八十岡翔太
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2019年1月20日 (日) 11:20時点における版
八十岡 翔太(やそおか しょうた)は、日本のマジックプレイヤー。人呼んで「ヤソ」。Team Cygames所属。
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概要
1984年8月10日に神奈川県川崎市で誕生[1]。
中学1年生の時に真木孝一郎に誘われてマジックを始める。近所のファミコンショップでは敵なしのプレイヤーであったが、あるプレイヤーのコントロールデッキに完敗したことをきっかけにコントロールデッキを使用するようになった[1]。
プロツアーバルセロナ01で213位を獲得し、これがプロプレイヤーとしての活動実績を初めて残した瞬間であった。この時まだ高校2年生であった[1]。
日本を代表するデザイナーであり、そのデッキ構築能力は世界でも随一である。デッキ構築だけでなく、自分が作るからこそ分かっているデッキのプレイ方針もあり、Blazing Speedと称される迷いの無いプレイングでギャラリーを魅了する。
特にコントロールデッキに定評があり、日本における呪師コントロールなどの先駆者。彼が作成する独特かつ斬新な構成のコントロールデッキはヤソコンの名前で親しまれている。
2006年に入ってからの活躍は特に素晴らしく、プロツアーチャールストン06ではプロツアーチャンプに輝き、プレイヤー・オブ・ザ・イヤーを受賞した。
その後、無理にプロツアー・ポイントを獲得しない方針へと変更し、Magic Onlineで「yaya3」としての活動を中心としていた。2009年には、同年より制定されたMagic Online プレイヤー・オブ・ザ・イヤーを受賞し、現実世界と電脳世界の両方を制した唯一のプレイヤーとなった。
しかしMagic Onlineで活動すると本気になりすぎて時間を使いすぎてしまうらしく、翌2010年に現実世界のトーナメントに復帰し、Magic Onlineの活動を最小限に留めている。
2015年、マジック・プロツアー殿堂入り。殿堂入り後もプロツアー「カラデシュ」では初個人戦プロツアー優勝し、ワールド・マジック・カップ17では日本チームの優勝に貢献するなど、競技マジックの最前線を走り続けている。
- 実績・人品ともに確かながら、長い間プロツアー殿堂入りを果たしていなかった。これは年間成績はともかく通算でグランプリ1勝、プロツアーサンデー1回(2014年終了時点)というのが引っかかっていたとのこと(→参考)。
- プロツアー「タルキール龍紀伝」のカバレージでもそれについて触れられた(参考2)が、その大会にて見事準優勝を勝ち取り、直後の殿堂入りとなった。
- 元々はバーンの愛好家であるらしく、チーム・スタンダード戦のグランプリ浜松06ではボロスバーンを持ち込み、準優勝に貢献している。タカラトミー公式サイト内、浅原晃のコラム[1]にも「対抗呪文/Counterspellか火炎破/Fireblastさえあれば、俺の時代が…」というコメントを寄せている。
- 殿堂入りを果たす頃にはすっかりコントロールデッキの使い手として定着していたが、グランプリ浜松06と同じくチーム戦であるワールド・マジック・カップ17では赤単アグロデッキのラムナプ・レッドを使用。彼が構築でアグロデッキを使う姿は多くの反響を呼んだが、チームメイトの渡辺雄也が「実はビートのほうがうまい」と評する貫禄のプレイで優勝に貢献した(→参考)。
- MOおよびtwitterアカウント「yaya3」のyayaの部分は「南都 夜々」というキャラクターから取られている。
- 妙に土地事故が多い印象があり、「土地岡」と揶揄される事も(参考/参考2)。
- 現在はホビージャパンに所属し、「WIXOSS」などの開発に携わっている(→参考)。
- 2015-2017シーズン間、Hareruya Prosに所属、Cygamesが菊名合宿を吸収するに伴い、Hareruya Prosメンバー中心のもう1つのプロツアー調整ドラフト合宿「晴れるーむ」の主催者を担当した。
- グランプリ千葉15では、2日目に会場内をブラブラしていたところを寿司ドラフトに勧誘され参加している(参考)。
オリジナルデッキ構築論
晴れる屋におけるコラム記事において、オリジナルデッキを構築する際の考え方について述べている(→記事)。
目標は環境に存在する全てのデッキに5割5分以上とれるデッキを作ることであり、無理そうでもそれを作ることを心がけている。逆に勝率がどこまで行っても同型5割にしかならない、Caw-Bladeのようなデッキを使うことはない。他に選択肢がない環境ではジャンドやフェアリーなどを使うこともあるが、その場合は練習量・プレイングで5割5分とれる自信をつける。
デッキを作るコツは天啓。暇があってはリストを見て可能性を模索する。既存のデッキを使っても他者と相対的に有利がつかないので、勝つためにはオリジナルデッキを作るべしと提唱している。
