スリヴァー
提供:MTG Wiki
1行: | 1行: | ||
{{Otheruses|[[クリーチャー・タイプ]]|デッキ|スリヴァー (デッキ)}} | {{Otheruses|[[クリーチャー・タイプ]]|デッキ|スリヴァー (デッキ)}} | ||
− | '''スリヴァー'''/''Sliver''は、[[クリーチャー・タイプ]]の1つ。 | + | '''スリヴァー'''/''Sliver''は、[[クリーチャー・タイプ]]の1つ。[[マジック:ザ・ギャザリング]]オリジナルのクリーチャーである。 |
− | + | {{#card:winged Sliver}} | |
+ | {{#card:Sliver Queen}} | ||
+ | {{#card:Manaweft Sliver}} | ||
− | + | [[テンペスト・ブロック]]で初めて登場し、その後[[レギオン]]、[[スカージ]]、[[時のらせんブロック]]に再登場した。[[基本セット2014]]でも再登場したが、背景設定やメカニズムが大きく変更され論議を呼んだ。 | |
− | + | ||
− | + | ||
− | [[ | + | [[時のらせん]]までは全ての[[色]]に同数ずつ存在していたが、[[次元の混乱]]では[[白]]に1枚多く存在するため、バランスが崩れてしまった。基本セット2014では[[青]]と[[黒]]には[[レア]]のスリヴァーしか存在しないなどさらに大きくバランスが崩れた。[[単色]]以外に、2色や[[無色]]([[アーティファクト・クリーチャー]])のものもおり、さらには数少ない[[5色カード]]のうちの3枚、[[スリヴァーの女王/Sliver Queen]]、[[スリヴァーの首領/Sliver Overlord]]と[[スリヴァー軍団/Sliver Legion]]を擁する。 |
− | [[ | + | 初めから[[部族 (俗称)|部族]]メカニズムを意識して作られたクリーチャー・タイプであり、スリヴァー同士で同じ[[能力]]を共有するという能力を持つ。[[修整]]値計算が重複する場合が多いので計算しやすくするためか、[[パワー]]と[[タフネス]]の値が等しいという共通点も持つ。大半の[[カード名]]が、英語では1語に続く「_____ Sliver」、日本語では漢字2文字に続く「○○スリヴァー」という形式でなるべく統一されているのも特徴。[[テンペスト・ブロック]]では[[マナ・コスト]]や[[サイズ]]が[[サイクル]]で完全に統一されていたが、再登場を重ねるにつれ、その統一感は崩されつつある。基本セット2014では自分の[[コントロール (ルール用語)|コントロール]]するクリーチャーにのみ恩恵を与える形に変更された。 |
− | + | スリヴァー自身以外の[[部族カード]]としては、時のらせんブロックに[[巣石/Hivestone]]、[[ヴィダルケンの霊気魔道士/Vedalken AEthermage]]がある。 | |
+ | |||
+ | スリヴァー・[[トークン]]を生み出すカードは、[[スリヴァーの女王/Sliver Queen]]、[[繁殖スリヴァー/Brood Sliver]]、[[スリヴァー鍛冶/Sliversmith]]、[[巣の活性化/Hive Stirrings]]、[[ヴァンガード]]に[[Sliver Queen, Brood Mother]]と[[Sliver Queen Avatar]]がある。 | ||
+ | |||
+ | [[伝説の]]スリヴァーはいずれも5色クリーチャーであり、スリヴァーの女王、[[スリヴァーの首領/Sliver Overlord]]、[[スリヴァー軍団/Sliver Legion]]の3体である(基本セット2014現在) | ||
*意外にも[[畏怖]]や[[土地渡り]]など、基本的な能力でいまだそれを付加するものがデザインされていないものもある。 | *意外にも[[畏怖]]や[[土地渡り]]など、基本的な能力でいまだそれを付加するものがデザインされていないものもある。 | ||
22行: | 26行: | ||
*たまにsilver(銀)と誤読される。[[活性スリヴァー/Quick Sliver]]の英名はそれを利用した言葉遊びである(「Quicksilver(水銀)」とかけている)。また、[[メタリック・スリヴァー/Metallic Sliver]]も開発当初はSilver Sliverという名前であった。([http://mtg-jp.com/reading/translated/mm/023063/ スリヴァー・パイ]参照) | *たまにsilver(銀)と誤読される。[[活性スリヴァー/Quick Sliver]]の英名はそれを利用した言葉遊びである(「Quicksilver(水銀)」とかけている)。また、[[メタリック・スリヴァー/Metallic Sliver]]も開発当初はSilver Sliverという名前であった。([http://mtg-jp.com/reading/translated/mm/023063/ スリヴァー・パイ]参照) | ||
