守護フェリダー/Felidar Guardian

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2024年1月21日 (日) 22:34時点におけるYukikaze (トーク | 投稿記録)による版
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Felidar Guardian / 守護フェリダー (3)(白)
クリーチャー — 猫(Cat) ビースト(Beast)

守護フェリダーが戦場に出たとき、あなたがコントロールする他のパーマネント1つを対象とする。あなたはそれを追放してもよい。そうしたなら、その後そのカードをオーナーのコントロール下で戦場に戻す。

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ETB能力自分パーマネント明滅させるビースト

瞬速をもっていないため防御的には使えないが、パーマネントのカード・タイプを問わず明滅できるため、他のETB能力の再利用、プレインズウォーカー忠誠度能力の連続起動土地を明滅させて1マナ浮かせるなど、汎用性は高い。

サヒーリ・ライ/Saheeli Raiと組み合わせれば速攻持ちの無限トークンスタンダード環境での2枚即死コンボの成立は欠片の双子を思い起こさせる。まずつけるクリーチャーを展開させる必要のある欠片の双子/Splinter Twinと違い、サヒーリ・ライと守護フェリダーのどちらからでもコンボが始められることが強み。

スタンダードでは上述のコンボを主軸に据えたサヒーリコンボが早速トップメタに登場した。サヒーリ以外にもニッサの誓い/Oath of Nissaならず者の精製屋/Rogue Refiner奔流の機械巨人/Torrential Gearhulkなど様々なパーマネントを明滅したが、アモンケット発売に先駆けて禁止カードに指定されその活躍をワンシーズンで終えることになった。

パイオニアでもサヒーリコンボは可能だったが、後記の通りフォーマット制定から1ヵ月と経たず禁止カードに指定された。

モダンではサヒーリのほか鏡割りのキキジキ/Kiki-Jiki, Mirror Breakerでも即死コンボを形成することが可能。狩りに出るビビアン/Vivien on the Huntの登場以降、このコンボを組み込んだビビアンポッドが成立している。

リミテッドではアドバンテージを失わずに紛争条件を達成したり、光に目が眩む/Caught in the Brights飛行機械による拘束/Thopter Arrestの対処先を変更したりと使い道は広い。前述のサヒーリコンボもカードプール運が良ければ可能であり、グランプリの舞台で決まった例もある[1]

禁止指定

2017年4月24日の禁止改定発表[2]からわずか2日後の4月26日、4月28日発効(Magic Onlineでは4月27日発効)で、急遽スタンダード禁止カードに追加で指定された。公式での発売日よりも早くアモンケットがリリースされたMagic Onlineサヒーリコンボの支配率が高くなりすぎたことに加えて、4月24日の改定発表に対するコミュニティ全体の意見を受けての判断であった[3]

  • 本来の改訂時期以外に緊急で禁止されたカードは、スタンダードでは記憶の壺/Memory Jar以来およそ18年ぶりである。
  • ブロールが開始された時点では、当時のスタンダード禁止カードリストに準拠するとして禁止カードに指定されたが、ルール改訂により2018年5月10日より禁止解除。サヒーリコンボが成立することは考慮されたものの、このカードとサヒーリ・ライ/Saheeli Raiをそれぞれ1枚しか投入できないことに加えて、2枚の固有色の関係上使用できる統率者も限られる(禁止解除からスタンダード落ちまで、固有色が赤白青を含む統率者は永遠の大魔道師、ジョダー/Jodah, Archmage Eternal1枚だけ)のため、ブロールでは適正であると判断された[4]
  • 禁止改定からわずか2日での追加の禁止は大いに波紋を呼び、特に24日の発表を受けてサヒーリコンボのパーツを買い、それらの暴落により大損をしたプレイヤーからは怒りの声が上がった。渡辺雄也市川ユウキなどプロプレイヤーからも苦言を呈する声が上がり[5][6]、中には守護フェリダーとサヒーリ・ライの購入者に対する返金対応を行うショップまで現れる異例の事態となった[7]

パイオニアにおいてもサヒーリコンボは高い勝率を誇り、メタゲームの多様性を脅かしていたことから、2019年11月4日の禁止改定において禁止カードに指定された[8]

開発秘話

明滅系のカードは用途が広く便利な反面、コンボの種になるということで開発の段階で十分注意されるのが常である。守護フェリダーについてはこれ自身が2枚ともう1枚のカード(例えば敬虔な福音者/Pious Evangel)の合計3枚で無限コンボが成立することは考慮されたものの、危険ではないと考えられていた。しかしサヒーリ・ライの存在を見落としており、有用カード2枚で成立する強力なコンボがスタンダード環境に放たれてしまったのである。Sam Stoddardはもし開発段階で気が付いていれば、能力の対象を「クリーチャーかアーティファクト」に限定していただろうと語っている[9]

脚注

  1. Top 5 Moments of Grand Prix Prague 2017グランプリプラハ17 イベントカバレージ)
  2. April 24, 2017 Banned and Restricted Announcement/2017年4月24日 禁止制限告知
  3. Addendum to April 24, 2017 Banned and Restricted Announcement/2017年4月24日 禁止制限告知への追加
  4. ブロールの展望/The Future of Brawl(News 2018年5月10日 Gavin Verhey著)
  5. 渡辺雄也のTwitter
  6. 市川ユウキのTwitter
  7. Duelist'sGuildのTwitter
  8. November 4, 2019 Pioneer Banned Announcement/2019年11月4日 パイオニア禁止告知
  9. M-Files: Aether Revolt, Part 1/Mファイル『霊気紛争』編・パート1(Latest Developments 2017年2月3日 Sam Stoddard著)

参考

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