マナ・アーティファクト
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マナ・アーティファクト(Mana Artifact)はマナを生成することができるアーティファクトのこと。縮めた言い方にマナファクトがある。イメージは「宝石」や「水蓮」など。
どの色でも使えるマナ加速やマナ基盤安定要員として、さまざまなデッキで使われている。プリズンやライジングウォーターなど、土地拘束手段にひっかからないマナ発生源という面を利用する場合もある。
一方で、行き過ぎたマナ加速が凶悪な高速デッキの元凶となり、禁止カードや制限カードに指定されているものも多い(→参考)。パワー9のうち実に6枚がマナ・アーティファクトであることからも、これらが孕む危険性がわかる。裏を返せば「土地は1ターンに1枚しかプレイできない」というマジックの大原則の重要性がわかるであろう。
- マジックの歴史において、環境を歪めるほどのパワーを持ったデッキの影には、常に強力なマナ・アーティファクトの存在があった。例えば水蓮の花びら/Lotus PetalはMoMa、ライオンの瞳のダイアモンド/Lion's Eye Diamondはロング・デックと、それぞれマジック史上最強クラスの高速コンボデッキでマナ加速の中核を担ったため、各種フォーマットで禁止・制限カードに指定された。
色マナを出すものは5色分のサイクルとして作られることが多い(下記参照)が、その中で緑マナ関連のものは他の物に比べ使われにくい。わざわざアーティファクトに頼らずとも、自前のマナ・クリーチャーや不屈の自然/Rampant Growthに代表される土地サーチを使えばいいからである。緑関連でも、他の色マナも出せるものならデッキタイプや環境次第では採用される場合もある。
使い捨てではなく恒久的にマナを出せるマナ・アーティファクトは、黎明期は最初期のMoxや太陽の指輪/Sol Ring等の壊れたカードを除けば構築で耐えうる性能を持つカードは少なかった。基本土地と同じようにマナを出すダイアモンドが2マナだがタップインであり、真鍮の都/City of Brassとほぼ同機能のファイレクシアのレンズ/Phyrexian Lensが3マナだったりと、マナ加速にはなるが性能は今1つであった。だがミラディンではペインランドと同等の性能を持つタリスマンが作られ、ラヴニカ・ブロックでは印鑑によってマナ・アーティファクトが多色デッキのマナ基盤として頼られる時代が来た。ただ印鑑のような2マナの多色マナ・アーティファクトはマナ基盤の安定が容易すぎると考えられたのか、アラーラの断片以降は多色マナ・アーティファクトは3マナが標準となっている。
- 彩色の宝球/Chromatic Sphereやマナの大鉢/Mana Cylixなど、マナの数が増えないものは単にマナフィルターと呼ばれ、マナ・アーティファクトとは区別される。
主なサイクル
ヴィンテージで制限カードに指定されているマナ・アーティファクト
- Black Lotus
- ライオンの瞳のダイアモンド/Lion's Eye Diamond
- 水蓮の花びら/Lotus Petal
- 魔力の墓所/Mana Crypt
- 魔力の櫃/Mana Vault
- Mox Emerald
- Mox Jet
- Mox Pearl
- Mox Ruby
- Mox Sapphire
- 太陽の指輪/Sol Ring