超過
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==解説== | ==解説== | ||
− | ラヴニカへの回帰で[[イゼット団/The Izzet]]に割り振られたキーワード。単体への呪文の効果が全体へと拡大する、直感的にわかりやすいが大胆な[[能力]]。 | + | ラヴニカへの回帰で[[イゼット団/The Izzet]]に割り振られたキーワード。単体への呪文の効果が全体へと拡大する、直感的にわかりやすいが大胆な[[能力]]。 |
[[ラヴニカへの回帰ブロック]]ではイゼット団の[[色]]である[[青]]と[[赤]]に割り振られ、[[統率者2015]]でもイゼット団の呪文として登場した。 | [[ラヴニカへの回帰ブロック]]ではイゼット団の[[色]]である[[青]]と[[赤]]に割り振られ、[[統率者2015]]でもイゼット団の呪文として登場した。 | ||
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**基本的にはこれに沿ったデザインがなされているが、前述の[[精神の掻き寄せ/Mind Rake]]はデザイン空間の拡張として「コスト大、効果小」と「コスト小、効果大(デメリットあり)」を選ぶという試みが取られている。 | **基本的にはこれに沿ったデザインがなされているが、前述の[[精神の掻き寄せ/Mind Rake]]はデザイン空間の拡張として「コスト大、効果小」と「コスト小、効果大(デメリットあり)」を選ぶという試みが取られている。 | ||
*同じ英語名を持つ[[カード]]に[[過負荷/Overload]]がある。 | *同じ英語名を持つ[[カード]]に[[過負荷/Overload]]がある。 | ||
+ | *「[[任意の対象]]/any target」という記述に超過が適用されると「any each」という意味の通らない文ができてしまうが、[[ファイレクシア:完全なる統一]]までで、これらの記述を両方持つ[[カード]]や、両方持たせる方法は存在しない。 | ||
+ | **この記述が登場した[[ドミナリア]]の時点で、[[プレイヤー]]と[[クリーチャー]]の両方を対象に取れるダメージ呪文は超過呪文の中に存在しなかった。そのため[[オラクル]]改訂によってこのような問題が起こることもなかった。 | ||
==参考== | ==参考== |
2024年6月2日 (日) 12:44時点における最新版
超過/Overload | |
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種別 | 常在型能力 |
登場セット | ラヴニカへの回帰 ドラゴンの迷路 統率者2015 モダンホライゾン モダンホライゾン2 統率者レジェンズ:バルダーズ・ゲートの戦い統率者デッキ 兄弟戦争統率者デッキ Ravnica: Cluedo Edition モダンホライゾン3 モダンホライゾン3統率者デッキ |
CR | CR:702.96 |
超過(ちょうか)/Overloadは、ラヴニカへの回帰で初登場したキーワード能力。これを持つカードがスタック上にある間に機能する常在型能力2つからなる。
Cyclonic Rift / サイクロンの裂け目 (1)(青)
インスタント
インスタント
あなたがコントロールしていない土地でないパーマネント1つを対象とし、それをオーナーの手札に戻す。
超過(6)(青)(あなたはこの呪文をその超過コストで唱えてもよい。そうしたなら、あなたがコントロールしていない土地でない各パーマネントをそれぞれオーナーの手札に戻す。)
[編集] 定義
超過 [コスト]は以下の2つの常在型能力からなる。
- あなたはこの呪文のマナ・コストを支払うのではなく、[コスト]を支払ってもよい。
- この呪文の超過コストを支払うことにした場合、その文章欄に書かれた「target」という語すべてを「each」という語に変更する。(文章変更効果)
日本語版は文法の関係で理解しにくいため、注釈文に変更後の効果がそのまま書いてある。
[編集] 解説
ラヴニカへの回帰でイゼット団/The Izzetに割り振られたキーワード。単体への呪文の効果が全体へと拡大する、直感的にわかりやすいが大胆な能力。
ラヴニカへの回帰ブロックではイゼット団の色である青と赤に割り振られ、統率者2015でもイゼット団の呪文として登場した。
モダンホライゾンでは逆に白、黒、緑のみに存在し、超過で唱えると不利益ももたらす精神の掻き寄せ/Mind Rakeも登場した。
[編集] ルール
- 超過コストは代替コストなので、「マナ・コストを支払うことなく唱える」やフラッシュバックなど他の代替コストと一緒に支払うことはできない。代替コストの項も参照。
- 超過コストを支払って唱える場合、それは対象を取らなくなる。通常では適切な対象を取れない場合でも、超過コストを支払うなら唱えることができる。
[編集] その他
- 超過を持つ呪文のほとんどは、何らかのオブジェクトのうち、「あなたがコントロールする」または「あなたがコントロールしていない」もの1つを対象に取る。基本的に利益をもたらすものが前者、不利益をもたらすものが後者となっている。
- デザインの元となったのは、The Great Designer SearchでのKenneth Nagleの提出案の中に含まれていた分散/Dispersionというメカニズムである。さらにその着想元となったのは放射/Radiate。
- ラヴニカ・ブロックにおけるイゼットのキーワードである複製とはよく似ている。さらに言えば、どちらも「コスト小、効果小」と「コスト大、効果大」を選択できるという、キッカーの系譜に連なるメカニズムである。
- 基本的にはこれに沿ったデザインがなされているが、前述の精神の掻き寄せ/Mind Rakeはデザイン空間の拡張として「コスト大、効果小」と「コスト小、効果大(デメリットあり)」を選ぶという試みが取られている。
- 同じ英語名を持つカードに過負荷/Overloadがある。
- 「任意の対象/any target」という記述に超過が適用されると「any each」という意味の通らない文ができてしまうが、ファイレクシア:完全なる統一までで、これらの記述を両方持つカードや、両方持たせる方法は存在しない。
[編集] 参考
- On the Origin of Scavenge and Overload/活用と超過の起源(DailyMTG.com、文:Kenneth Nagle、訳:米村薫)
- Designing for Izzet/イゼットのデザイン(DailyMTG.com、Making Magic、文:Mark Rosewater、訳:米村薫)
- 「超過」でテキスト検索
- キーワード能力
- 代替コスト
- 文章変更効果
- イゼット団/The Izzet
- ルーリング
引用:総合ルール 20231117.0
- 7 その他のルール
- 702 キーワード能力
- 702.96 超過/Overload
- 702.96a 超過は、超過を持つ呪文がスタックにある間に働く2つの常在型能力を表すキーワードである。「超過[[[コスト]]]/Overload [cost]」は、「あなたはこの呪文のマナ・コストを支払うのではなく、[[[コスト]]]を支払ってもよい。」と「この呪文の超過 コストを支払うなら、その文章欄に書かれた『target』という語すべてを『each』という語に変更する。」を意味する。(訳注:日本語版ではこの適用後の文章が注釈文として添えられている。)超過 能力を使って呪文を唱えることは、rule 601.2bおよび rule 601.2f-hの代替コストの支払いに関するルールに従う。
- 702.96b プレイヤーが呪文の超過 コストを支払うことを選んだ場合、その呪文は対象をとらなくなる。その呪文は、超過 コストを支払わずに唱えた場合に適正な対象として選ぶことができないオブジェクトにも影響を及ぼすことができる。
- 702.96c 超過の2つ目の能力は文章変更効果を作る。rule 612〔文章変更効果〕参照。
- 702.96 超過/Overload
- 702 キーワード能力