火力
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− | '''火力''' | + | '''火力'''/''Burn''は、[[クリーチャー]]や[[プレイヤー]]に直接[[ダメージ]]を[[与える]][[呪文]]の俗称である。動詞形で[[焼く]]/''Burn''とも。 |
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− | [[色の役割]]としては[[赤]] | + | [[色の役割]]としては[[赤]]が最も得意とされ、各[[カード・セット]]に収録されてきたため多くの種類が存在する。火力という呼び方も赤のイメージからきており、[[火炎/Flare|火炎]]のみならず[[地震/Earthquake|地震]]、[[電撃破/Lightning Blast|電撃]]、[[溶岩の投げ矢/Lava Dart|溶岩]]、[[岩崩れ/Rock Slide|岩石]]、[[音波の炸裂/Sonic Burst|大きい音]]など多彩。 |
− | + | 確定除去とは違い[[大型クリーチャー]]への対処は苦手だが、[[小型クリーチャー]]や[[中堅クリーチャー]]を効率よく[[除去]]することに長けており、[[リミテッド]]・[[構築]]ともに重宝される。その[[環境]]にある主要な火力によってしばしば、活躍できるクリーチャーの[[タフネス]]が左右される。 | |
− | + | また、[[プレイヤー]]にダメージを与えられるものが多いことも特徴で、膠着状態から最後の[[ライフ]]数点を削りきるのにも役立つ。たとえ相手が[[ノンクリーチャー]]であろうとも[[対象]]には事欠かない。こういった種類の火力を大量投入した[[デッキ]]を[[バーン]]と呼ぶ。 | |
− | + | [[2007年]]から登場した[[プレインズウォーカー (カード・タイプ)]]を焼くことも可能。 | |
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+ | 火力の半分以上は[[赤]]である。次点が[[黒]]で、[[回復]]を伴い[[ドレイン]]になっていることも多い。[[白]]は[[戦闘]]に参加しているクリーチャー限定([[レンジストライク]])で、特に[[攻撃クリーチャー]]用が多い。[[青]]は黎明期のもの([[放蕩魔術師/Prodigal Sorcerer]]、[[心霊破/Psionic Blast]]など)が少数あるのみで、色の役割が整理されてからは全くと言っていいほど作られていない。[[緑]]のものはほとんどが[[飛行]]対策カードであるほか、かつては[[スズメバチの一刺し/Hornet Sting]]のような弱い火力もごく少数存在したが[[Mark Rosewater]]によって強く問題視されている。主に緑で火力の代わりに使えるものとして[[格闘]]が登場した。 | ||
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+ | *2[[マナ]]3点火力が同時期に複数あることは構築での影響が大きいと判断される。もっとも実際に複数登場した時期もあり、環境によりけりということであろう<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/latest-developments/feel-burn-2005-06-03 Feel the Burn]/[http://web.archive.org/web/20090704024346/http://mtg.takaratomy.co.jp/others/column/product/20050612/index.html 燃える思い第2条:重複に注意(Web Archive)](Latest Developments 2005年6月3日)</ref>。 | ||
+ | *類似の意味で、4点以上の火力が環境に与える影響も比較的大きいと言えるだろう。普通ならば中堅以上として十分以上に強力なはずのクリーチャーが容易に除去されうるために活躍できない、という歴史がしばしば発生してきた。[[ミラディン・ブロック]]での[[爆片破/Shrapnel Blast]]や(厳密には火力ではないが)[[インベイジョン・ブロック]]での[[火炎舌のカヴー/Flametongue Kavu]]などが有名。 | ||
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*[[突然の衝撃/Sudden Impact]] - プレイヤー1人にその[[手札]]枚数分のダメージを与える火力。 | *[[突然の衝撃/Sudden Impact]] - プレイヤー1人にその[[手札]]枚数分のダメージを与える火力。 | ||
