ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth
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2021年7月3日 (土) 21:43時点における版
沼を参照するカードの性能が向上するのが大きな利点。堕落の触手/Tendrils of Corruptionやもぎとり/Mutilateのような自分がコントロールする沼の数を参照するものも、沼渡りのように対戦相手の沼を参照するものもどちらも強化される。
すべての土地がリスクなしに黒マナを生み出せるようになるため、マナ基盤が格段に安定化することも重要である。宝石鉱山/Gemstone Mineや地平線の梢/Horizon Canopyのような何かしらのデメリットが伴うマナ能力しか持たない土地、ウルザランドのように無色マナしか生み出せない土地、フェッチランドのように元々マナ能力を持たない土地などの性能が向上する。
メリットは大きいが、デメリットも存在する。まず、対戦相手も上記のメリットの恩恵を受けてしまうことには注意したい。そして、伝説の土地であることも大きなデメリットであり、初出当時のレジェンド・ルールではミラーマッチでの対消滅の危険性が高かった。ルールが変更され対消滅が無くなった後も、2枚同時にはコントロールできないことに変わりはない。デッキ内の沼/Swampと1枚置き換えるくらいならばそれほど問題ないが、複数枚採用するならばそれ相応のリスクが伴う。
次元の混乱発売直後は、時のらせんブロック構築やスタンダードの黒を含むデッキでしばしば1~2枚だけ採用されていた。しかし、プロツアー横浜07においてGuillaume Wafo-Tapa製作の青黒コントロールに4枚投入され、優勝に導くほどのポテンシャルを見せ付けた。未来予知以降は、トレイリア西部/Tolaria Westからのサーチを前提にデッキに1枚挿しされた。
フェッチランドが頻繁に採用されるモダンやエターナルでも散見される。ヘックスメイジ・デプスでは最速パターンに必須であるため4枚採用されることも多い。また、ウギンの目/Eye of Uginとの相性からエルドラージデッキにも採用されることが多い。
基本セット2015に再録。基本セットに収録された伝説の土地は、これが初かつ唯一である。こちらも様々な黒を含むデッキで主に1枚挿しで採用されている。
- 一部で生死不明と囁かれていたヨーグモス/Yawgmothだが、公式では死んだと明言されている。これはその事実を改めて突き付けるカードとも言えるだろう。
- 次元の混乱版のイラストの左奥には、要塞/Strongholdの残骸が描かれている[1]。
ルール
- この能力により自身にも沼の基本土地タイプを与えるため、自身をタップして黒マナを出すことができる。
- Urborgをコントロールしていてもレジェンド・ルールは適用されない。カード名が完全には一致していないためである。
- 「それの他のタイプに加えて」とあるため、沼の基本土地タイプを追加するだけで、各土地が持つ能力は失わせない。
- この能力は、他のオブジェクトの特性も変更するため特性定義能力ではない。そのため、戦場以外の領域では沼の土地タイプは持っていない。また、戦場以外の領域に存在する土地カードには影響しない。
- 血染めの月/Blood Moonとヨーグモスの墳墓、アーボーグが同時に戦場にある場合、血染めの月の「基本でない土地は山である」という効果により、ヨーグモスの墳墓、アーボーグの「各土地はそれの他のタイプに加えて沼である」という能力が失われるため、ヨーグモスの墳墓、アーボーグは血染めの月に依存している。よって、独立している血染めの月の効果がタイムスタンプに関係なく常に最初に適用され、山になる。詳細は依存を参照。
- 沼の土地タイプを与える能力を持っているものの、テキストにマナ・シンボルを含まず自身も無色であるため、固有色は無色である。
関連カード
- Urborg - 同じくアーボーグ/Urborgを描いたカード。(レジェンド)
- 成長の揺り篭、ヤヴィマヤ/Yavimaya, Cradle of Growth - 森版。(モダンホライゾン2)
サイクル
時のらせんブロックの、各色に対応した伝説の土地サイクル。緑はタイムシフトカードである。また黒以外は時のらせん、黒のみ次元の混乱に収録されている。
- トロウケアの敷石/Flagstones of Trokair
- アカデミーの廃墟/Academy Ruins
- ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth
- カー砦/Kher Keep
- ペンデルヘイヴン/Pendelhaven
参考
- ↑ The Blasted Grave of Yawgmoth(Arcana 2007年2月19日)