黒緑エルフ

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'''黒緑エルフ'''(''Black-Green Elves'')は、その名の通り[[エルフ]]を主力とした[[黒緑ビートダウン]][[デッキ]]。[[ローウィン]]でエルフが主要[[部族 (俗称)|部族]]に選ばれたことで誕生した[[エルフ (デッキ)|エルフデッキ]]である。
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'''黒緑エルフ'''(''Black-Green Elves'')は、その名の通り[[エルフ]]を主力とした[[黒緑ビートダウン]][[デッキ]]。[[ローウィン]]でエルフが主要[[クリーチャー・タイプ]]に選ばれたことで誕生した[[エルフ (デッキ)|エルフデッキ]]である。
  
 
==概要==
 
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{{#card:Wren's Run Vanquisher}}
 
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定番の[[野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker]]などに加え、[[傲慢な完全者/Imperious Perfect]][[レンの地の克服者/Wren's Run Vanquisher]]などが採用される。
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基本は[[ラノワールのエルフ/Llanowar Elves]]等の[[マナ・クリーチャー]]による[[マナ加速]]から[[レンの地の克服者/Wren's Run Vanquisher]]等の[[クリーチャー]]を[[展開]]する。マナ・クリーチャーに加え[[樹上の村/Treetop Village]]により[[マナ基盤]]を厚く取ることができるため[[野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker]]といった[[重い|重め]]の[[パワーカード]]も採用される。
  
序盤は[[クリーチャー]][[ライフ]][[削る|削って]]いき、最後は[[不敬の命令/Profane Command]]の[[カードパワー]]で押し切るのが基本。
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[[タイプ的]][[デッキ]]でありながら非[[エルフ]]のクリーチャーも性能が良ければ採用されるのが特徴。特に[[モーニングタイド]]で[[カメレオンの巨像/Chameleon Colossus]]を得てからは[[ロード (俗称)|ロード]]の[[傲慢な完全者/Imperious Perfect]]も選択肢の一つという位置づけ。
  
[[世界選手権07]]では日本勢の多くがこのタイプを使用し、[[森勝洋]]・[[中野圭貴]]の両名をベスト8に輩出(→[[#サンプルレシピ1|*1]])。その後も長らく[[メタゲーム|メタ]]の一角を占め続けた。特に[[モーニングタイド]]以降は[[メタゲーム]]の中心となった[[フェアリー (デッキ)|青黒フェアリー]]に優位に立てたことも大きい。
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それでもデッキ内のクリーチャーをエルフ中心で構成するのは[[光り葉の宮殿/Gilt-Leaf Palace]]の存在に依るところが大きい。これにより[[ラノワールの荒原/Llanowar Wastes]]と合わせ[[アンタップイン]]の[[2色土地]]が8枚体制になり、1[[ターン]]目に[[思考囲い/Thoughtseize]]と[[ラノワールのエルフ/Llanowar Elves]]のどちらも安定して[[唱える]]ことが可能になる。また、[[緑]]中心でありながら[[不敬の命令/Profane Command]]といった[[黒]]の[[ダブルシンボル]]まで採用できる。
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[[世界選手権07]]では日本勢の多くが使用し、[[森勝洋]]・[[中野圭貴]]の両名をベスト8に輩出(→[[#サンプルレシピ1|*1]])。その後も長らく[[メタゲーム|メタ]]の一角を占め続けた。特に[[モーニングタイド]]以降は[[メタゲーム]]の中心となった[[フェアリー (デッキ)|青黒フェアリー]]に優位に立てたことも大きい。
  
 
[[アラーラの断片ブロック]]参入後も、[[時のらせんブロック]]で失ったものが少なかったこともあり、引き続き同[[環境]]の[[黒緑ビートダウン#ローウィン=シャドウムーア・ブロック期|黒緑ビートダウン]]の一種として存在している。
 
[[アラーラの断片ブロック]]参入後も、[[時のらせんブロック]]で失ったものが少なかったこともあり、引き続き同[[環境]]の[[黒緑ビートダウン#ローウィン=シャドウムーア・ブロック期|黒緑ビートダウン]]の一種として存在している。
  
[[アラーラの断片]]と[[コンフラックス]]では得た物がほとんどなかったが、[[アラーラ再誕]]の参入により、[[朽ちゆくヒル/Putrid Leech]]や[[大渦の脈動/Maelstrom Pulse]]を得た。これにより再び[[メタゲーム]]の上位に復帰しつつある。→[[#サンプルレシピ2|*2]]
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[[アラーラの断片]]と[[コンフラックス]]では得た物がほとんどなかったが、[[アラーラ再誕]]の参入により、[[朽ちゆくヒル/Putrid Leech]]や[[大渦の脈動/Maelstrom Pulse]]を得たことにより、再び[[メタゲーム]]の上位に復帰した。→[[#サンプルレシピ2|*2]]
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その後[[第10版]]が[[ローテーション]][[落ちる|落ち]]し、[[ラノワールの荒原/Llanowar Wastes]]と[[樹上の村/Treetop Village]]が抜けたことにより[[ローウィン・ブロック]]落ちを待たずして環境から去った。
  