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2018年4月23日 (月) 11:42時点における版
火力/Burnは、クリーチャーやプレイヤーに直接ダメージを与える呪文の俗称である。動詞形で焼く/Burnとも。
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解説
色の役割としては赤が最も得意とされ、各カード・セットに収録されてきたため多くの種類が存在する。火力という呼び方も赤のイメージからきており、火炎のみならず地震、電撃、溶岩、岩石、大きい音など多彩。
確定除去とは違い大型クリーチャーへの対処は苦手だが、小型クリーチャーや中堅クリーチャーを効率よく除去することに長けており、リミテッド・構築ともに重宝される。その環境にある主要な火力によってしばしば、活躍できるクリーチャーのタフネスが左右される。
また、プレイヤーにダメージを与えられるものが多いことも特徴で、膠着状態から最後のライフ数点を削りきるのにも役立つ。たとえ相手がノンクリーチャーであろうとも対象には事欠かない。こういった種類の火力を大量投入したデッキをバーンと呼ぶ。
2007年から登場したプレインズウォーカー (カード・タイプ)を焼くことも可能。
火力の半分以上は赤である。次点が黒で、回復を伴いドレインになっていることも多い。白は戦闘に参加しているクリーチャー限定(レンジストライク)で、特に攻撃クリーチャー用が多い。青は黎明期のもの(放蕩魔術師/Prodigal Sorcerer、心霊破/Psionic Blastなど)が少数あるのみで、色の役割が整理されてからは全くと言っていいほど作られていない。緑のものはほとんどが飛行対策カードであるほか、かつてはスズメバチの一刺し/Hornet Stingのような弱い火力もごく少数存在したがMark Rosewaterによって強く問題視されている。主に緑で火力の代わりに使えるものとして格闘が登場した。
- 2マナ3点火力が同時期に複数あることは構築での影響が大きいと判断される。もっとも実際に複数登場した時期もあり、環境によりけりということであろう[1]。
- 類似の意味で、4点以上の火力が環境に与える影響も比較的大きいと言えるだろう。普通ならば中堅以上として十分以上に強力なはずのクリーチャーが容易に除去されうるために活躍できない、という歴史がしばしば発生してきた。ミラディン・ブロックでの爆片破/Shrapnel Blastや(厳密には火力ではないが)インベイジョン・ブロックでの火炎舌のカヴー/Flametongue Kavuなどが有名。
代表的な火力
マジックには多数の火力が存在するが、その中にはコストや効果が似通ったグループが存在する。このページではそれらのグループの中で基本的なもの、あるいは特に知名度が高いものを挙げる。各グループ亜種の詳しいリストについてはそれぞれのページの関連カードの節を参照。
- 稲妻/Lightning Bolt - 1マナ3点火力。
- ショック/Shock - 1マナ2点火力。
- 焦熱の槍/Scorching Spear - 1マナ1点火力。
- 火葬/Incinerate - 2マナ3点火力。
- 炎の斬りつけ/Flame Slash - 対象がクリーチャー限定の4点火力。
- 猛火/Blaze - X火力。
- 山伏の炎/Yamabushi's Flame - ダメージを与えたクリーチャーの死亡を追放に置換する火力。
- 発火/Pyrotechnics - 固定ダメージを複数の対象に割り振る火力。
- ギザギザ稲妻/Jagged Lightning - 2つの対象を取る火力。
- 降り注ぐ火の粉/Shower of Sparks - プレイヤー1人とクリーチャー1体にそれぞれダメージを与える火力。
- 紅蓮地獄/Pyroclasm - 各クリーチャーにダメージを与える全体火力。
- インフェルノ/Inferno - 各クリーチャーと各プレイヤーにダメージを与える全体火力。
- サイムーン/Simoon - 自分のクリーチャーにはダメージを与えない全体火力。
- 微震/Tremor - 飛行を持たない各クリーチャーにダメージを与える全体火力。
- 地震/Earthquake - 飛行を持たない各クリーチャーと各プレイヤーにダメージを与える全体火力。
- 加撃/Zap - キャントリップ付き火力。
- 火炎破/Fireblast - ピッチスペルの火力。
- ゴブリンの手投げ弾/Goblin Grenade - 追加コストとしてパーマネントを生け贄に捧げる単体火力。
- 音波の炸裂/Sonic Burst - 追加コストとして手札を捨てる単体火力。
- 突然の衝撃/Sudden Impact - プレイヤー1人にその手札枚数分のダメージを与える火力。
脚注
- ↑ Feel the Burn/燃える思い第2条:重複に注意(Web Archive)(Latest Developments 2005年6月3日)