削剥/Abrade
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2023年7月28日 (金) 17:14時点における版
アーティファクト除去と対クリーチャー火力のモードを選べるインスタント。粉砕/Shatterの上位互換。
粉砕の亜種で既に証明されているように、モードを選択できるアーティファクト対策はかなり使いやすい。特に登場時のスタンダードには機体や機械巨人などカラデシュ・ブロックの強力なアーティファクトがひしめいており、対象に困ることはそうないだろう。また、火力呪文の弱体化が進んでいる環境でもあることから、クリーチャー限定とはいえ2マナ3点火力も十分に使い勝手が良い。総じて盤面に手広く対処可能な優良カードであり、腐りにくいためサイドボードだけでなくメインデッキからの搭載も考えられる。
破滅の刻登場時のスタンダードでは、ラムナプ・レッドやマルドゥ機体のようなビートダウンから青赤コントロールや黒赤コントロールのようなコントロールまで、幅広い赤系デッキで採用される。破滅の刻期の大会では王神の贈り物が流行していたため、メインデッキから投入するケースも見られた。
イニストラード:真紅の契りで再録された際のスタンダードではイゼット天啓およびその後継のイゼット・コントロールやジェスカイ日向でメインデッキから採用される。同時期のアルケミーでは強力なマナ・アーティファクトである書庫の鍵/Key to the Archiveを潰せるという点により評価が上がる。ローテーション後は、機体の採用率増加や兄弟戦争発の大型アーティファクト・クリーチャーが増えたことでこちらの採用率も増した。特に黒赤系のデッキでは喉首狙い/Go for the Throatと除去範囲を相互補完できる。
レガシーでも、大半のヘイトベアーを焼ける点に加えて、虚空の杯/Chalice of the Void、真髄の針/Pithing Needle、墓掘りの檻/Grafdigger's Cageなどのアーティファクトによる対策カードまでを1枚で対処できることを買われて、コンボ・テンポ問わず採用されている。
強力なアーティファクトが多く、クリーチャーも小型の物がほとんどなヴィンテージでも採用されることがある。
- 破滅の刻のゲームデーにおいて、参加賞としてイラスト違いのテキストボックスレス・プロモーション・カードが配布された(CHAMPSプロモ)。
- ダブルマスターズではコモンとして再録され、パウパーで使用可能となった。
関連カード
サイクル
破滅の刻の2つのモードを持つ呪文サイクル。いずれもアンコモン。ニコル・ボーラス/Nicol Bolasの色である青・黒・赤に1枚ずつ存在する。
- 至高の意志/Supreme Will
- 大災厄/Doomfall
- 削剥/Abrade
類似カード
クリーチャー除去とアーティファクト除去を兼ねるカード。クリーチャーかエンチャントを除去できるカードは屈辱/Mortifyの項を参照。
- 余震/Aftershock - (2)(赤)(赤)ソーサリー。さらに土地でも対象にできる。ただしあなたが3点ダメージを受ける。(テンペスト)
- アーティファクトと土地の両方を破壊できるタイプは破砕/Demolishの項を参照。
- クローシスの魔除け/Crosis's Charm - (青)(黒)(赤)魔除け。黒でないクリーチャーを破壊するモードを併せ持つ。クリーチャーなら再生を許さない。(プレーンシフト)
- 化膿/Putrefy - (1)(黒)(緑)インスタント。クリーチャーでもアーティファクトでも再生を許さない。(ラヴニカ:ギルドの都)
- 押し潰す蔦/Crushing Vines - (2)(緑)インスタント。ただしクリーチャーの方は飛行を持っているもののみ。(闇の隆盛)
- 無謀な空襲/Reckless Air Strike - (赤)ソーサリー。飛行を持っているクリーチャーに限るが3点ダメージ。(基本セット2020)
