緑の太陽の頂点/Green Sun's Zenith
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ソーサリー
あなたのライブラリーからマナ総量がX以下の緑のクリーチャー・カードを1枚探し、それを戦場に出し、その後ライブラリーを切り直す。緑の太陽の頂点をオーナーのライブラリーに加えて切り直す。
緑の頂点は緑のクリーチャー専用のサーチで、サーチしたクリーチャーを直接戦場に出すことができる。
即効性のあるサーチという魅力的な効果。特定のキーカードを水増ししたり、様々なクリーチャーを1枚挿ししてシルバーバレット戦術を組んだりといった使途が考えられる。ライブラリーに戻るので何度も使い回しが利くため、マナ・クリーチャーを呼び出してマナ加速をしたり、適当に戦力を戦場に追加したりに序盤から積極的に使っても特に損はしない。
登場時のスタンダードには、ライブラリーからクリーチャーを戦場に出す呪文として他に起源の波/Genesis Waveや召喚の罠/Summoning Trapがあるが、これらと比べると確実に目当てのクリーチャーが手に入るのが強み。反面、緑のクリーチャーに限定されている欠点はあるが、色の役割的にクリーチャーの質も量ももっとも充実している色であるため大きな問題にはなりにくいだろう。
緑がらみのデッキならほぼすべて相性がよいが、X呪文であることもあり、膨大なマナを生み出せるデッキで特に有効。登場時のスタンダードでは赤緑ヴァラクートをさらに強化し、その後もターボランド系の赤緑コントロールを支えている。いずれの場合も最も強力な相方は原始のタイタン/Primeval Titan。
カードプールが広いエターナルではさらに汎用性が高まる。X=0でドライアドの東屋/Dryad Arborを持ってくることができ、ラノワールのエルフ/Llanowar Elvesのごとく扱える。もちろん素直にタルモゴイフ/Tarmogoyf、聖遺の騎士/Knight of the Reliquaryといった強力軽量クリーチャーを出したり、ガドック・ティーグ/Gaddock Teeg、クァーサルの群れ魔道士/Qasali Pridemage、漁る軟泥/Scavenging Oozeといった尖った性能のクリーチャーでシルバーバレット戦術を行ったりと多様な戦術が考えられる。→ Maverick
リミテッドでも緑のクリーチャーが5枚くらい取れているなら十分採用圏内。アンコモン以上の強力カードを実質水増しできる。
- サーチしてライブラリーを切り直した後これを戻してまた切り直す、と二度手間のように思えるがこれは呪文のコントローラーとオーナーが違う場合のための措置。心因検査器/Psychogenic Probeなどのライブラリーを切り直すことで誘発する能力は2回誘発するので注意。
- 「X以下のクリーチャー・カードを探す」なので、Xを必要以上に大きくしたり、見つからなかったことにして戦場に何も出さないことを選んだりできる。点数で見たマナ・コストを操作して相殺/Counterbalanceを潜り抜けたい、とりあえずライブラリーを切り直したい、ライブラリーアウト寸前なのでライブラリーを1枚でも水増ししたい、などの局面で有効なプレイングである。
- 絵描きの召使い/Painter's Servantで緑を指定すれば、どんなクリーチャーでも戦場に出すことができる。
- 一方スランのレンズ/Thran Lensがあっても、何も出せなくなることはない。スランのレンズは戦場にしか効果がなく、ライブラリー内のカードの色を変えることはできないため。
モダンでは、マナ加速、シルバーバレット、切り札サーチのどれにも使用可能と言う多様性から「緑デッキならすべてに入る」と言う状態に陥っていたため、2011年10月1日より禁止カードに指定される。
関連カード
- 伝承の樹/Tree of Tales (描かれている場所)
サイクル
ミラディン包囲戦の頂点サイクル。いずれもマナ・コストにXを含み、解決の際にライブラリーに戻る。
- 白の太陽の頂点/White Sun's Zenith
- 青の太陽の頂点/Blue Sun's Zenith
- 黒の太陽の頂点/Black Sun's Zenith
- 赤の太陽の頂点/Red Sun's Zenith
- 緑の太陽の頂点/Green Sun's Zenith
参考
- カード個別評価:ミラディン包囲戦 / ファイレクシア陣営 - レア