タップインデュアルランド

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タップインデュアルランド(Comes-into-play-tapped Dual Land / Come-into-play-tapped Multiland)は、タップ状態で戦場に出てタップイン)、2のうちいずれか1点の色マナを生み出せる土地の俗称。

色マナを出すに当たってデメリットが無いために、デュアルランドの名称が用いられている。基本土地タイプを2つ持っているわけではない。


Coastal Tower / 沿岸の塔
土地

沿岸の塔はタップ状態で戦場に出る。
(T):(白)か(青)を加える。



Golgari Guildgate / ゴルガリのギルド門
土地 — 門(Gate)

ゴルガリのギルド門はタップ状態で戦場に出る。
(T):(黒)か(緑)を加える。


解説

初出はインベイジョンで、友好色の5枚が収録された。これらはゲートウォッチの誓い同型再版が登場している。その後、イニストラードを覆う影では対抗色の5枚が登場した。単体ではほぼ機能の変わらない亜種として、コールドスナップでは特殊タイプ氷雪を、ラヴニカへの回帰及びギルド門侵犯では土地タイプを持った新バージョンが登場した。特に門はコモンであるとともに、当時はまだ存在しなかった対抗色の物を含む10枚のサイクルとなっている。

デメリットなく色マナを出せるためマナ基盤の安定性に貢献するが、タップインのためテンポを失いやすいのが難点。そのためビートダウンデッキではあまり使用されないが、逆にコントロールデッキでは4枚投入も珍しくなく、特に青マナを出す2種類は需要が高かった。また、インベイジョン・ブロック構築の3デッキでは普通に8枚積みというケースも。

しかし第8版でインベイジョンのものが再録された際は、ペインランドたちを押しのけてしまったため非難轟々。ウェイクなどの安定性向上には貢献したが、多くはオンスロートフェッチランドに活躍の場を阻まれ、オンスロート・ブロック退場後も親和ウルザトロン全盛のため環境の速度についてゆけず、と非常に不幸な境遇だったと言える。

ゲートウォッチの誓い及びイニストラードを覆う影で登場した10種のサイクルは、カジュアル・プレイヤーが気軽に多色デッキを組めるように常にスタンダードに存在させることを目的に印刷された[1][2]。そのためどの世界観で再録しても違和感のないシンプルなカード名になっている。カラデシュ以降はブースターパックからは登場しない番外カードとしてプレインズウォーカーデッキデッキビルダーセットのみに再録されている。

  • 登場当初は「新デュアルランド」と呼ばれていた。
  • レアリティが低く集めるのに苦労しない多色地形であり、貧乏デッキマナ基盤として重宝する。
  • ペインランドがエクステンデッドへの影響を考えて同型再版を避けたのに対し、こちらは同型再版が作られ、さらに上位互換も多数登場している。開発段階では強すぎると言われていたが、実際作ってみると危惧するほどのものではなかったということだろう。

該当カード

インベイジョン

コールドスナップ氷雪

ラヴニカへの回帰ブロック

ゲートウォッチの誓い

イニストラードを覆う影対抗色

主な上位互換

2色地形の項も参照。

参考

  1. 暗き影 その2(Making Magic 2016年4月4日)
  2. 試供品の次は (Making Magic 2016年5月16日)
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