- 切り裂かれた帆/Shredded Sails - (1)(赤)インスタント。4点ダメージになった上に、サイクリング(2)が付いた無謀な空襲。(イコリア:巨獣の棲処)
- コラガンの命令/Kolaghan's Command - (1)(黒)(赤)命令インスタント。任意の対象への2点火力と、アーティファクト破壊のモードを併せ持ち、同時に選べる。(タルキール龍紀伝)
- プリズマリの命令/Prismari Command - (1)(青)(赤)になったコラガンの命令。他の2モードの内容は異なる。(ストリクスヘイヴン:魔法学院)
- 焦熱の合流点/Fiery Confluence - (2)(赤)(赤)合流点ソーサリー。モードに1点全体火力とアーティファクト破壊の効果を含み、最大3回選べる。(統率者2015)
- 地底の揺れ/Subterranean Tremors - (X)(赤)ソーサリー。X点全体火力だが、Xが4以上の場合のみ同時にすべてのアーティファクトも破壊。(コンスピラシー:王位争奪)
- 構造的突撃/Structural Assault - (3)(赤)(赤)ソーサリー。すべてのアーティファクトを破壊し、さらにこのターンに戦場から墓地に置かれたアーティファクト数分の全体火力。(ニューカペナの街角)
- 兄弟仲の終焉/Brotherhood's End - (1)(赤)(赤)のソーサリー。3点の全体火力と、マナ総量3以下のアーティファクトをすべて破壊するモードを併せ持つ。(兄弟戦争)
- 焦熱の介入/Fiery Intervention - (4)(赤)ソーサリー。クリーチャーへの5点火力とアーティファクト破壊のモードを併せ持つ。(ドミナリア)
- 魔性/Bedevil - (黒)(黒)(赤)インスタント。クリーチャー破壊、アーティファクト破壊の他、プレインズウォーカー破壊のモードも併せ持つ。(ラヴニカの献身)
- アングラスの暴力/Angrath's Rampage - (黒)(赤)ソーサリー。魔性の布告版。(灯争大戦)
- 摩損/Deface - (赤)ソーサリー。ただしクリーチャーの方は防衛を持っているもののみ。(ラヴニカの献身)
- 塵と化す/Smash to Dust - (1)(赤)ソーサリー。さらに対戦相手の各クリーチャーへの1点全体火力のモードも加わった摩損。(団結のドミナリア)
- 溶鉄破/Molten Blast - (2)(赤)インスタント。任意の対象への2点火力か、アーティファクト破壊のモードを併せ持つ。(ゼンディカーの夜明け)
- ご破算/Start from Scratch - (2)(赤)講義ソーサリー。任意の対象への1点火力か、アーティファクト破壊のモードを併せ持つ。(ストリクスヘイヴン:魔法学院)
- 喧嘩上等/Ready to Rumble - (4)(赤)ソーサリー。5点火力をプレインズウォーカーにも撃てる様になった、焦熱の介入の上位互換。(ニューカペナの街角)
- 元凶の粉砕/Shatter the Source - (5)(赤)召集インスタント。バトルやプレインズウォーカーにも撃てる6点火力と、アーティファクト破壊のモードを併せ持つ。(機械兵団の進軍)
- 火の中へ投げ捨てる/Cast into the Fire - (1)(赤)インスタント。2体のクリーチャーに1点ずつ火力、またはアーティファクトを1つ追放するモードを併せ持つ。(指輪物語:中つ国の伝承)
- ドゥリンの禍、バルログ/The Balrog, Durin's Bane - (5)(黒)(赤)7/5速攻クリーチャーのPIG能力。対戦相手のクリーチャーかアーティファクトのみ。(指輪物語:中つ国の伝承)
参考
- 『破滅の刻』のプロモカードとプレインズウォーカーデッキ(Feature 2017年6月17日)
- カード個別評価:イニストラード:真紅の契り - コモン
- カード個別評価:破滅の刻 - アンコモン
- カード個別評価:統率者マスターズ - コモン
- カード個別評価:ダブルマスターズ - コモン
- カード個別評価:アモンケットリマスター - アンコモン