*[[テンペスト]]発売当時は日本語版が同時発売でなかったため、"Sliver"の読み方がはっきりせず、当初は「スライヴァー」と呼ぶ人がかなり多かった。注目の種族だったことも手伝って「スリヴァー派」と「スライヴァー派」の間でちょっとした論争になったこともある。クイーンズイングリッシュならば、スライヴァーと読むこともある。 | *[[テンペスト]]発売当時は日本語版が同時発売でなかったため、"Sliver"の読み方がはっきりせず、当初は「スライヴァー」と呼ぶ人がかなり多かった。注目の種族だったことも手伝って「スリヴァー派」と「スライヴァー派」の間でちょっとした論争になったこともある。クイーンズイングリッシュならば、スライヴァーと読むこともある。 | ||
− | |||
− | |||
− | |||
− | == | + | ==ストーリー== |
− | + | ||
− | {{ | + | 「Sliver」は和訳すると「細長い小片、裂片」とか「鋭く切り裂く」といった意味で、{{Gatherer|id=4617|容姿}}もナイフの切っ先のような頭と鉤爪を持っている。雌雄同体である。 |
− | + | スリヴァー達はまるで共通の脳を持つように、集合意識によって活動する。個々のスリヴァーはそれぞれ異なった特質を持つが、周囲のスリヴァーを"読む"事でその特質を分け合う事ができる。ただし距離が離れると共有が解けてしまう。 | |
− | + | ;[[ラース/Rath]] | |
+ | :[[要塞/Stronghold]]を巣として生息している。[[ラースの被覆/Rathi Overlay]]の際に女王は死亡し、群れは壊滅的打撃を受ける。 | ||
+ | ;[[ドミナリア/Dominaria]] | ||
+ | :[[激浪計画/Riptide Project]]により復活し、その制御下を離れオタリア大陸で大暴れした。[[AR]]46世紀でもドミナリア全体の脅威となっている。 | ||
+ | ;[[シャンダラー/Shandalar]] | ||
+ | :キチン質の外殻を持つ事は同じだが、{{Gatherer|id=372091|二足歩行で人間に近い体型}}となり頭部からドレッドヘアーのような触手を生やした容姿となっている。彼らがラースのスリヴァーの起源なのか、それともシャンダラーへ何らかの理由で流れ着いたスリヴァーが進化したものなのかは不明。 | ||
− | == | + | *QueenやOverlordといったネーミングや、集合精神(Hive Mind)を持つことなど、開発部所内で流行した世界的RTSゲーム「[[Wikipedia:ja:スタークラフト|StarCraft]]」内に登場する種族である「Zerg」のイメージが随所に散見される。 |
− | + | **外観はZergの代表的なユニットの一つ、「Hydralisk」から来ていると思われる。 | |
+ | **StarCraft側においても、"the gathering"(アビリティがエネルギーを無視して無制限に使えるようになる)というチートコードが存在したり、スタッフクレジットのスペシャルサンクスに[[ウィザーズ・オブ・ザ・コースト]]があったりする。 | ||
+ | |||
+ | ==関連ページ== | ||
*[http://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtg/daily/arcana/137 Slivers Playing Poker(壁紙・ページ最下部)](Wizards社;英語) | *[http://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtg/daily/arcana/137 Slivers Playing Poker(壁紙・ページ最下部)](Wizards社;英語) | ||
*[http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgcom/daily/rb56 墓所スリヴァーを語ろうか―ついでに、繁殖スリヴァーと護法スリヴァーと…](Wizards社;英語) | *[http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgcom/daily/rb56 墓所スリヴァーを語ろうか―ついでに、繁殖スリヴァーと護法スリヴァーと…](Wizards社;英語) | ||
44行: | 52行: | ||
