頂点捕食者、ガラク/Garruk, Apex Predator
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伝説のプレインズウォーカー — ガラク(Garruk)
[+1]:他のプレインズウォーカー1体を対象とし、それを破壊する。
[+1]:接死を持つ黒の3/3のビースト(Beast)・クリーチャー・トークンを1体生成する。
[-3]:クリーチャー1体を対象とし、それを破壊する。あなたはそれのタフネスに等しい点数のライフを得る。
[-8]:対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーは「クリーチャーが1体あなたを攻撃するたび、それはターン終了時まで+5/+5の修整を受けるとともにトランプルを得る。」を持つ紋章を得る。
基本セット2015で登場した5枚目のガラク。忠誠度能力はプレインズウォーカーの除去、トークン生成、クリーチャーの除去、変則的な全体強化。
- 1番目の+1能力
- プレインズウォーカーの単体除去。
- プレインズウォーカーを直接対処できる効果はそれ自体が貴重。対象が限定的でありいつでも使える能力ではないが、選択肢として存在すること自体が重要と言える。
- 2番目の+1能力
- 接死持ちトークンの生成。ヴェールの呪いのガラク/Garruk, the Veil-Cursedの+1能力の強化版に当たる。
- 3/3というサイズは攻防両面で優秀であり、特に接死により地上ブロッカーとしての性能が高い。連打が利く点も大きく、このカードの中核となる能力。
- -3能力
- 霊魂切断/Sever Soul系のライフ回復付きクリーチャー除去。
- 効果は優秀だが、忠誠度の消費が大きく乱発するのは難しい。基本は2番目の能力で盤面を固め、そちらでカバーできない強力な回避能力持ちやシステムクリーチャーはこちらで対処するとよいだろう。
- -8能力
- 「自分を攻撃するクリーチャーを強化する」というペナルティ能力を持つ紋章を、対戦相手に押し付ける。コントローラー以外のプレイヤーが紋章を得る能力はこれが初。
- 2人対戦では、実質的に自軍クリーチャーを強化する能力として機能する。他のクリーチャーと併用してもよいが、自身の生み出すトークンが8/8接死・トランプルになるだけでも十分。3体存在すれば、総攻撃で単純計算24点のダメージとなる。
基本セット2015のリミテッドでは1番目の+1能力はさほど使える場面は無いが、2番目の+1能力だけで優秀。+1能力で出るトークンを無視できるクリーチャーも-3能力で対処出来るため、基本的に「出たら勝ち」カードの一つ。構築ではさすがに7マナという重さが災いしてか採用されるデッキの数は少ないが、プレインズウォーカーをピンポイントで対処できる点を活かしてアブザンコントロール、スゥルタイコントロールといった黒緑を含む低速デッキに採用されることがある。特に精霊龍、ウギン/Ugin, the Spirit Dragon登場後は放置していると敗北に直結するそれを即座に、しかもプラス能力で確実に除去できるという点を評価されていた。
- 基本セットでは初となる、新録の多色カードの内の1枚(もう1枚は巣主スリヴァー/Sliver Hivelord)。
- 精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor以来となる、片面で4つの忠誠度能力を持つプレインズウォーカー(両面カードを含めれば、情け知らずのガラク/Garruk Relentlessが5つの忠誠度能力を持っている)。
- 基本セット2015版のカード枠の仕様は慣例と異なっている。カード名およびタイプ行のボックスの背景色が、通常の金色ではなく混成カードと同一の灰色になっている。ヴェールの呪いのガラク/Garruk, the Veil-Cursedでの例外的な仕様を意識したのか、あるいは枠デザイン変更のタイミングだったためミスによりテンプレートから外れてしまったと考えられるが、詳細は不明。なお、War of the Spark Mythic Edition版では通常通りの金色になっている。
- 「頂点捕食者/Apex predator」と言う言葉は聞き慣れないかもしれないが、造語ではなく立派な動物学的用語。食物連鎖の頂点に位置し、他の生物から捕食されない生物の事を指す(参考)。
- スクウェア・エニックスのアーケードゲーム、ロードオブヴァーミリオンIIIのコラボレーションの一環として、このカードが使い魔カードとしてゲスト参戦した。特殊技名は、「残忍な捕食」。
ルール
- -3能力
- 破壊不能や再生などでクリーチャーを破壊できなくても、ライフは得られる。ただし解決時にクリーチャーが戦場を離れていた場合は、能力自体が立ち消えるためライフを得ることはできない。
- タフネスの値は、戦場における最後の情報(破壊される直前の値)を参照する。
- -8能力
- 紋章のオーナーおよびコントローラーは、ガラクのこの能力の対象にした対戦相手である。多人数戦でこの能力を使用し、その後あなたがゲームを離れても、紋章は取り除かれない。
- 紋章の能力の「あなた」とは、紋章のコントローラー、すなわちガラクの-8能力の対象にした対戦相手のことである。
- クリーチャーがプレインズウォーカーを攻撃しても、紋章の能力は誘発しない。
関連カード
- 野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker
- 原初の狩人、ガラク/Garruk, Primal Hunter
- 情け知らずのガラク/Garruk Relentless - ヴェールの呪いのガラク/Garruk, the Veil-Cursed
- 獣の統率者、ガラク/Garruk, Caller of Beasts
- 頂点捕食者、ガラク/Garruk, Apex Predator
- 呪われた狩人、ガラク/Garruk, Cursed Huntsman
- 解き放たれた者、ガラク/Garruk, Unleashed
- 野蛮な伝令、ガラク/Garruk, Savage Herald
- 野生の怒り、ガラク/Garruk, Wrath of the Wilds(Arena限定カード)
サイクル
基本セット2015のプレインズウォーカーサイクル。リリアナ・ヴェス/Liliana Vessと紅蓮の達人チャンドラ/Chandra, Pyromasterは再録。
- 不動のアジャニ/Ajani Steadfast
- ギルドパクトの体現者、ジェイス/Jace, the Living Guildpact
- リリアナ・ヴェス/Liliana Vess
- 紅蓮の達人チャンドラ/Chandra, Pyromaster
- 世界を目覚めさせる者、ニッサ/Nissa, Worldwaker
他にも、多色カードの頂点捕食者、ガラク/Garruk, Apex Predatorが存在している。
ストーリー
鎖のヴェール/The Chain Veilの呪いが進行し、ついに正気を失ったガラク/Garruk。狩りへの欲求に突き動かされるまま、多元宇宙/Multiverse中で「プレインズウォーカー狩り」を行っている。
詳細はガラク/Garrukを参照。
参考
- 壁紙(Daily MTG)
- The Hunter/狩人(Arcana 2014年6月30日 Blake Rasmussen著)
- CARD DUTY, PART 1/カードの義務 その1 Making Magic -マジック開発秘話-(2014年7月7日 Mark Rosewater著)
- カード個別評価:基本セット2015 - 神話レア
- War of the Spark Mythic Edition