時を超えた英雄、ミンスクとブー/Minsc & Boo, Timeless Heroes
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伝説のプレインズウォーカー — ミンスク(Minsc)
時を超えた英雄、ミンスクとブーが戦場に出たときとあなたのアップキープの開始時に、《ブー/Boo》という名前でトランプルと速攻を持つ赤の1/1の伝説のハムスター(Hamster)・クリーチャー・トークン1体を生成してもよい。
[+1]:トランプルや速攻を持つクリーチャー最大1体を対象とする。それの上に+1/+1カウンター3個を置く。
[-2]:クリーチャー1体を生け贄に捧げる。そうしたとき、クリーチャーやプレインズウォーカーやプレイヤーのうち1つを対象とする。時を超えた英雄、ミンスクとブーはそれにX点のダメージを与える。Xは、その生け贄に捧げたクリーチャーのパワーに等しい。生け贄に捧げたクリーチャーがハムスターであったなら、カードX枚を引く。
時を超えた英雄、ミンスクとブーは統率者として使用できる。
統率者に指定可能なプレインズウォーカーとして再登場したミンスク。相棒の《ブー/Boo》を生成する能力も踏襲している。忠誠度能力はクリーチャーの強化と投げ飛ばし/Fling。
- 誘発型能力
- ETBとアップキープごとに《ブー/Boo》を生成できる。
- 各忠誠度能力の布石となる能力であるが、これのせいで戦場に出てから忠誠度能力を起動できるタイミングが訪れる前に除去される可能性があるので注意。
- +1能力
- トランプルまたは速攻を持つクリーチャーに+1/+1カウンター3つを置く。
- ETBと合わせれば初ターンから4/4速攻・トランプルのクリーチャーを生み出すことができ、4マナのカードとして申し分ない性能。さらに維持していければ7/7、10/10……と、効率良くブーを育てていくことができる。
- -2能力
- 投げ飛ばし/Flingに加え、生け贄がハムスターであったならパワー分のカードを引ける。
- ハムスターは統率者レジェンズ:バルダーズ・ゲートの戦い現在はブー専用のクリーチャー・タイプであるため、ドロー能力を狙うならブーか多相を投げるしかない。
- 出たターンにブーを投げることで加撃/Zap相当にはなるが、4マナのカードとしては効率が悪い。後述するような特別な事情が無い限り、初ターンに起動するならば無理にドローを狙わずブー以外のクリーチャーを使って純粋な火力にした方が良く、ブー投げは+1能力で育成した後に狙うのがベター。
ミンスクが健在である限り、ブーが除去されても4/4速攻・トランプルを補充し続けることができる。統率者戦などの多人数戦ではプレインズウォーカーを維持する難易度は高いが、それに見合った強さを持つと言える。
エターナルでは統率者と比べ維持が容易になり、そのカードパワーを存分に発揮する。レガシーでは4色コントロールなどで採用される。
- 前回と異なりカード・タイプがプレインズウォーカーになっているが、他のダンジョンズ&ドラゴンズ出典のプレインズウォーカーが便宜上このカード・タイプを割り当てられているだけ[1]であることを考えると、ミンスクにプレインズウォーカーの灯/Planeswalker's Sparkが点灯したわけではないと思われる。
- 日本語版カードには誤訳があり、1つ目の能力の「トークン1体を生成してもよい。」が「生成する。」となってしまっている[2]。
ルール
- +1能力
- 戦場に出たターン以外でも速攻の有無を参照する。待機など永続的に速攻を得るカード、王神の贈り物/God-Pharaoh's Giftなど一時的にしか速攻を与えないカードと併用する際は注意。
- -2能力
- どのクリーチャーを生け贄に捧げるかは解決時に決定するが、必ずクリーチャー1体を生け贄に捧げなければならない。
- 「そうしたとき」以降は再帰誘発型能力である。忠誠度能力を起動するときに対象を選ぶことはなく、クリーチャーを生け贄に捧げた場合のみ新たに除去能力をスタックに置き対象を選ぶ。各プレイヤーは対象を知ってから対応して呪文や能力を使うことができる。
- カードを引くことは再帰誘発型能力の一部である。能力の解決時に対象が不正な対象となっていたならばこの能力は立ち消え、カードを引くことはできない。
MTGアリーナでの再調整
MTGアリーナ専用カード
Minsc & Boo, Timeless Heroes / 時を超えた英雄、ミンスクとブー (3)(赤)(緑)伝説のプレインズウォーカー — ミンスク(Minsc)
時を超えた英雄、ミンスクとブーが戦場に出たときとあなたのアップキープの開始時に、あなたが《ブー/Boo》という名前のクリーチャーをコントロールしていない場合、《ブー/Boo》という名前のトランプルと速攻を持つ赤の1/1の伝説のハムスター(Hamster)・クリーチャー・トークン1体を生成する。
[+1]:トランプルや速攻を持つクリーチャー最大1体を対象とする。それの上に+1/+1カウンター3個を置く。
[-2]:クリーチャー1体を生け贄に捧げる。そうしたとき、クリーチャーやプレインズウォーカーやプレイヤーのうち1つを対象とする。時を超えた英雄、ミンスクとブーはそれにX点のダメージを与える。Xは、その生け贄に捧げたクリーチャーのパワーに等しい。生け贄に捧げたクリーチャーがハムスターであったなら、カードX枚を引く。
2022年7月8日、アルケミーホライゾン:バルダーズ・ゲートでの実装に伴い、アルケミーとヒストリックで使用可能なカードに再調整が行われた。統率者となる能力が削除され(ただし、MTGアリーナで遊べる統率者戦はどんなプレインズウォーカーでも統率者にできるブロール系だけなので実質的に変化なし)、トークン生成が任意でなくなり、マナ・コストが (2)(赤)(緑)から (3)(赤)(緑)に下方修正された。
- 実装時の日本語版のルール・テキストはトークン生成能力に2つ誤訳がある。「戦場に出たときとあなたのアップキープの開始時に」とするべきところが「戦場に出たとき、あなたのアップキープの開始時に」とおかしな文になっている。また、生成されるトークンの名前が欠落している。
関連カード
- 敬愛されるレンジャー、ミンスク/Minsc, Beloved Ranger
- 時を超えた英雄、ミンスクとブー/Minsc & Boo, Timeless Heroes
サイクル
統率者レジェンズ:バルダーズ・ゲートの戦いの、統率者としても使用できるプレインズウォーカーのサイクル。稀少度は神話レア。
- エルミンスター/Elminster(白青)
- 魔女王、ターシャ/Tasha, the Witch Queen(青黒)
- 時を超えた英雄、ミンスクとブー/Minsc & Boo, Timeless Heroes(赤緑)
いずれもダンジョンズ&ドラゴンズのキャラクターであり、背景設定上はプレインズウォーカー/Planeswalkerではない。
脚注
- ↑ D&D-esign, Part 1/ダンジョンズ・アンド・デザインズ その1(Making Magic 2021年7月5日 Mark Rosewater著)
- ↑ 『統率者レジェンズ:バルダーズ・ゲートの戦い』一部カードにおけるテキスト訂正のお知らせとお詫び(マジック日本公式サイト 2022年6月3日)