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*備考
 
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**[[世界選手権07]] ベスト8 ([http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgevent/worlds07/japan 参考])
 
**[[世界選手権07]] ベスト8 ([http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgevent/worlds07/japan 参考])
**使用者:[[森勝洋]]
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**使用者:[[森勝洋]]
 
*[[フォーマット]]
 
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**[[スタンダード]]([[第10版]]+[[コールドスナップ]]+[[時のらせんブロック]]+[[ローウィン]])
 
**[[スタンダード]]([[第10版]]+[[コールドスナップ]]+[[時のらせんブロック]]+[[ローウィン]])
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*[[時のらせんブロック]]期のもので、最初に活躍したタイプ。
 
*[[時のらせんブロック]]期のもので、最初に活躍したタイプ。
*[[WotC]]内のコラム「[http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgevent/worlds07/blog1ja#12 「黒緑エルフ」という選択]」も参照のこと。
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*[[WotC]]内のコラム「[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/event-coverage/2007-world-championships-blog-2007-07-28-0 「黒緑エルフ」という選択]」も参照のこと。
  
==サンプルレシピ2==
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===後期型===
 
*備考
 
*備考
 
**[[グランプリバルセロナ09]] ベスト8 ([http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/eventcoverage/gpbar09/welcome 参考])
 
**[[グランプリバルセロナ09]] ベスト8 ([http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/eventcoverage/gpbar09/welcome 参考])
**使用者:[[Sean Og Murphy]]
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**使用者:[[Sean Og Murphy]]
 
*[[フォーマット]]
 
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**[[スタンダード]]([[第10版]]+[[ローウィン=シャドウムーア・ブロック]]+[[アラーラの断片ブロック]])
 
**[[スタンダード]]([[第10版]]+[[ローウィン=シャドウムーア・ブロック]]+[[アラーラの断片ブロック]])
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*こちらは[[アラーラの断片ブロック]]参入後の後期型。
 
*こちらは[[アラーラの断片ブロック]]参入後の後期型。
*[[フェアリー (デッキ)#ローウィン=シャドウムーア・ブロック+アラーラ・ブロック期|青黒フェアリー]]を意識して、[[メインデッキ|メイン]]から[[雲打ち/Cloudthresher]]が採用されている。
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*[[フェアリー (デッキ)#ローウィン=シャドウムーア・ブロック+アラーラ・ブロック期|青黒フェアリー]]を意識して、[[メインデッキ]]から[[雲打ち/Cloudthresher]]が採用されている。
  
 
==参考==
 
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*[[エルフ (デッキ)]]
 
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*[[デッキ集]]
 
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[[Category:ビートダウンデッキ]]
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[[Category:ローウィン=シャドウムーア・ブロックを含むスタンダードデッキ]]

2024年6月11日 (火) 23:05時点における最新版

黒緑エルフ(Black-Green Elves)は、その名の通りエルフを主力とした黒緑ビートダウンデッキローウィンでエルフが主要クリーチャー・タイプに選ばれたことで誕生したエルフデッキである。

目次

[編集] 概要


Wren's Run Vanquisher / レンの地の克服者 (1)(緑)
クリーチャー — エルフ(Elf) 戦士(Warrior)

この呪文を唱えるための追加コストとして、あなたの手札にあるエルフ(Elf)・カードを1枚公開するか(3)を支払う。
接死(これが何らかのダメージをクリーチャーに与えたら、それだけで破壊する。)

3/3


Profane Command / 不敬の命令 (X)(黒)(黒)
ソーサリー

以下から2つを選ぶ。
・プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーはX点のライフを失う。
・あなたの墓地にある、マナ総量がX以下のクリーチャー・カード1枚を対象とし、それを戦場に戻す。
・クリーチャー1体を対象とする。ターン終了時まで、それは-X/-Xの修整を受ける。
・クリーチャーを最大X体まで対象とする。ターン終了時まで、それらは畏怖を得る。(それらは、黒でもアーティファクトでもないクリーチャーによってはブロックされない。)


基本はラノワールのエルフ/Llanowar Elves等のマナ・クリーチャーによるマナ加速からレンの地の克服者/Wren's Run Vanquisher等のクリーチャー展開する。マナ・クリーチャーに加え樹上の村/Treetop Villageによりマナ基盤を厚く取ることができるため野生語りのガラク/Garruk Wildspeakerといった重めパワーカードも採用される。

タイプ的デッキでありながら非エルフのクリーチャーも性能が良ければ採用されるのが特徴。特にモーニングタイドカメレオンの巨像/Chameleon Colossusを得てからはロード傲慢な完全者/Imperious Perfectも選択肢の一つという位置づけ。

