冒涜の行動/Blasphemous Act
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ソーサリー
この呪文を唱えるためのコストは、戦場に出ているクリーチャー1体につき(1)少なくなる。
冒涜の行動は各クリーチャーにそれぞれ13点のダメージを与える。
13点の全体火力。元は9マナだが、戦場に出ているクリーチャーの数だけ軽くなる。
シヴ山の隕石/Shivan Meteorなどと同様、対クリーチャー火力としては非常にオーバーキルなダメージ量であり、実質的には審判の日/Day of Judgmentに近い。
審判の日が4マナであることを考えると4-5マナ程度で唱えたいところであり、そのためには5体前後のクリーチャーが必要。しかし大量展開を得意とするデッキはクリーチャーのサイズが小さい傾向にあるため、ただの全体除去として運用するなら2,3マナで唱えられる普通の全体火力に軍配が上がりやすい。使うなら「自軍のクリーチャーでもコストを下げられる」「自分のモグの偏執狂/Mogg Maniacなどに大量のダメージを与えられる」といったこのカードの特色を生かしていきたい。あるいは統率者戦をはじめとする多人数戦なら破格の軽量リセット呪文となることも期待される。
マナ総量が大きいというのも1つの特徴であり、うつろう爆発/Erratic Explosion系統のカードとのコンボや続唱ギミックとの相性を買って採用することは考えられる。有力な候補であった猛火の群れ/Blazing Shoalが、イニストラード発売とほぼ同時にモダンで禁止カードとなったのが残念。
構築ではやはり上記の特色を生かしシナジー目的で採用されることが多い。特にギルド門侵犯で登場したボロスの反攻者/Boros Reckonerがいれば対戦相手に13点ダメージというコンボに近い威力を発揮するため、併用することが多くなった。The Aristocrats: Act 2では、血の芸術家/Blood Artistも採用してより前のめりに用いられている。
- イクサランでは20点のダメージを生じる全体火力である絶滅の星/Star of Extinctionも登場した。マナ・コストの軽減がないなど差別化される点はいくつかあるが、初期ライフ20点のフォーマットで反射ダメージを用いたコンボデッキを組む際には絶滅の星に軍配が上がりやすく、このカードの立ち位置はやや悪くなってしまった。
- のちに同じイニストラード/Innistradを舞台としたイニストラード:真夜中の狩りで白い全体除去となった大群退治/Vanquish the Hordeが登場している。ダブルシンボルだが1マナ軽い確定除去であり、2人対戦であればこちらの方が実用性に長けるか。
- さらに後には名前の似た除去呪文として冒涜的布告/Blasphemous Edictが登場しており、13という数字を扱う点や戦場のクリーチャー数に応じてコストが軽減されるあたりからもこのカードを意識しているように思われる。