雷口のヘルカイト/Thundermaw Hellkite
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クリーチャー — ドラゴン(Dragon)
飛行
速攻(このクリーチャーは、あなたのコントロール下になってすぐに攻撃したり(T)したりできる。)
雷口のヘルカイトが戦場に出たとき、それはあなたの対戦相手がコントロールする飛行を持つ各クリーチャーにそれぞれ1点のダメージを与える。それらのクリーチャーをタップする。
単純にマナレシオが優秀である事に加え、3つの能力がよく噛み合っており、到達持ちなどがいなければ戦場に出たターンは基本的にブロックされないので、速攻を活かして急襲することができる。非常にシンプルかつ強力な性能のパワーカードであり、ビートダウンとコントロールどちらのフィニッシャーにも適性のある優れたクリーチャーである。
リミテッドでは当然強力。せいぜいダブルシンボルである事以外、弱い要素が一つも無い。
構築の場合は、登場初期は環境が高速であり、しかも蒸気の絡みつき/Vapor Snagや戦争と平和の剣/Sword of War and Peaceが蔓延している環境ため、ほとんど採用される機会はなかった。特に蒸気の絡みつき/Vapor Snagと瞬唱の魔道士/Snapcaster Mageの共演は厄介で両者が相手の手札にある場合は都合12点もダメージレースに差を付けられるだけでなくテンポ・アドバンテージとボード・アドバンテージも大幅に損ねることになる。
ラヴニカへの回帰参入後は、低速になるなどの環境が変化したため、赤を含むミッドレンジ系のデッキに頻繁に採用されることとなった。単純にダメージレースに強い事に加えて、未練ある魂/Lingering Soulsから生まれたスピリット・クリーチャー・トークンを(強化されていなければ)一掃できる他、修復の天使/Restoration Angelに一方的に打ち勝てる、対処の難しい鷺群れのシガルダ/Sigarda, Host of Heronsに睨みが利くなど、現環境に存在する飛行戦力に軒並み対抗できる。それ以外にも、プレインズウォーカーを除去しやすい性能であるなど、現環境に対して強みが多いことも高評価に拍車をかける。この時期には使いやすい赤の5マナ圏のカードが少なく、枠を争う相手が少ないのも特徴といえる。
アヴァシンの帰還参入後は、再び環境が高速化し、採用される機会は減少したものの、ドラゴンの迷路参入後は、復活の声/Voice of Resurgenceの登場と共に特にドムリナヤ系のデッキに採用される機会が増加した。復活の声/Voice of Resurgenceが戦場にあれば相手はインスタント・タイミングで除去するのを躊躇するのでダメージが通りやすくなる。
- ダメージが軽減されたり他のクリーチャーにダメージが移し変えられたりしても、対戦相手の飛行クリーチャーはタップされる。
- 火山のドラゴン/Volcanic Dragonの立場がない。マナ・コスト、P/T、能力の全てにおいて勝る上位互換である。レアリティもさる事ながら、発行された時代の違いも大きいと考えられ、クリーチャーの質が向上していることを如実に表している。