それでもデッキ内のクリーチャーをエルフ中心で構成するのは光り葉の宮殿/Gilt-Leaf Palaceの存在に依るところが大きい。これによりラノワールの荒原/Llanowar Wastesと合わせアンタップイン2色土地が8枚体制になり、1ターン目に思考囲い/Thoughtseizeラノワールのエルフ/Llanowar Elvesのどちらも安定して唱えることが可能になる。また、中心でありながら不敬の命令/Profane Commandといったダブルシンボルまで採用できる。

タイプ的デッキにありがちなシナジー中心のデッキではなく、個々のカードパワーにより押し切ることをメインとするグッドスタッフ寄りのビートダウンデッキである。

[編集] 活躍

世界選手権07では日本勢の多くが使用し、森勝洋中野圭貴の両名をベスト8に輩出(→*1)。その後も長らくメタの一角を占め続けた。特にモーニングタイド以降はメタゲームの中心となった青黒フェアリーに優位に立てたことも大きい。

アラーラの断片ブロック参入後も、時のらせんブロックで失ったものが少なかったこともあり、引き続き同環境黒緑ビートダウンの一種として存在している。

アラーラの断片コンフラックスでは得た物がほとんどなかったが、アラーラ再誕の参入により、朽ちゆくヒル/Putrid Leech大渦の脈動/Maelstrom Pulseを得たことにより、再びメタゲームの上位に復帰した。→*2

その後第10版ローテーション落ちし、ラノワールの荒原/Llanowar Wastes樹上の村/Treetop Villageが抜けたことによりローウィン・ブロック落ちを待たずして環境から去った。

[編集] サンプルレシピ

[編集] 初期型

メインデッキ (60)
クリーチャー (23)
1 ボリアルのドルイド/Boreal Druid
1 護民官の道探し/Civic Wayfinder
4 傲慢な完全者/Imperious Perfect
4 ラノワールのエルフ/Llanowar Elves
2 仮面の称賛者/Masked Admirers
1 呪われたミリー/Mirri the Cursed
3 タルモゴイフ/Tarmogoyf
3 トロールの苦行者/Troll Ascetic
4 レンの地の克服者/Wren's Run Vanquisher
呪文 (14)
2 眼腐りの終焉/Eyeblight's Ending
2 野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker
1 ロクソドンの戦槌/Loxodon Warhammer
1 名も無き転置/Nameless Inversion
4 不敬の命令/Profane Command
4 思考囲い/Thoughtseize
土地 (23)
5 森/Forest
4 光り葉の宮殿/Gilt-Leaf Palace
4 ラノワールの荒原/Llanowar Wastes
1 ペンデルヘイヴン/Pendelhaven
4 樹上の村/Treetop Village
4 沼/Swamp
1 ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth
サイドボード
2 雲打ち/Cloudthresher
1 クローサの掌握/Krosan Grip
3 リリアナ・ヴェス/Liliana Vess
1 ロクソドンの戦槌/Loxodon Warhammer
2 ファイレクシアのトーテム像/Phyrexian Totem
2 剃刀毛のマスティコア/Razormane Masticore
2 殺戮の契約/Slaughter Pact
2 ヴィリジアンのシャーマン/Viridian Shaman

[編集] 後期型

メインデッキ (60)
クリーチャー (24)
3 ラノワールのエルフ/Llanowar Elves
3 貴族の教主/Noble Hierarch
4 レンの地の克服者/Wren's Run Vanquisher
3 台所の嫌がらせ屋/Kitchen Finks
2 護民官の道探し/Civic Wayfinder
3 カメレオンの巨像/Chameleon Colossus
4 萎れ葉のしもべ/Wilt-Leaf Liege
2 雲打ち/Cloudthresher
呪文 (13)
3 思考囲い/Thoughtseize
2 名も無き転置/Nameless Inversion
3 大渦の脈動/Maelstrom Pulse
3 不敬の命令/Profane Command
2 野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker
土地 (23)
4 森/Forest
2 沼/Swamp
4 光り葉の宮殿/Gilt-Leaf Palace
4 樹上の村/Treetop Village
2 変わり谷/Mutavault
4 ラノワールの荒原/Llanowar Wastes
3 黄昏のぬかるみ/Twilight Mire
サイドボード
1 眼腐りの終焉/Eyeblight's Ending
2 原初の命令/Primal Command
1 思考囲い/Thoughtseize
1 ハリケーン/Hurricane
1 台所の嫌がらせ屋/Kitchen Finks
2 真髄の針/Pithing Needle
1 大渦の脈動/Maelstrom Pulse
2 くぐつ師の徒党/Puppeteer Clique
3 叫び大口/Shriekmaw
1 カメレオンの巨像/Chameleon Colossus

[編集] 参考

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