マナ・コストの無いカード
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==解説== | ==解説== | ||
− | [[土地]]カードが代表的だが、それ以外にもマナ・コストが表記されていないカードがある。また、[[変異]] | + | [[土地]]カードが代表的だが、それ以外にもマナ・コストが表記されていないカードがある。また、[[変異]]や[[予示]]などにより[[裏向き]]になっているカードや、[[両面カード]]の[[第2面]]もマナ・コストを持たない。カードではないが、[[コピー]]でない[[トークン]]もマナ・コストを持たない。 |
− | これは[[0マナカード|マナ・コストが(0)であること]] | + | これは'''[[0マナカード|マナ・コストが(0)であること]]とは根本的に異なる'''。マナ・コストが(0)のカードには「(0)というマナ・コストが存在する」。 |
*マナ・コストの無いカードの[[点数で見たマナ・コスト]]は未定義値のルール({{CR|107.2}})により0として扱う。ただし、両面カードの第2面の点数で見たマナ・コストを参照する際は、その[[第1面]]のマナ・コストに基づいた値を参照する({{CR|711.4b}})。 | *マナ・コストの無いカードの[[点数で見たマナ・コスト]]は未定義値のルール({{CR|107.2}})により0として扱う。ただし、両面カードの第2面の点数で見たマナ・コストを参照する際は、その[[第1面]]のマナ・コストに基づいた値を参照する({{CR|711.4b}})。 | ||
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==ルール== | ==ルール== | ||
存在しないマナ・コストは、[[支払う]]ことができないコストである。 | 存在しないマナ・コストは、[[支払う]]ことができないコストである。 | ||
− | * | + | *マナ・コストを支払うことができないだけで、唱えようとすることはできる。しかし、コストを支払う手順でコストを支払えないため、唱えることは不正となり、唱え始める前の状態に[[巻き戻し|巻き戻される]]。 |
**これは呪文として唱えられないことのみを意味する。土地のプレイの手順にはマナ・コストの支払いが含まれないため、影響を受けることなく通常通りプレイを完了できる。 | **これは呪文として唱えられないことのみを意味する。土地のプレイの手順にはマナ・コストの支払いが含まれないため、影響を受けることなく通常通りプレイを完了できる。 | ||
*「[[マナ・コストを支払うことなく唱える]]」などの[[代替コスト]]で唱えることができる。これは、唱える手順を「マナ・コストを支払う」ことなく完了できるようになるためである。 | *「[[マナ・コストを支払うことなく唱える]]」などの[[代替コスト]]で唱えることができる。これは、唱える手順を「マナ・コストを支払う」ことなく完了できるようになるためである。 | ||
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==マナ・コストの無い呪文== | ==マナ・コストの無い呪文== | ||
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*[[常在精神/Evermind]] ([[インスタント]]、青、[[連繋]]([[秘儀]])-(1)(青)) | *[[常在精神/Evermind]] ([[インスタント]]、青、[[連繋]]([[秘儀]])-(1)(青)) | ||
*[[均衡の復元/Restore Balance]] ([[ソーサリー]]、[[白]]、[[待機]]6-(白)) | *[[均衡の復元/Restore Balance]] ([[ソーサリー]]、[[白]]、[[待機]]6-(白)) | ||
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*[[超起源/Hypergenesis]] (ソーサリー、[[緑]]、待機3-(1)(緑)(緑)) | *[[超起源/Hypergenesis]] (ソーサリー、[[緑]]、待機3-(1)(緑)(緑)) | ||
*[[睡蓮の花/Lotus Bloom]] ([[アーティファクト]]、待機3-(0)) | *[[睡蓮の花/Lotus Bloom]] ([[アーティファクト]]、待機3-(0)) | ||
+ | *[[衝撃の足音/Crashing Footfalls]] (ソーサリー、緑、待機4-(緑)) | ||
+ | *[[モックス・タンタライト/Mox Tantalite]] ([[アーティファクト]]、待機3-(0)) | ||
==参考== | ==参考== | ||
*[[用語集]] | *[[用語集]] | ||
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2019年6月7日 (金) 23:34時点における版
マナ・コストの無いカードは文字通りマナ・コストが存在しないカードのこと。
Evermind / 常在精神
〔青〕 インスタント — 秘儀(Arcane)
〔青〕 インスタント — 秘儀(Arcane)
(存在しないマナ・コストは支払えない。)
カードを1枚引く。
連繋(秘儀(Arcane))(1)(青)(あなたが秘儀呪文を唱えるに際し、あなたはこのカードを手札から公開して連繋コストを支払ってもよい。そうした場合、このカードの効果をその呪文に追加する。)