*[http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/ur/253 Prisoner of the Skep; or, How I Encountered the Slivers—and Lived to Tell the Tale!]/[http://mtg-jp.com/reading/translated/ur/023047/ 「スケープ」の囚人/または私は如何にしてスリヴァー達と遭遇し生還したか] (2013年6月26日 Uncharted Realms) | *[http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/ur/253 Prisoner of the Skep; or, How I Encountered the Slivers—and Lived to Tell the Tale!]/[http://mtg-jp.com/reading/translated/ur/023047/ 「スケープ」の囚人/または私は如何にしてスリヴァー達と遭遇し生還したか] (2013年6月26日 Uncharted Realms) | ||
*[http://mtg-jp.com/reading/translated/mm/023063/ スリヴァー・パイ](2013年7月1日 Making Magic) | *[http://mtg-jp.com/reading/translated/mm/023063/ スリヴァー・パイ](2013年7月1日 Making Magic) | ||
+ | *[http://mtg-jp.com/reading/translated/mm/023308/ マジック「オワタ」二十撰](2013年8月5日 Making Magic) | ||
+ | |||
+ | ==参考== | ||
+ | *{{WHISPER検索/サブタイプ|Sliver|スリヴァー(Sliver)}} | ||
*[[スリヴァー一覧]]([[機能別カードリスト]]) | *[[スリヴァー一覧]]([[機能別カードリスト]]) | ||
*[[クリーチャー・タイプ解説]] | *[[クリーチャー・タイプ解説]] | ||
[[Category:クリーチャー・タイプ|すりうぁー]] | [[Category:クリーチャー・タイプ|すりうぁー]] |
2013年10月29日 (火) 22:47時点における版
スリヴァー/Sliverは、クリーチャー・タイプの1つ。マジック:ザ・ギャザリングオリジナルのクリーチャーである。
伝説のクリーチャー — スリヴァー(Sliver)
(2):無色の1/1のスリヴァー(Sliver)・クリーチャー・トークンを1体生成する。
7/7クリーチャー — スリヴァー(Sliver)
あなたがコントロールするスリヴァー(Sliver)・クリーチャーは「(T):好きな色1色のマナ1点を加える。」を持つ。
1/1テンペスト・ブロックで初めて登場し、その後レギオン、スカージ、時のらせんブロックに再登場した。基本セット2014でも再登場したが、背景設定やメカニズムが大きく変更され論議を呼んだ。
時のらせんまでは全ての色に同数ずつ存在していたが、次元の混乱では白に1枚多く存在するため、バランスが崩れてしまった。基本セット2014では青と黒にはレアのスリヴァーしか存在しないなどさらに大きくバランスが崩れた。単色以外に、2色や無色(アーティファクト・クリーチャー)のものもおり、さらには数少ない5色カードのうちの3枚、スリヴァーの女王/Sliver Queen、スリヴァーの首領/Sliver Overlordとスリヴァー軍団/Sliver Legionを擁する。
初めから部族メカニズムを意識して作られたクリーチャー・タイプであり、スリヴァー同士で同じ能力を共有するという能力を持つ。修整値計算が重複する場合が多いので計算しやすくするためか、パワーとタフネスの値が等しいという共通点も持つ。大半のカード名が、英語では1語に続く「_____ Sliver」、日本語では漢字2文字に続く「○○スリヴァー」という形式でなるべく統一されているのも特徴。テンペスト・ブロックではマナ・コストやサイズがサイクルで完全に統一されていたが、再登場を重ねるにつれ、その統一感は崩されつつある。基本セット2014では自分のコントロールするクリーチャーにのみ恩恵を与える形に変更された。
スリヴァー自身以外の部族カードとしては、時のらせんブロックに巣石/Hivestone、ヴィダルケンの霊気魔道士/Vedalken AEthermageがある。
スリヴァー・トークンを生み出すカードは、スリヴァーの女王/Sliver Queen、繁殖スリヴァー/Brood Sliver、スリヴァー鍛冶/Sliversmith、巣の活性化/Hive Stirrings、ヴァンガードにSliver Queen, Brood MotherとSliver Queen Avatarがある。
