不吉な首領、トヴォラー/Tovolar, Dire Overlord
提供:MTG Wiki
伝説のクリーチャー — 人間(Human) 狼男(Werewolf)
あなたがコントロールしている狼(Wolf)や狼男(Werewolf)のうち1体がプレイヤー1人に戦闘ダメージを与えるたび、カード1枚を引く。
あなたのアップキープの開始時に、あなたが合計3体以上の狼や狼男をコントロールしている場合、夜になる。その後、あなたがコントロールしている望む数の人間(Human)・狼男を変身させる。
日暮
Tovolar, the Midnight Scourge / 深夜の災い魔、トヴォラー
〔赤/緑〕 伝説のクリーチャー — 狼男(Werewolf)
あなたがコントロールしている狼(Wolf)や狼男(Werewolf)のうち1体がプレイヤー1人に戦闘ダメージを与えるたび、カード1枚を引く。
(X)(赤)(緑):あなたがコントロールしている狼や狼男のうち1体を対象とする。ターン終了時まで、それは+X/+0の修整を受けトランプルを得る。
夜明
イニストラード・ブロックの頃から背景設定で存在していたキャラクターが伝説のクリーチャーとして登場。日暮/夜明で変身する両面カードであり、狼・狼男専用の沿岸の海賊行為/Coastal Piracyを共通で内蔵している。さらに第1面では強制変身、第2面ではパンプアップで同族を支援する。
第1面は平均クラスのサイズに加え、サボタージュ能力によるドローを狼・狼男に与えることで息切れを防いでくれる。だがこのクリーチャー最大のウリは狼・狼男を3体揃えることで強制的に夜へと変える能力。除去が飛び交う構築で3体揃えることはややハードルが高いものの、展開と変身を両立できるのは明確な個性にして強みである。
第2面ではタップ不要のケッシグの狼の地/Kessig Wolf Runとでもいうべき能力を得る。第2面の狼男たちが持つ強大なサイズをブロッカーに邪魔されずに活かすことができる、エンドカードにふさわしい能力である。夜の間はこの能力や嵐蓄積の斬鬼/Storm-Charged Slasherでトランプルを付与することで、ドローが狙いやすくなるというのも強み。
リミテッドでも狼男に不足しがちなアドバンテージと突破力の両方を補ってくれる強力なレア。
- 一見「その後、あなたがコントロールしている望む数の人間・狼男を変身させる。」は蛇足に見えるが、これによりイニストラードを覆う影ブロック以前の狼男を変身させることができる。
- 異界月の狼男は爪の群れのウルリッチ/Ulrich of the Krallenhorde以外、第1面から人間ではなくなっているので注意。
- 仮面林の結節点/Maskwood Nexusと組み合わせることで、任意の変身する両面クリーチャーを変身させることが可能。変身条件の厳しい不朽の天使/Enduring Angelや堕落した司教、ジェレン/Jerren, Corrupted Bishopを変身させるなど、様々な悪用方法が考えられるが、中には変身できないものや、正規の手順で変身していないためにおかしな挙動をするものがあることに注意。
- 降霊クリーチャーや、第1面への変身が不可逆な第2面のクリーチャーなど、それ自体が変身する能力を持たないクリーチャーも変身させることができる。
- 先祖伝来の鏡/Heirloom Mirrorなど、クリーチャーではないパーマネントも何らかの手段でクリーチャー化することにより変身させることができる。
- 戯れ児の縫い師/Poppet Stitcherなど、第2面がクリーチャーではないクリーチャーも変身させることができる。ただし復讐に燃えた絞殺者/Vengeful Stranglerなど、第2面がオーラであるクリーチャーは変身した直後に状況起因処理で墓地に置かれる。変身することは戦場に新たに出ることではないためエンチャント先が選べず、何にもつけられていないオーラとなってしまうためである。
- 破滅の龍、ニコル・ボーラス/Nicol Bolas, the Ravagerなど、第2面がプレインズウォーカーであるカードはエルズペス、死に打ち勝つ/Elspeth Conquers Death等であらかじめ忠誠カウンターを置いていないかぎり、この能力で変身させても忠誠度が0であるため状況起因処理で墓地へ置かれる。プレインズウォーカーの初期忠誠度だけ忠誠カウンターが置かれるのは、あくまで「戦場に出る」場合の置換効果であるからである(CR:306.5b)。
- 日暮/夜明を持つクリーチャーは変身できない。これらを持つクリーチャーは昼が夜になるか、夜が昼になること以外で変身できないことが総合ルールで定められているからである。
- モードを持つ両面カードは、変身する両面カードではないため変身できない。
- 日本語版では"Dire"を「不吉な」と訳されているが、背景ストーリーを鑑みるにこれは彼の配下である凶兆の血/The Dire Strainを指すと思われる。
関連カード
サイクル
イニストラード:真夜中の狩りのレアの狼男サイクル。第1面の色を基準にして、各色に1枚ずつと多色に1枚存在する。
- 粗暴な聖戦士/Brutal Cathar - 月憤怒の粗暴者/Moonrage Brute(白→赤)
- 怪しげな密航者/Suspicious Stowaway - 船乗りの人狼/Seafaring Werewolf(青→緑)
- 墓地の侵入者/Graveyard Trespasser - 墓地の大食い/Graveyard Glutton(黒)
- 無謀な嵐探し/Reckless Stormseeker - 嵐蓄積の斬鬼/Storm-Charged Slasher(赤)
- トヴォラーの猟匠/Tovolar's Huntmaster - トヴォラーの群れ率い/Tovolar's Packleader(緑)
- 不吉な首領、トヴォラー/Tovolar, Dire Overlord - 深夜の災い魔、トヴォラー/Tovolar, the Midnight Scourge(赤緑)
イニストラード/Innistradの狼男の色は本来赤緑だが、イニストラード:真夜中の狩りは狼男を中心とするセットであるため、5色すべてに拡大されている(Happy Hunt-ing, Part 1/『狩り』は楽し その1)。
イニストラード:真夜中の狩りのレアの2色の伝説のクリーチャーサイクル。
- 敬虔な新米、デニック/Dennick, Pious Apprentice - 敬虔な心霊、デニック/Dennick, Pious Apparition(白青)
- 忘れられた大天使、リーサ/Liesa, Forgotten Archangel(白黒)
- 屍術の俊英、ルーデヴィック/Ludevic, Necrogenius - ルーデヴィックの傲慢、オーラグ/Olag, Ludevic's Hubris(青黒)
- 星の大魔導師、ヴァドリック/Vadrik, Astral Archmage(青赤)
- ヴォルダーレンの末裔、フロリアン/Florian, Voldaren Scion(黒赤)
- 年経た枝指/Old Stickfingers(黒緑)
- 不吉な首領、トヴォラー/Tovolar, Dire Overlord - 深夜の災い魔、トヴォラー/Tovolar, the Midnight Scourge(赤緑)
- 確固たる討伐者、レム・カロラス/Rem Karolus, Stalwart Slayer(赤白)
- ドーンハルトの主導者、カティルダ/Katilda, Dawnhart Prime(緑白)
- 大スライム、スローグルク/Slogurk, the Overslime(緑青)
ストーリー
トヴォラー/Tovolarはイニストラード/Innistradの人狼/Werewolfで、モンドロネン/The Mondronenの元頭目。男性。アーリン/Arlinnが初めて人狼となった際に彼女を導いた師でもあるが、二人は遠い昔に袂を分かっている。
詳細はトヴォラー/Tovolarを参照。