コンボ。サクり台としてファイレクシアの供犠台/Phyrexian Altarを用いれば無限マナ、ファイレクシアの食屍鬼/Phyrexian Ghoulなら無限パンプアップなど。タップやマナを必要としないため、コンボパーツが揃った時点からコンボを開始でき、隙が少ない。
- イラストの背景にはハナ/Hannaを始めとしたウェザーライト/Weatherlightの仲間たちが描かれている[1]。
- 初代ジェラードであるジェラード・キャパシェン/Gerrard Capashenの出来の悪さから、開発部はたびたび「ジェラードをもっと公正に表したカードを作りたい」と述べていた[2][3]。これはその念願が叶った形と言える。
[編集] ルール
- 誘発型能力の解決前にジェラードが墓地から移動した場合も、ジェラードを追放する部分だけが無視され、クリーチャーやアーティファクトは戦場に戻る。これはジェラードを追放することがコストではなく効果の一部であり、実行不可能な指示であるとして無視されるため。同様の事例として墓掘りの檻/Grafdigger's Cageの影響下ではクリーチャーでないアーティファクトのみが戦場に戻る。
- ジェラードが戦場に存在しない間に戦場から墓地に置かれたクリーチャーやアーティファクトであっても、それらは戦場に戻る。
- カードはどんな場合でも必ずオーナーの墓地に置かれる(CR:404.1)。このため墓地に落ちる直前まで対戦相手にコントロールを奪われていたカードも(自分のコントロール下で)戦場に戻る。
- 戦場ではクリーチャーまたはアーティファクトだったが、墓地ではそのどちらでもないという場合は戦場に戻らない(例:ミシュラランド)。逆に、戦場ではクリーチャーでもアーティファクトでもなかったとしても、墓地でどちらかに該当するならば戦場に戻る(例:賢いなりすまし/Clever Impersonator)。
[編集] 関連カード
- ジェラード・キャパシェン/Gerrard Capashen
- ウェザーライトの英雄、ジェラード/Gerrard, Weatherlight Hero
[編集] サイクル
統率者2019のレアの伝説のクリーチャーのサイクル。固有色は、収録されている構築済みデッキの色から1色を欠いたものになっている。
- ヨーグモスの息子、ケリク/K'rrik, Son of Yawgmoth(黒)
- 航海士、ターンガース/Tahngarth, First Mate(赤緑)
- 戦慄蒔き、グリズモルド/Grismold, the Dreadsower(黒緑)
- ウェザーライトの英雄、ジェラード/Gerrard, Weatherlight Hero(赤白)
[編集] ストーリー
詳細はジェラード・キャパシェン/Gerrard Capashen (ストーリー)を参照。
[編集] 脚注
- ↑ 壁紙(2560x1600)(Daily MTG 2019年8月7日)
- ↑ Developing for Story/物語のためのデベロップ(Latest Developments 2015年8月21日 Sam Stoddard著)
- ↑ Face Cards, Part 2/カードの登場 その2(Making Magic 2018年12月3日 Mark Rosewater著)