伝説のスリヴァーはいずれも5色クリーチャーであり、スリヴァーの女王、スリヴァーの首領/Sliver Overlord、スリヴァー軍団/Sliver Legionの3体である(基本セット2014現在)
- 意外にも畏怖や土地渡りなど、基本的な能力でいまだそれを付加するものがデザインされていないものもある。
- 回避能力を共有するスリヴァーは複数存在するが、スリヴァーによるブロックを回避できるのは護法スリヴァー/Ward Sliverのみである。
- 「すべてのスリヴァー・クリーチャーは~」と書かれたもの(P/T修整やクリーチャー専用能力を共有するもの)と、「すべてのスリヴァーは~」と書かれたものがある。後者(水晶スリヴァー/Crystalline Sliverや羽軸スリヴァー/Quilled Sliverなど)は、クリーチャーでない部族・パーマネントにも能力を付与することができる。
- さらに、活性スリヴァー/Quick Sliverや誘導スリヴァー/Homing Sliverに見られる「スリヴァー・カード」という記述なら、多相を持つ部族インスタントや部族ソーサリー・カードにも適用される。
- たまにsilver(銀)と誤読される。活性スリヴァー/Quick Sliverの英名はそれを利用した言葉遊びである(「Quicksilver(水銀)」とかけている)。また、メタリック・スリヴァー/Metallic Sliverも開発当初はSilver Sliverという名前であった。(スリヴァー・パイ参照)
- テンペスト発売当時は日本語版が同時発売でなかったため、"Sliver"の読み方がはっきりせず、当初は「スライヴァー」と呼ぶ人がかなり多かった。注目の種族だったことも手伝って「スリヴァー派」と「スライヴァー派」の間でちょっとした論争になったこともある。クイーンズイングリッシュならば、スライヴァーと読むこともある。
ストーリー
「Sliver」は和訳すると「細長い小片、裂片」とか「鋭く切り裂く」といった意味で、容姿もナイフの切っ先のような頭と鉤爪を持っている。雌雄同体である。
スリヴァー達はまるで共通の脳を持つように、集合意識によって活動する。個々のスリヴァーはそれぞれ異なった特質を持つが、周囲のスリヴァーを"読む"事でその特質を分け合う事ができる。ただし距離が離れると共有が解けてしまう。
- ラース/Rath
- 要塞/Strongholdを巣として生息している。ラースの被覆/Rathi Overlayの際に女王は死亡し、群れは壊滅的打撃を受ける。
- ドミナリア/Dominaria
- 激浪計画/Riptide Projectにより復活し、その制御下を離れオタリア大陸で大暴れした。AR46世紀でもドミナリア全体の脅威となっている。
- シャンダラー/Shandalar
- キチン質の外殻を持つ事は同じだが、二足歩行で人間に近い体型となり頭部からドレッドヘアーのような触手を生やした容姿となっている。彼らがラースのスリヴァーの起源なのか、それともシャンダラーへ何らかの理由で流れ着いたスリヴァーが進化したものなのかは不明。
- QueenやOverlordといったネーミングや、集合精神(Hive Mind)を持つことなど、開発部所内で流行した世界的RTSゲーム「StarCraft」内に登場する種族である「Zerg」のイメージが随所に散見される。
- 外観はZergの代表的なユニットの一つ、「Hydralisk」から来ていると思われる。
- StarCraft側においても、"the gathering"(アビリティがエネルギーを無視して無制限に使えるようになる)というチートコードが存在したり、スタッフクレジットのスペシャルサンクスにウィザーズ・オブ・ザ・コーストがあったりする。
関連ページ
- Slivers Playing Poker(壁紙・ページ最下部)(Wizards社;英語)
- 墓所スリヴァーを語ろうか―ついでに、繁殖スリヴァーと護法スリヴァーと…(Wizards社;英語)
- お手軽スリヴァー―群生思考に気楽に飛び込もう(Wizards社;英語)
- 旅行けばスリヴァーの国―スリヴァーのデザインの歴史をご紹介(Wizards社;英語)
- A Sliver Story(Wizards社;英語)
- Prisoner of the Skep; or, How I Encountered the Slivers—and Lived to Tell the Tale!/「スケープ」の囚人/または私は如何にしてスリヴァー達と遭遇し生還したか (2013年6月26日 Uncharted Realms)
- スリヴァー・パイ(2013年7月1日 Making Magic)
- マジック「オワタ」二十撰(2013年8月5日 Making Magic)