Lotus Bloom / 睡蓮の花
アーティファクト
アーティファクト
待機3 ― (0)(このカードをあなたの手札から唱えるのではなく、(0)を支払うとともにそれを時間(time)カウンターが3個置かれた状態で追放する。あなたのアップキープの開始時に、時間カウンターを1個取り除く。最後の1個を取り除いたとき、それをそのマナ・コストを支払うことなく唱える。)
(T),睡蓮の花を生け贄に捧げる:好きな色1色のマナ3点を加える。
解説
土地カードが代表的だが、それ以外にもマナ・コストが表記されていないカードがある。また、変異や予示などにより裏向きになっているカードや、両面カードの第2面もマナ・コストを持たない。カードではないが、コピーでないトークンもマナ・コストを持たない。
これはマナ・コストが(0)であることとは根本的に異なる。マナ・コストが(0)のカードには「(0)というマナ・コストが存在する」。
- マナ・コストの無いカードの点数で見たマナ・コストは未定義値のルール(CR:107.2)により0として扱う。ただし、両面カードの第2面の点数で見たマナ・コストを参照する際は、その第1面のマナ・コストに基づいた値を参照する(CR:711.4b)。
ルール
存在しないマナ・コストは、支払うことができないコストである。
- マナ・コストを支払うことができないだけで、唱えようとすることはできる。しかし、コストを支払う手順でコストを支払えないため、唱えることは不正となり、唱え始める前の状態に巻き戻される。
- これは呪文として唱えられないことのみを意味する。土地のプレイの手順にはマナ・コストの支払いが含まれないため、影響を受けることなく通常通りプレイを完了できる。
- 「マナ・コストを支払うことなく唱える」などの代替コストで唱えることができる。これは、唱える手順を「マナ・コストを支払う」ことなく完了できるようになるためである。
- つまり、等時の王笏/Isochron Scepterで作ったコピーを唱えたり、太陽の拳/Fist of Sunsで(W)(U)(B)(R)(G)を支払って唱えたりすることが可能である。墓地にあれば過去の罪/Sins of the Pastで唱えることができる。
- コスト増加カードでも支払うことはできない。存在しないコストに対しては、増減させる効果を適用できないからである。
- エッセンスの漏出/Essence Leakや氷の洞窟/Ice Caveなど、マナ・コストを支払わせる効果についても同様に支払うことができない。
- マナ・コストのないカードに対して他のコストがマナ・コストと同じ値に設定される場合、そのコストも存在しないため支払うことができない。
- つまり、埋め合わせ/Recoupを使ってもフラッシュバックできないし、啓発のジン/Djinn Illuminatusがいても複製はできない。
- スタックに乗っているならばミラーリ/Mirariや双つ術/Twincastなどでのコピーは問題なくできる。点数で見たマナ・コストは未定義値のルールにより0として扱うため、イゼットのギルド魔道士/Izzet Guildmageでのコピーも可能。
旧ルール
常在精神/Evermind登場当時では、「マナ・コストがないカードは呪文として唱えられない」と定義されていた。
- 現在のルールになったのは時のらせん発売時。この変更は、待機を持つカードの中にマナ・コストの無いカードが存在するために行われた。マナ・コストが無く唱えられないのに、待機により唱えられるということは矛盾していたためである。
- 呪文として唱えられないだけなので、それが土地ならば土地としてプレイできる。これについては現在と同じ。
- 「マナ・コストを支払うことなく唱えてもよい」などの代替コストや、三なる宝球/Trinisphereなどのコスト変更効果が適用される状況でも、唱えることを宣言すること自体ができないため、代替コストは支払えなかった。
- 等時の王笏/Isochron Scepterにこれを刻印しコピーする所までは可能だが、コピーはマナ・コストを持たないので唱えられなかった。すなわち、刻印しても何の意味もなかった。
マナ・コストの無い呪文
モダンホライゾンまで対応。カード・タイプと色、使う方法を併記。土地や第2面はこのリストには含まれない。
- 常在精神/Evermind (インスタント、青、連繋(秘儀)-(1)(青))
- 均衡の復元/Restore Balance (ソーサリー、白、待機6-(白))
- 祖先の幻視/Ancestral Vision (ソーサリー、青、待機4-(青))
- 死せる生/Living End (ソーサリー、黒、待機3-(2)(黒)(黒))
- 命運の輪/Wheel of Fate (ソーサリー、赤、待機4-(1)(赤))
- 超起源/Hypergenesis (ソーサリー、緑、待機3-(1)(緑)(緑))
- 睡蓮の花/Lotus Bloom (アーティファクト、待機3-(0))
- 衝撃の足音/Crashing Footfalls (ソーサリー、緑、待機4-(緑))
- モックス・タンタライト/Mox Tantalite (アーティファクト、待機3-(0))
参考
引用:総合ルール 20231117.0
- 1 ゲームの考え方
- 117 タイミングと優先権
- 117.6 「共有チーム・ターン」選択ルールにおいて、個人ではなくチームが優先権を得る。rule 805〔「共有チーム・ターン」選択ルール〕参照。
- 117 タイミングと優先権