不可思の一瞥/Glimpse the Unthinkable
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− | + | 一気に[[ライブラリー]]10枚という削りっぷりは、かつての[[焚書/Book Burning]]をも超えており、登場時は[[マジック:ザ・ギャザリング|マジック]]の歴史の中でもトップクラスであった。当然ながら、これ単体では[[カード・アドバンテージ]]を失い、[[戦場]]にも全く影響しない[[効果]]なので、何も考えずに[[デッキ]]に入る[[カード]]ではない。 | |
− | *同じくライブラリーを10枚削る[[クリーチャー]]に[[レイヴンギルドの師匠/Raven Guild Master]]がいる。そちらは[[追放]]するので、[[対戦相手]] | + | 登場時は[[エクステンデッド]]の[[発掘 (デッキ)|ドレッジ]]において、自分の[[墓地]]を[[肥やす]]手段として使われた。[[モダン]]ではこれや[[書庫の罠/Archive Trap]]を使って[[ライブラリーアウト]]を狙うデッキも存在する。(→[[青黒ライブラリーアウト]]) |
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+ | *同じくライブラリーを10枚削る[[クリーチャー]]に[[レイヴンギルドの師匠/Raven Guild Master]]がいる。そちらは[[追放]]するので、[[対戦相手]]の墓地を肥やしたりすることはないが、自分の墓地肥やしに転用する事もできない。 | ||
*[[禿鷹ゾンビ/Vulturous Zombie]]が[[戦場]]にいる状態でこいつを撃てばあっという間にとんでもない[[サイズ]]になる。 | *[[禿鷹ゾンビ/Vulturous Zombie]]が[[戦場]]にいる状態でこいつを撃てばあっという間にとんでもない[[サイズ]]になる。 | ||
− | * | + | *[[マナ総量]]と[[効果]]が半分になった小型版は[[秘本掃き/Tome Scour]]。 |
+ | *舞台を同じく[[ラヴニカ/Ravnica]]にした[[ラヴニカへの回帰ブロック]]で登場した[[強行+突入/Breaking+Entering]]の強行の方は、同じ[[マナ・コスト]]ながら削る枚数が若干少なくなっている。[[分割カード]]ゆえの融通の効きやすさからだろう。 | ||
+ | *後に[[書庫の罠/Archive Trap]]や[[正気破砕/Fractured Sanity]]など、固定値の[[切削]]でもより多く削れるカードが登場しており、かつてほどのインパクトは薄れている。とはいえ、2[[マナ]]で10枚というコスト・パフォーマンスの良さは未だに強みである。 | ||
+ | *時々間違える人がいるが、「不可"視"」ではなく「不可"思"」なので注意。ライブラリー破壊に精神攻撃の[[フレイバー|イメージ]]があることや[[フレイバー・テキスト]]から、思考ができなくなるようなものを見てしまったということだろう。 | ||
+ | {{フレイバーテキスト|我らの建前を見抜けるどんな鋭い者がいたとしても、[[ディミーア家/House Dimir|ディミーア家]]の真実に対する構えはまったくできていないだろう。|[[ザデック/Szadek|ザデック]]|[[ディセンション]]版}} | ||
+ | {{フレイバーテキスト|彼はエレミールの閉ざされた秘本の探索に生涯を費やした。その最期も、単語一つを解読するまではなんとか意識を保つことができた。||[[ダブルマスターズ2022]]・[[ボーダーレス]]版}} | ||
==参考== | ==参考== | ||
− | *[[カード名国語辞典]] | + | *[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/good-gold-2018-09-04 As Good as Gold]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0031023/ 金のように]([[Making Magic]] [[2018年]]9月4日 [[Mark Rosewater]]著) |
+ | *[[ライブラリー破壊カード]] | ||
+ | *[[カード名国語辞典#一瞥|一瞥]]([[カード名国語辞典]]) | ||
*[[カード個別評価:ラヴニカ:ギルドの都]] - [[レア]] | *[[カード個別評価:ラヴニカ:ギルドの都]] - [[レア]] | ||
+ | *[[カード個別評価:ダブルマスターズ2022]] - [[レア]] | ||
+ | *[[カード個別評価:アイコニックマスターズ]] - [[レア]] | ||
+ | *[[カード個別評価:ヒストリック・アンソロジー6]] - [[レア]] |
2024年1月23日 (火) 16:13時点における最新版
一気にライブラリー10枚という削りっぷりは、かつての焚書/Book Burningをも超えており、登場時はマジックの歴史の中でもトップクラスであった。当然ながら、これ単体ではカード・アドバンテージを失い、戦場にも全く影響しない効果なので、何も考えずにデッキに入るカードではない。
登場時はエクステンデッドのドレッジにおいて、自分の墓地を肥やす手段として使われた。モダンではこれや書庫の罠/Archive Trapを使ってライブラリーアウトを狙うデッキも存在する。(→青黒ライブラリーアウト)
- 同じくライブラリーを10枚削るクリーチャーにレイヴンギルドの師匠/Raven Guild Masterがいる。そちらは追放するので、対戦相手の墓地を肥やしたりすることはないが、自分の墓地肥やしに転用する事もできない。
- 禿鷹ゾンビ/Vulturous Zombieが戦場にいる状態でこいつを撃てばあっという間にとんでもないサイズになる。
- マナ総量と効果が半分になった小型版は秘本掃き/Tome Scour。
- 舞台を同じくラヴニカ/Ravnicaにしたラヴニカへの回帰ブロックで登場した強行+突入/Breaking+Enteringの強行の方は、同じマナ・コストながら削る枚数が若干少なくなっている。分割カードゆえの融通の効きやすさからだろう。
- 後に書庫の罠/Archive Trapや正気破砕/Fractured Sanityなど、固定値の切削でもより多く削れるカードが登場しており、かつてほどのインパクトは薄れている。とはいえ、2マナで10枚というコスト・パフォーマンスの良さは未だに強みである。
- 時々間違える人がいるが、「不可"視"」ではなく「不可"思"」なので注意。ライブラリー破壊に精神攻撃のイメージがあることやフレイバー・テキストから、思考ができなくなるようなものを見てしまったということだろう。
我らの建前を見抜けるどんな鋭い者がいたとしても、ディミーア家の真実に対する構えはまったくできていないだろう。― ザデック(出典:ディセンション版)
彼はエレミールの閉ざされた秘本の探索に生涯を費やした。その最期も、単語一つを解読するまではなんとか意識を保つことができた。(出典:ダブルマスターズ2022・ボーダーレス版)