また、プロツアー「タルキール龍紀伝」後に公式サイトに掲載されたコラムでは、同大会で使用したデッキの作成経緯と共に、デッキを作る際のアプローチの仕方についても述べている。主に用いる手法として、「自分が使いたいカードを見つけてそれを最大限に使えるデッキを構築する」手法と、「マジック開発部の意図を探る」(開発部が「何を使わせようとしているのか?」を意識する)手法の二つを挙げている(参考)。
八十岡×川崎のスタンダードウォッチング
タカラトミー公式サイトで、カバレージライターの川崎大輔とともにコラム「八十岡×川崎のスタンダードウォッチング」を連載していた。タカラトミー公式サイト縮小後も、ウィザーズ・オブ・ザ・コースト日本公式サイトやプレミアイベントのカバレージ、マナバーン誌などで不定期に連載を続けている。
- 「八十岡×川崎のスタンダードウォッチング:第1回」において、シャドウムーア参入後のスタンダードにおける黒緑エルフの立場を酷評したが、その直後にプロツアーハリウッド08で黒緑エルフが優勝してしまった。そのことやその時の発言は、公式サイトのコラムでたびたびネタにされている。
連載履歴
- 八十岡×川崎のスタンダードウォッチング RPTQバンクーバー結果:後編(Dig.cards)
- 八十岡×川崎のスタンダードウォッチング RPTQバンクーバー結果:前篇 (同上)
- 八十岡×川崎のスタンダードウォッチング RPTQバンクーバー直前編 (同上)
- 八十岡×川崎の「新」スタンダードウォッチング:第4回 (WotC日本公式サイト)
- 八十岡×川崎の「新」スタンダードウォッチング:第3回 (WotC日本公式サイト)
- 八十岡×川崎の「新」スタンダードウォッチング:第2回 (WotC日本公式サイト)
- 八十岡×川崎の「新」スタンダードウォッチング:第1回 (同上)
- 八十岡×川崎のスタンダードウォッチング プロツアー京都トップ8編 (プロツアー京都09日本語カバレージ内)
- 八十岡×川崎のスタンダードウォッチング PT京都直前編 (同上)
- 八十岡×川崎のエクステンデッドウォッチング (世界選手権08日本語カバレージ内)
- 八十岡×川崎のスタンダードウォッチング:世界選手権速報編 (同上)
- 八十岡×川崎のスタンダードウォッチング 最終回 (タカラトミー公式サイトでの連載。記事内に第1回~第6回のリンクあり)
- 八十岡×川崎のスタンダードウォッチング・出張版 (マナバーン2009 Vol.2)
- 八十岡×川崎のスタンダードウォッチング・完全版 (マナバーン2009)
主な戦績
プロツアー
- プロツアー「カラデシュ」 優勝
- プロツアー「イニストラードを覆う影」 ベスト4
- プロツアー「タルキール龍紀伝」 準優勝
- プロツアーチャールストン06 チーム戦優勝(Kajiharu80)
グランプリ
- グランプリ静岡17秋 チーム戦ベスト4
- グランプリ京都15 ベスト8
- グランプリクアラルンプール14 ベスト8
- グランプリ静岡13 ベスト4
- グランプリ京都13 チーム戦ベスト4
- グランプリボストンウスター12 ベスト8
- グランプリブリスベン11 ベスト8
- グランプリシンガポール11 ベスト8
- グランプリ神戸11 優勝
- グランプリ仙台10 ベスト4
- グランプリクアラルンプール10 ベスト8
- グランプリマニラ08 準優勝
- グランプリ北九州07 準優勝
- グランプリモントリオール07 ベスト4
- グランプリストラスブール07 ベスト4
- グランプリニュージャージー06 ベスト8
- グランプリシドニー06 ベスト8
- グランプリトゥールーズ06 ベスト8
- グランプリクアラルンプール06 ベスト8
- グランプリ浜松06 チーム戦準優勝(Stardust Crusaders)
その他
- ワールド・マジック・カップ17 団体戦優勝
- 日本選手権17 準優勝
- 世界選手権16 ベスト4
- The Last Sun 2015 優勝
- ワールド・マジック・カップ15大阪予選 ベスト8
- プレイヤー選手権12 準優勝
- 日本選手権11 ベスト8
- 日本選手権10 ベスト8
- 2009 Magic Online Championship 準優勝
- The Finals01 ベスト4
- 2016-2017年 プロツアー・チームシリーズ チーム優勝
- 2009年 Magic Online プレイヤー・オブ・ザ・イヤー
- インビテーショナル07 出場(プレイヤー・オブ・ザ・イヤー)
- 2005-2006年 プレイヤー・オブ・ザ・イヤー
代表的なデッキ
- ヤソコン
- 青黒テゼレット (グランプリシンガポール11 ベスト8、グランプリブリスベン11 ベスト8)
- 青黒フェアリー (グランプリ神戸11 優勝)
- ジャンド (グランプリクアラルンプール10・日本選手権10 ベスト8、グランプリ仙台10 ベスト4)
- 青黒トロン (グランプリ京都07)
- ボロスバーン (グランプリ浜松06 準優勝)
- カウンターモンガー (The Finals01 ベスト4)
脚注
- ↑ 1.0 1.1 1.2 1.3 『マナバーン2018』(ホビージャパン、2017年11月30日初版)p.97-112 ISBN 9784798615776