霊気の薬瓶/Aether Vial
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2024年4月10日 (水) 13:52時点における版
アーティファクト
あなたのアップキープの開始時に、あなたは霊気の薬瓶の上に蓄積(charge)カウンターを1個置いてもよい。
(T):あなたの手札にある、マナ総量が霊気の薬瓶の上に置かれている蓄積カウンターの数に等しいクリーチャー・カード1枚を戦場に出してもよい。
強力な擬似マナ加速を行うアーティファクト。実際に使えるマナが増えるわけではないが、1マナの元手で大量のクリーチャーをコストを支払わずに出せるようになる。
インスタント・タイミングかつマナなしで直接戦場に出てくるため、応用の幅が非常に広い。戦闘中に奇襲的にブロッカーが登場したりETB能力を発揮したり、あるいは終了ステップに安全にフィニッシャーを展開したりと、ビートダウンとコントロールのどちらに対してもいやらしい動きができる。
これ自身が1マナと軽いので1ターン目に打ち消しをすり抜けて戦場に出すことが容易であり、その後は起動型能力なので一般的な呪文への打ち消しでは対処できないため、特にパーミッションに対してはまさしく天敵と言えるだろう。マナを温存しつつフィニッシャーを安全に戦場に出せる性質から、パーミッション側に採用されることもあった。
多芸で強力なカードだが、カード・アドバンテージ面では得しないのは弱点。ウィニー型デッキでの加速力は強烈ではあるが、そのぶん手札の息切れも早くなりがちで、複数枚引いたり後半に引いたりすると腐りやすいため、それらを意識した構築やプレイングが必要。
スタンダードやエクステンデッドでは、主にゴブリンや親和(薬瓶親和)に投入された。特に親和デッキでは、アーティファクトであるため親和のタネになり、アーティファクト・土地を多数採用するが故の色事故の緩和に役立ち、不要な薬瓶は電結の荒廃者/Arcbound Ravagerのエサにでき、と相性抜群。また187クリーチャーとの相性もよさからヴィリジアン・ラッツを成立させたほか、ファンデッキレベルではマナ総量が揃ったクリーチャーを大量に使う執拗なネズミ/Relentless Ratsデッキやずべらデッキを支えた。
現在の主戦場はレガシーであり、ゴブリンやマーフォーク、カウンタースリヴァーなどの部族デッキ、フィッシュやDeath & Taxesなどのウィニーで幅広く使用されている。
モダンではフォーマット設立当初はあまり注目されていなかったが、ヤソコンで有効活用された他、マーフォークやヘイトベアーでも使用されている。
- 初出時の英語版カード名は「Æther Vial」であったが、カラデシュ発売に伴うオラクル更新により、合字を用いない表記に変更された。詳細は霊気/Aetherを参照。
- クリーチャーを利用したコンボデッキでも優秀なカード。上述の通り擬似的なマナ加速になり、カウンターにも強いため。→セファリッド・ブレックファースト
- ひどいカード(弱すぎ)だったメルカディアの昇降機/Mercadian Lift、三畳紀の卵/Triassic Eggの調整版ではあるが(参考 )、逆の意味でひどいカードになってしまった気も。
- From the Vault:Relicsに新規イラストで収録された。このイラストはModern Mastersやアイコニックマスターズに再録された際にも使用されている。
- イラストに描かれているのはメムナーク/Memnarch(イラスト)である。
- ダークスティール初出時にはアンコモンだったが、Modern Masters再録時にレアに変更された。
2005年9月20日よりエクステンデッドで禁止カードに指定される。さらに2006年3月20日よりミラディン・ブロック構築でも禁止カードに指定される。
ルール
この能力はクリーチャー・カードを直接戦場に出すものであり、唱える(プレイする)わけではない。
- 変異カードを裏向きに出したり、キッカーなどの追加コストを支払ったりなどの、唱える際に機能する能力を使用することはできない。
- 唱えることができないクリーチャー・カードでも戦場に出すことができる。例えば翻弄する魔道士/Meddling Mageに指名されたカードを出したり、すでに土地をプレイしているターンにドライアドの東屋/Dryad Arborを出したりしてよい。
- 触れられざる者フェイジ/Phage the Untouchableを出した場合は、敗北する能力が誘発してしまう。
どのクリーチャーを戦場に出すか(または何も出さないか)を決定するタイミングは能力の解決時のみである。起動時に何を出すかを公開する必要はない。
- 蓄積カウンターの数は起動時ではなく解決時に参照する。解決時に戦場を離れている場合は、最後の情報を参照する。
- 手札に適正なクリーチャー・カードがない状況で起動してもよい。意味はないが、ちょっとしたブラフになるかもしれない。
- 適正なクリーチャー・カードがあっても、戦場に出さないことを選んでもよい。例えば対応して対戦相手が封じ込める僧侶/Containment Priestを戦場に出した場合、霊気の薬瓶の解決時に何も出さないことは適正である。