飢餓の潮流、グリスト/Grist, the Hunger Tide
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*あなたの墓地のクリーチャー・カードの枚数は解決時に参照される。能力の起動でグリストが忠誠度を使い切り墓地に置かれたのなら、それはクリーチャーでもあるので数に含める。 | *あなたの墓地のクリーチャー・カードの枚数は解決時に参照される。能力の起動でグリストが忠誠度を使い切り墓地に置かれたのなら、それはクリーチャーでもあるので数に含める。 | ||
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2024年6月9日 (日) 14:13時点における最新版
伝説のプレインズウォーカー — グリスト(Grist)
飢餓の潮流、グリストが戦場に無いかぎり、これはこれの他のタイプに加えて1/1の昆虫(Insect)クリーチャーである。
[+1]:黒緑の1/1の昆虫クリーチャー・トークン1体を生成し、その後カード1枚を切削する。これにより昆虫カードが切削されたなら、飢餓の潮流、グリストの上に忠誠(loyalty)カウンター1個を置き、この手順を繰り返す。
[-2]:あなたはクリーチャー1体を生け贄に捧げてもよい。そうしたとき、クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体を対象とし、それを破壊する。
[-5]:各対戦相手はそれぞれ、あなたの墓地にあるクリーチャー・カードの枚数に等しい点数のライフを失う。
ムカデの集合体という奇怪な伝説のプレインズウォーカー。戦場以外では昆虫クリーチャーでもあるという常在型能力を持ち、忠誠度能力はトークン生成と切削、クリーチャーの生け贄をコストとしたクリーチャーかプレインズウォーカー除去、自分の墓地のクリーチャー・カードの枚数に応じた各対戦相手へのライフロス。
- +1能力
- 1/1の昆虫トークンを生成し、1枚切削する。その際に昆虫が切削されたならば忠誠度を増やし、再度トークン生成と切削の手順を行う。
- 昆虫が切削され続ける限りトークンを生成し忠誠度を増やし続けられるが、モダンでこういったループ利用を望むのはやや非現実的。統率者戦でさえ相当ピーキーなデッキ構築が要求される。つまり基本的には+能力として確実な墓地肥やし+トークンを生成する能力として見る事になる。
- マナ総量3以下のプレインズウォーカーが+能力でクリーチャーを増やせるのはかなり稀。1/1とはいえグリスト本体と合わせて粘り強く盤面を形作る事ができる。
- -2能力
- 自軍1体を生け贄に捧げてクリーチャーかプレインズウォーカーを除去する。同じモダンホライゾン2に収録されている骨の破片/Bone Shardsに近い能力。
- +1能力で生成した昆虫トークンを充てることができ自己完結しているが、生け贄をこれのみに頼ると立ち回りの幅が狭い。死亡誘発を持つクリーチャーやトークンを多めに戦場に出していけるデッキの方が扱いやすい。
- こちらの能力も3マナにしては対応範囲が実用的でなかなか優秀。
- -5能力
- あなたの墓地のクリーチャー・カードの数だけ各対戦相手のライフを失わせる。
- +1能力から入って素で3ターン、もしくは昆虫が切削されば出て次のターンには使える実戦的な奥義だが、あくまで最後の一撃としての打点を稼ぐ程度の使い方になるだろう。
プレインズウォーカーでありながらクリーチャーでもあるという奇異な特性を持っている(下記#ルール参照)が、基本的にはこの特性は利点の方が多い。クリーチャーサーチに引っかかるのと、モダンやエターナルの手札破壊やカウンターは対クリーチャーよりも非クリーチャーを対象とするカードの方がカードパワーが高めで、採用率が高いのが主な理由。
性能自体はかなり手堅くデザインされており、3マナにして戦力補給と除去を堅実にこなすことができる使いやすいカードといえるだろう。自力で墓地から戦場に戻るクリーチャーと相性が良く、モダンでは不死クリーチャーを多く含み色の合うヨーグモス・コンボにて採用される。
[編集] ルール
- 常在型能力
- 戦場以外の領域では、グリストの特性は「伝説のプレインズウォーカー・クリーチャー — グリスト・昆虫」となる。戦場に出た時点でクリーチャーではなくなるが、戦場以外からクリーチャー・カードやクリーチャー・呪文として参照することができる。
- 破滅の終焉/Finale of Devastationでライブラリーや墓地にあるグリストを戦場に出すことができる。
- 手札のグリストは強迫/Duressで捨てさせることはできない。
- 呪文としてスタック上にあるグリストは、本質の散乱/Essence Scatterで打ち消すことができる。逆に否認/Negateでは打ち消すことはできない。
- 封じ込める僧侶/Containment Priestの影響下で唱えられることなくグリストが戦場に出ようとする場合、戦場での特性はクリーチャーではないので追放されることはない。
- アガサの魂の大釜/Agatha's Soul Cauldronで墓地のグリストを追放した場合、+1/+1カウンターが乗っている全てのクリーチャーはグリストの忠誠度能力を使えるようになる。
- この能力は、戦場以外のあらゆる領域と、ゲームの外部、およびゲームの開始前にも機能する。
- グリストはゲームの外部から生ける願い/Living Wishではゲームに加えられるが、成就/Grantedでは加えることはできない。
- 孤児護り、カヒーラ/Kaheera, the Orphanguardを相棒にするなら、グリストはデッキに入れることができない。
- 無限の抹消/Infinite Obliterationでグリストの名前を選ぶことができる。不可侵議員/Council of the Absoluteでグリストの名前を選ぶことはできない。
- グリストは統率者戦において統率者として指定可能である。
- +1能力
- -2能力
- 「そうしたとき、」以降は再帰誘発型能力である。忠誠度能力を起動するときに対象を選ぶことはなく、クリーチャーを生け贄に捧げた場合のみ新たに除去能力をスタックに置き対象を選ぶ。対戦相手は対象を知ってから対応して呪文や能力を使うことができる。
- -5能力
- あなたの墓地のクリーチャー・カードの枚数は解決時に参照される。能力の起動でグリストが忠誠度を使い切り墓地に置かれたのなら、それはクリーチャーでもあるので数に含める。
[編集] 関連カード
- 飢餓の潮流、グリスト/Grist, the Hunger Tide
- 大食の幼生、グリスト/Grist, Voracious Larva - 疫病の群れ、グリスト/Grist, the Plague Swarm
[編集] ストーリー
グリスト/Gristは、謎に包まれたプレインズウォーカー/Planeswalker。多元宇宙/Multiverseの何処かに存在するムカデ状の昆虫からなる集合体であるが、意志も目的も(それらが存在するのかも)不明。その姿はまるで飢餓という概念そのものの化身(インカーネーション)のようですらある。
- 飢餓の潮流は大地に広がり、我らをまどろみから呼び覚ます。多くの口が食べ物を求めて叫び、大地よりひとつの羽音が上がる。無数の羽が空を覆い、飢饉という歯は世界の骨から肉をこそげ取る。させるがままに、そして更なる数が続く。我らの子らよ、その終わりなき饗宴をともにするのだ。
詳細はグリスト/Gristを参照。「grist」は脱穀後・製粉前の穀物を指す言葉でもある。
[編集] 登場作品・登場記事
- The New Legends of Modern Horizons 2/『モダンホライゾン2』の伝説たち 新規編(Feature 2021年6月11日 Emily Teng著)